虚構と幻夢
襲い来るゾンビの群れ、最早どうしようもない軍人達は市民の盾となって…、
彼等は戦う為に生まれたのではない、
【人間と言う力】を持った生き物であるだけだ。
ゾンビの鋭利な爪で肌を裂かれ、肉を砕かれ、腕を千切られ、それでも守り抜こうとした物は…、【無垢なる生命体】
金髪の少女にゾンビの矛先が向かい、【救おう】とした兵士は引き裂かれて死んだ。
更に日本刀を持った若者がゾンビの攻撃を防御した。
【人間】はゾンビには勝てない、【人間】は、そんな力は無い、
魔人ムシンの細腕に力が入る、「コイツ…強い…」
少女が言う。
「あなたが書いた【魔人ジークと影の魔王】はもう昔の物よ、あなたは本当にはそんな力は無いのよ」
バキッ!
ゾンビに顔を殴られ魔人ムシンは体制を立て直し【日本刀】を構えた。
「なあ、嫌な気分だな、嘘をつくのは」
??
「【あの小説】は…、」
(ああ、…)
魔人ムシンの細腕にパワーが入った。
「そりゃあ、弱く書いたんだ」
魔人ムシンが言った。
死ぬ筈の身体が揺らぐ、ズバッズバッ、ドガ!
魔人ムシンはゾンビ3体を一瞬で斬り裂いた。
「テメェ等がいくら束に成って掛かってこようが、俺様には勝てねえ、何でって?」
五十体のゾンビが襲い来る、
「二十てとこか…、」
ギュイィーン!!
「…ハイパーソニック!!」
刀が、風が、刃と化し、敵を微塵に斬り裂く!
ズバッズバッ!ドガガガ!
ゾンビ達が死んでゆく…、魔人ムシンにはそんな力は無い筈なのに、実際に有る、
だが実際そこに居る!




