妖精の里と魔法に関する話
※作品のネタバレが含まれますので、本編である『永久にトモに_とある異世界譚』を既読の上で読んでください
魔法の起源は精霊であり、精霊から妖精へと魔法で継承されたもの。
魔法は自然から力を預かるものであり、儀式に用いられるもので自由に扱えるものではなかった。
ある時、妖精だけが住む里から外へと魔法の力が伝わった事で里の外でも魔法が認知され、妖精だけでなく多くのヒトや種族が魔法を使える様になった。
しかしいつしか魔法を私利私欲に扱われ、戦争の道具にされた事に妖精は怒り、それから里は外との交流を断った、と言われているが、違う。
外へと伝承された事で多くのヒトが魔法を使える様になると、外のヒト達は古い魔法から形を変えたり組み合わせる事で新しい魔法をつくり出す事が出来た。
それを知った一部の妖精は、自分らの魔法の優位性が失われる事を恐れて、魔法の実験のより自分らの力を示すもとい邪魔者を排除するための『兵器』を生み出した。
最初に魔法を兵器へと転用したのは里の外のヒトではなく妖精である。
妖精によって生み出された兵器によって多くの命が失われていくが、一人の人物によって阻止された。
その者は兵器の無力化に成功するが、それは一時的なものでしかなかったため、更なる研究を重ねて兵器を完全に無力化する術を模索した。
その過程でいくつもの新たな魔法、主に治癒魔法が生み出される。
兵器の無力化は無事に成功するがこれ以上妖精の仲間による被害を増やさない為、または外のヒトとの交流によって刺激を受け、同じ悲劇を引き起こさない為に妖精は里の外との交流を断った。
ちなみに治癒魔法は妖精と一部の他種族に広く伝わったが、兵器を無力化させた魔法に関しての資料と無力化させた人物に関しての情報は一切残されていない。