物語の舞台
・第一章の舞台
主人公たちがいるのは西大陸は北部、中央、南部に分かれており、第一章では北部内でのみ物語が発展している。
中央を川で遮られ、川の西側にカナイが守る森、東側に港など大きなまちがある。港からは漁船だけでなく他大陸への行き来をする船が出ており、その為ヒトの往来が多い。なので人工物や大勢のヒトの気配を嫌う妖精は東側にはほとんどいない。
本編では北部内のみの移動ではあったが、そこそこ土地は広く第二章は中央、第三章では物語の後半で少しだけだが南部の様子が描かれている。
・西大陸の輸出品
西大陸は自然物が多く、資源の宝庫とされる。西大陸で多く取れる作物は輸出に制限があり、その事から欲しがるヒトも多い。
基本的には平穏な土地ではあるが、資源の豊富さから密猟や窃盗も多い。土地守の存在である程度犯罪は抑えられているが、それでも盗みを働く者もいるため、土地の有力者の依頼で護衛が多く点在し作物や輸出品を守っている。
・ナワバリ
西大陸に限らず、様々な土地では動物だけでなく知能の発達した生き物は土地に『ナワバリ』と呼ばれる同族同士で暮らす場所をつくる。
棲んでいる種族、生き物によってナワバリの広さは変わり、ナワバリは棲むものにとっては大事な居所である為、余所者の立ち入りは痛く嫌う。
中には戦いを嫌い身を潜めて身を守るものもいるが、ほとんどが侵入者へ攻撃を仕掛け危害を加える。
土地守であるカナイの森にも小鬼と呼ばれる気性の荒い種族がナワバリを張っているが、それはカナイの許しを得ている為小鬼達も多少は気性が抑えられている。
また、本編では描かれていないが他の生き物と徒党を組む事があり、二種の種族、生き物が同じナワバリ内で活動される姿が見られる事がある。
本編二話ではナワバリ内の土地がモグラ達が棲める条件に合致していた為、一時的に土地を譲るという形でナワバリ内に他の動物を入れている。あくまで他の土地へ移り住むための一時的な休憩地点として貸しているだけ。
・子ども
本編ではアサガオ以外の子どもがいる描写がないが、実際に西大陸北部では子どもがあまりいない。
現実での問題と重ねている事もあるが、実は川を挟んだ向かい側の大きなまちに子どもが暮らしている。農業が盛んで豊かではあるが、親は皆暮らしやすさを重視しているため、施設が充実している大きなまちを選んで暮らしている。
全く居ないわけではないが、作者の力量不足でアサガオの存在を薄めない為に子どもの描写を控えただけでもある。申し訳ない。