2
このさく「今回は没案紹介なのですよー。テーマは萌えるけど萌えないものなのですよー」
コノサク「出だしから不穏ポン」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
わたしネガティブ高校1年生のシッパイちゃん。
今、学校に遅刻しそうで困っているの。
と言っても遅刻しそうなのはわたしじゃないよ。
わたしの中の人………違うな外の人が遅刻しそうなの。
これは人間の脳内で繰り広げられる新感覚?恋愛?小説?
外の人が失敗で困ろうとすると、わたしも困る。
するとわたしの肩をいつもハンガー代わりにするネガティブ高校の一匹狼イイワケ君が肩を叩いてくれた。
「おい、なんか困ったことあったら。もっと俺を頼れよな、お前が困ってんの目障りなんだよ!」
彼はとても格好良い笑顔でそう言った。
そして、わたしの肩にいつも通り自分の上着を掛けた。
「ダメです。その男が、どうにか頑張って事態が良くなったことありましたか?一緒に謝りましょう」
彼はこの学校の理事長の息子で真面目なシャザイ君。少し堅苦しすぎるところもあるけど良い人でわたしによく構ってくれる、もしかしてわたしに気があったり?ないか。
「おいおい、幼なじみのオレを差し置いてなに話してんだよシッパ?水臭いな」
わたしの幼なじみのフェイク君だ。シッパはわたしへのあだ名だけどフェイク君しか使わないんだ。
「…だいじょうぶ?ちから貸そうか?」
フェイク君の親友でお金持ちのキベン君が、小さいけれどもしっかりとした声で言った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
コノサク「アウトなのポン」
このさく「どこがアウトなのか気になるのですよー?」
コノサク「たしかに、ちょっとキュンと来たポン。でも、不穏すぎるポン。まず、外の人が日常的に言い訳して、幼少期から失敗しても嘘を重ね、詭弁と嘘の友好度が親友のダメ人間だと考えたら凄く悲しくなったポン」
このさく「だから、没にしたのですよー」