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美味しい調理法

作者: 地下25階

料理好きの友人に招かれ、手料理を食べにアパートを訪れた。何でも、こだわりの料理法があるのだとか。

友人がキッチンにいってから、うーとかぎゃーといった、小さな呻き声が聞こえる。


少しして鍋をもって部屋に入ってきた。目の前に置かれた鍋から何か声が聞こえてくる。鍋の近くで耳をそばだてると、沸騰したボコボコという音の中に、恨みのこもった声が確かに聞こえる。

鍋を前に固まっていると友人が解説する。

「野菜ってのは過酷な環境におくと美味しくなるんだ」

あ、これ野菜がしゃべってるの...?


人生で一番美味しい鍋だった。


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