あとがき
そこそこの長さがある上に誤字の量も半端なく、文体もブレブレだったとは思いますが、それでも最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。
色々と投げっぱなしの伏線やら設定やらたくさんとっ散らかしたままですが、この里の物語はこれで一旦終わりです。
まずプロローグの件からして最初から投げっぱなしの予定でしたし、他にも本筋で描きたいこととあまり関係しない展開、設定などをばっさり切ったり触りだけに止めたり等など、敢えて描かなかった要素が結構あったとは思います。
直接的な続編の予定はありませんが、一応、同じ世界感を継承した作品の構想はあることにはあります。――が、ちょっと世界が広がりすぎて今の筆者の実力ではとても描ききれないので、本当に書くことがあるかは未定です。
プロローグ(未章)の冒頭でも触れましたが、本作は正真正銘の処女作――と、いうより、そもそも投稿する以前に、初めて書き上げた作品になります。
以前から設定やら物語のさわりだけ思いついて書き始めたものの……数ページで投げたり、等は何度もありましたが、まともな長さを書いて、しかも完結させたのはこれが初めてとなります。
そんな初作品からいきなり視点が十人以上ころころ変わる群像劇とかいう無茶をやらかしたわけですが、書いている途中、それぞれのキャラクター像がどんどん想定外に成長していって、当初の予定とはまったく違う結果に辿り着いたり……なんてことがたくさんあり、とても楽しかったです。
とあるライトノベル作家があとがきで「(途中までは決めていた展開だったが、その後は)キャラクターが勝手に動き出した」と記していたことがありましたが、まさにその感覚を体験することができました。
ともかく、ようやく小説を初めて書き上げてみて、本当に楽しかったです。次はもうちょっとコンパクトな物語に挑戦してみようと思います。