消えた女 〜最終回でごめんなさい編〜
登場人物 横島一樹:探偵、香川紀子:秘書
約束を破ってしまい途方に暮れていた。
なぜか悲しみの涙が自然とこぼれていた。
もう彼女は戻ってこないだろう。
ニュースでは香川さんらしい体格の女が帰らぬ人になったらしい。
最悪な結末だ。
そう思った。
一年が過ぎ、元の生活に戻ろうとしていた。
あの事は忘れようと思い、すでに探偵を辞めていた。
夢だったらよかったのに。
夢だった。
いや夢じゃない。
夢だった。
続く?
K
「こんなんで終わっていいわけ?」
Y
「いいんじゃない?」
K
「曖昧じゃん。」
Y
「だって仕方ないだろう。」
K
「もしかして、ネタがつきたんじゃないの?」
Y
「…。」
K
「図星?」
Y
「…」
K
「図星?図星?」
Y
「…」
K
「…」
Y
「…」
K
「…」
続く?
横島
「はっ!」
夢を見ていたのか?
もう何が何だか分からない。一年前の失敗を引きずっていたのか?
香川さんが気になりすぎて頭が回っていないのか?
理由は結局分からなかった。
香川
「遅いなあ。」
香川
「横島さんは何しているのかしら?」
ん!誰か愚痴言ってたような?まあどうでもいいか。
結局、二人は会わなかった。何故なら…。
K
「終わり?」
Y
「終わりらしいよ。」
K
「えー!」
Y
「違う話を書くらしいよ。」
K
「ふ〜ん。」
横島
「探偵はもうこりごり。」
香川
「だから言ったじゃないの。だから空気を読めないのよ。」
横島
「すいません…。」
おわり