西の大陸・詳細
解説の合間に登場人物が雑談をします。
分かりやすさ重視の為に、台詞の始めに名前を表記します。
シュロ「ここは小説では無く、主に作者が自分で考えた設定を振り返るために書いて行く場所なので、興味のあるヤツは読み進めていけ。」
・西の大陸は本編中でも説明された通り、戦争時代以前から自然が多く残る大陸で、戦争終結後も自然保護の為に各所に関所が設けられている。
カナイ「戦争時代、西の大陸も戦争による被害を受けているが、それでも自然が今も残っているのは奇跡と言えるだろうなぁ。
東の大陸北部は戦争で荒れて、今はヒトっ子一人いない荒れ地になっているんだ。
まぁ慰霊の意味も込めて立ち入り禁止にしているとも言われているがな。」
・大陸の北側には土地守の一人であるカナイの保護下にある森がある。土地守カナイの森は広く、周囲を山で囲われた状態の盆地にある。その為戦争の被害から逃れ、現在カナイが森林の保護の為に拠点を置いている。
因みに森の入り口となる箇所から少し離れた場所にシュロとアサガオが住む家がある。
・近隣の平地では農業が行われ、芋や南瓜など寒い地域でも育つ野菜が採れる。
北の海沿いには山が聳え立っており、麓には山の土地守であるセヴァティアの居住する小屋が、当人が小屋に帰る事はあまりない。
シュロ「涼しい気候だから、凍えの節(冬)は他の土地と比べて寒さが厳しくなるし、薄着のヤツはあんまいないよな。」
カナイ「そうだな。そもそも農作業をするヒトがほとんどだから皆厚着になるのは道理だ。」
シュロ「…所でキツネの時のアンタって、ハダカって扱いになるのか?」
カナイ「もうっ!いきなり何を言って来るんだ助平め!」
シュロ「…えぇ。」
カナイ「本気で引くなよ。」
・西大陸北部に住む種族の割合は、人間が5、獣人が3、妖精種が2割となっている。
シュロ「やっぱ妖精は少ないな。」
カナイ「元々妖精種は数が少ないし、妖精は種族柄、自然に囲まれた場所でなければ暮らしていけないからな。」
シュロ「自分の事でもあるし、ソレは知ってるが、それだと2割は多い方か?」
カナイ「妖精種の里が西の大陸にあると聞くが、どこにあるか全く分からないんだよなぁ。分かってたら、その分妖精の割合も増えるだろうが。」
・人間は言わずもがな。他種族と比べて平均的な能力値と大体の事を熟せる手先の器用さを持つ。髪の色は暗めで黒や茶色、赤色をしている。
妖精は皆が色鮮やかな髪色をしており、一番の特徴である長く先の尖った耳は一定の他種族の言語を聞き取る事が出来る。魔法への感受性も高く、永く生きている妖精程血筋を尊ぶ。
獣人は各動物の特徴や特性を持ち、高い身体能力を持つが寿命が短く、長くても50年生きる。
「獣人って寿命が他種族と比べて短いな。」
「ヒトに近くなったとは言え、元は動物だからかね。これでも昔と比べて寿命も伸びたんだぞ?」
「そこまで伸びたのって、何か切っ掛けでもあったのか?」
「そりゃあ、戦後に美味い飯が増えたからだろうさ。」
「ヒトも動物も、食欲には勝てないのか。」
今回はここまで。