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いつもの

登場人物


武-TAKESHI-

「おばちゃん、いつもの頂戴!」

「あいよ。チャーハン半ラーメンね」


 武は、馴染みの中華屋にお昼ご飯を食べに来た。

 いつからこれが「いつもの」になったか覚えていない。


 巷でメジャーなのは、「ラーメン半チャーハン」の組み合わせだろう。

 ラーメンが主役で、チャーハンが脇役になるパターン。


 何事も一番有名なものにはアンチになる武は、「チャーハン半ラーメン」を頼み始めた。

 最近は「糖質制限糖質制限」とやたら炭水化物を悪者にしようとする流れがある。

 だけど、僕は食べるよ。糖質をカットしたら何を楽しみに生きていくのさ。 確かに体型は気になってきたけど、米うまいもん。麺うまいもん。


 隣の席では、いつもの常連さんがビールのお供にW餃子を注文していた。

 つけダレはオーソドックスな「酢&ラー油&醤油」スタイルではなく、「酢&こしょう」スタイルだ。


 皆それぞれ個性があるんだなぁ。人それぞれ「いつもの」があって、人それぞれルーティンがあるのに、社会はいつも画一化した常識で同化させようとする。まぁ楽だよな。運営側からしたらさ。


 多様性を認めてたらキリがないし。


「あいよ。いつものお待ち!」

 威勢のいい声でおばちゃんが迫ってくる。


 お椀型に綺麗に盛られたチャーハンに、透き通った黄金色の醤油ラーメン。

 割り箸を割るのにいつも通り失敗し、いただきますをして「はふはふ」する。


 やっぱり、何と言われても僕にはこれが常識だよー

常識ってなんだろう?と思い書いたお話です。

常識やマナーというルールがあった方が世の中を回しやすいというのは百も承知なのですが、でも、どうしても「こっちの方が良いのにな」と思っている人も少なからずいるのではないでしょうか。

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