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苦難を乗り越えます!

 すぐに着くんだと思ってたら、なんか意外に困難だった。


 車が停まると、宅急便のお兄さんはあたしを持ち上げ、気合いの入った声を出した。


「うっ、はあっ!」


 ぐあっしゃーんっ!!


 凄い金属音と衝撃とともに、あたしはなんかの上に乗せられた。たぶんローラーだ。そのままガラリガラガラと流されて行く。


 背中が痛くて声を上げかけたけど、必死に我慢。荷物の中身がヒトだとバレたら送り返されかねない。


 あたしはみかん。送り状にもダンボール箱にも書いてある通りのみかん。みかんになれ、なりきるんだ!


 そこから暗くてひんやりしたとこに思いっきりずどーん! と投げ入れられた。膝を思いきりやられた。空気穴から覗くとどうやらトラックの荷台のようだ。


 ぶるるん、とエンジンが始動し、走り出す。ようやく黒野くんの部屋まで運んでくれるらしい。


 あたし、頑張る。


 彼の元へプレゼントのあたしを届けるためだもん。


 なんか息苦しくて、冷たいし、痛いけど


 頑張る!



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