1/1
床揺れ
初投稿です。短編
休み時間の教室。机とゼロ距離の僕。そしてその横を通りすがる君。話したことはないけれど、僕はこの床が揺れるたびに君の重さを知っていくんだよ。
最近床の揺れが大きくなってきているね。君の頑張りはいつも足裏で感じ取っているんだよ。目標が何kgなのかはわからないけど、頑張ってね。
今日君はいないね。君のいない休み時間。君のいない教室。僕は君の重さを思い出してみて、君を感じ取ってきた足で床を揺らしてみるんだ。早く会いたいよ。
あれから1週間が経ったね。沢山のプリントが溜まって重くなっていく机は、君を見ているみたいで癒されるんだ。早く良くなってね。新しい君の重さをまた感じ取りたいんだ。
卒業式に君の名前が呼ばれたけど、床は揺れなかったね。卒業生が一気に立ち上がる時、君の重さだけが足りなかったことを僕は知っているよ。 僕はあの時の君をもう忘れないよ。




