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探偵?  作者: 仲間猫
3/7

迷子の子犬 〜浮気調査編〜

事件3日後、いろいろ聞きに回ったが、情報は一切無かった。


香川さんも連絡が一切無い。


これで手掛かりが無くなってしまった。


依頼料もそろそろ底を突きそうだ。




1週間後…。


友人に借金することになった。


探偵やるのも辛いなぁ。

そもそもなんで探偵に憧れたんだ?向いてないのかな?


幼なじみは、ITの社長さんだし。

元カノは、有名企業の秘書だし。

弟は、海外の一流ブランドの経営者だし。

あーーーーー。挙げたらキリがない。だって、友人みんな家賃30万以上なんだよなあ。


どうする?



今、自分を皮肉に思ってる前に、別の依頼で家賃払わなければ。



ピンポ〜ン



横島

「はい。」



「浮気調査をしてください。」


浮気調査!?

どうしよう?でも、当たって砕けろだ!


「最近私の夫、行動が怪しいんです。」


横島

「で、何か情報があればいいのですが。」





「あ、はい。」


写真を見せてもらうと、いかにも浮気しそうな男だ。


「あ!間違えました。これ、うちの社長です。」


もしかしてこの女の人、社長と浮気してるんじゃないの?かなり動揺してるし、でも言わないことにしよう。


「お願いします。」


横島

「はい、分かりました。」


女は、そそくさとこの場を去った。


会社帰りを待ちますか。



俺は、鳴吐(ナルト)社前で待つことにした。


30分後、姿を現した。


一人のようだ。

さあ、行きますか。


男は、居酒屋に入って行った。後をつけると、浮気相手だろうか?若い女の人が、すでに来ていた。何も怪しい所は無い。


楽しそうに会話を楽しんでいる。


店員

「ちょっとお客様、何も頼んでいないようですが…。」


横島

「あー、すいません。じゃあ、生ビールをください。」


店員

「かしこまりました。」


ずっと見てたから、頼むの忘れてた。あ!いない。いつの間に。


見失ってしまった。探偵としてあるまじき事をするなんて。生頼んじゃったし、どうしよう。


もう遅かった。よりによって今日は混んでいたらしく、飲み終わった頃に外には男が居なかった。


仕方なくここで終わることにした。



「どういうことですか!」


横島

「すいません。」


「謝っても駄目です。もういいです、他の所で調査してもらいます。」


横島

「…。」



ピンポ〜ン



「開けてくれないか!」


横島

「はい…。」


「お前!浮気してたんだな!探偵に調査してもらって分かったんだぞ!」


「何、言ってるの?そこの女は誰なの?」


「探偵だ。それと社長と浮気している所を撮った写真だ。」


「あ。ごめんなさ〜い。」


女は、逃げた。


「すいませんね。これ迷惑かけました料です。」


なんと!30万をもらった。


一瞬だった。

まさか、浮気相手と思った人が探偵だなんて。

しかも、こんな大金返さないと。


大金を見て茫然したのか、男は居なくなっていた。

思ってたとおり、社長が不倫相手だった。


まあ、一件落着ということで。さあ、香川さんのお兄さんの件を片付けますか。




つづく

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