【5ch】むやみやたらにインターネットホットラインセンターに通報してたら逆に俺が捕まりかけた話
これは私が実際に体験した話です。
通報を繰り返す「俺」。一体その結末とは...?
これは、私が実際に体験した話です。
では、はじまりはじまり...。
俺がVIPをはじめたのは2019年の春だったりする。
まあ実は2018年夏に覗きには来たりもしたが、それは除外して考えよう。
んでまあ俺は生来のチクリ魔でな、よくガキの頃から告げ口するやつだったよ
まあそんな人間がVIP始めたんだ、当然のように通報の手段を探したよ。
結果IHC…つまり、インターネットホットラインセンターを見つけた。
そっからの俺は早かったな、もう無言で毎日毎日通報しまくった。
チンコから殺害予告、果ては疑わしいものすべてを断罪者のように通報しまくった。
んでコトのはじまりが2020年夏。
俺はルーチンワークの通報を相も変わらず続けていた。
大学なんか中退していたし、父母は俺に期待なんてしてなかった。
だから時間は死ぬほどあって。
…逆にそれは仇となる。
俺はある日の夜、調子に乗ってしまった。
いつものように色々なスレを巡回していたとき、すこしキティなやつがいた。
中卒とすぐわかるような言葉遣いのやつだったよ。
俺はそいつに愚かにもコンタクトを求めた。
俺「中卒は早く死ねよ」
キティ「あ?おまえ、殺すぞ?」
俺「やれるもんならやってみろよガイジ」
ここが分岐点だった。
キティ「言ったな?まじで殺すから」
俺はこの言葉を聞いた時、すこし焦りながらも結局は「どうせこない」と思っていた。
んで、ニワトリのように一週間後にはぜんぶ忘れてたってわけ。
そしてしばらく経ったある日。
非通知の電話番号から電話がきた。
俺は当時からこういうのには安易に触れるべきではない、と思っていたので触れなかった。
10コールくらいしたのかな、それで電話は途切れた。
ただ、留守番電話用の音声が録音されていたのを見つけた。
さすがに聞かないわけにはいかないだろう、そう思って聞いたら。
『○○、テメー俺がわかるか?いいから電話に出ろ』
訳がわからなかった。
心当たりはキティが記憶に残ってない俺からしたら見つからなかったし、ただただビビってしばらく立ち往生。
…とにかく、警察に連絡しよう。
そう思った。
俺はチキンな自分を叱咤し、警察に連絡をいれてみた。
警察『はい、こちら○○警察です。火事ですか?事件ですか?』
俺「あの、いま、じぶん、やばい人から殺されるかもしれないんです!」
警察『落ち着いてください。どういった状況ですか?』
ここらへんは支離滅裂だからあんまり覚えてないが…結論はこうなる。
警察『わかりました。とりあえずは私たちがそちらに向かいますので、住所をお願いできますか』
俺「あ、はい、…(住所)です」
警察『では、少々お待ちください。明日以降は署で保護することもできますが、どうされますか』
俺「あ、ぜひ、お願いします」
その後の応対は実にスムーズだった。
俺は後に警察署に出向き、長期間をそこで過ごし、バイト先にも休暇連絡を入れ、安全な生活を手に入れた。
キティは、IPアドレスから特定され、厳重注意とともに保護司に監視された生活をしばらくされると言われた。
俺を特定したのは、どうやら闇系のサイトを利用したかららしい。
俺はこれにこりて、半年ほど2chをやめた。
しばらくはバイトと親の手伝いをこなし、映画やドラマを見て過ごした。
アニメにハマったのもここからだと思う、この時に俺はオタクになった。
まあ他にもいろいろあるが、俺はちょっと変わったということだ。
…俺はそんな時間のなかで、慢心していたのかもしれない。
いや、していたんだろう。
俺はまた、VIPを始めてしまった。
通報行為も始めてしまった。
しかも今度は「通報しました」と言うようになって、だ。
俺は更に更にと通報を重ねた。
ある日なんか女のうpをも通報したときだってあった。
が、そんな時に言われる反応…
「なんで通報なんかするの?VIPを廃れさせんな」
「ちんこうpスレの通報は寒い」
「死ねよ」 「いやガチで要らん」
こういった反応が、気持ちよくなってきた。
通報しました、という度にそれが良スレなほど俺に対するヘイトはたまる。
俺は完全に、脳がやられていた。
そこからは、俺はどんなスレにも通報を重ねていった。
すこしでもウザければ脅迫罪。
淫らなことを言う奴には淫行勧誘罪。
殺すと言われれば殺害予告。
俺はひがなVIPPERを通報して通報して通報しまくっていった、?
結果俺に、あるものが下された。
それは必然で、むしろ気づくべきことだったのかもしれない。
『公務執行妨害』
冗談みたいな話だろ?
意味がわからないだろ?
でも警察から直接電話が来て、こう言われたんだよ。
電話中。
俺「は?なんでですか!?」
警察『あなたは、サイバー警察管轄下のIHCに対して無差別的な通報を繰り返しました。
中には実害のないと明らかに判断できるものや、娯楽で通報したと思われるものも混じっていました(みたいなことを言っていた)』
俺「…」
俺は黙りこくるしかなかった。
それから一ヶ月後ぐらいか。
俺は警察署の方に連れていかれた。
もう俺の人生終わったな、と思った。
バイトなんか当然クビになっていた。
完全に自殺したい、そんな一心だった
俺はしばらくの待機命令の後、取り調べ室に呼ばれた。
…?なんだろう
俺はだるさを制圧し、無理に目的地に向かった
そしておっさんと警察官二人に囲まれ、話が始まった。
俺「あの、なんですか?」
警察官「うん、まず事実確認を行いますね。こちらの冊子をお読みください」
渡された冊子を開くと、俺の通報内容が明記されていた。
驚くべきコトに、おそらくVIPを始めてからの全部だ。
警察官「読みましたか?」
俺「はい」
警察官「では、これはなんですか?」
俺「僕が通報した内容です」
警察官「間違いありませんね?」
俺「はい」
警察官「では、次にこちらの冊子をお読みください」
次に、俺の住所関係のことや経歴について書かれたものを渡された。
俺「…はい、読みました」
警察官「はい、では預からせていただきます」
警察官は冊子を取ると、
警察官「あなたは、公務執行妨害を行ったことは十分にお分かりですね?」
俺「はい、本当に反省してます」
警察官「うん、わかってますよ。でも貴方、悪いことしたんです。これから拘置所に連れていきます」
ここから若干警察官の口調が崩れてきた。
俺「拘置所…」
警察官「そう。それぐらい悪いことしたんです、貴方」
俺「…」
俺はしばらく黙っていた。
なにか言いたくても言えなかった。
当然、口を開いたのは警察官からだった。
警察官「…あのですね、こちらを見てください」
更なる冊子が渡される。
俺「これは?」
警察官「誓約書です」
俺「誓約書…ですか」
警察官「全記載事項を埋めてください」
とにかく言われた通りに全部書いた。
「二度とこんなことしないって約束できるか?」みたいなのがほとんどだったと思う。
俺「…どうぞ」
すべて書いた俺に警察官はこういった。
警察官「はい、ありがとう。明日から貴方は保護司の方と面会してもらったり、ある程度の行動を共にしてもらいます」
俺「保護司…はい、わかりました」
キティと同じかよ…と後から思ったことだが、当時の俺に余念はなくて。
次の日から俺は警察官の言う通り保護司の人と会うようになった。
見た目は50くらいのジジイで、眼鏡を掛けた温厚そうな人だった。
話すと案外気も合い、パチンコの話とかもすこししていたくらいだ。
そして…
俺は、今年に保護司からの観察処分から解放された。
配属された寿司屋のバイトにも精を出して今も働いている。
そして通報は、しなくなった。
これ以上は巻き戻せないだろうし…なにより。
…過剰通報の真の怖さを知ったから。
今の俺は通報なんかしない、単なる名無しだ。
あの頃みたいに無闇に人を煽ったりもしなくなった
…そんな俺だけど、お前らに一つ伝えたいことができたよ
大丈夫、たったの一つだ。
お前らにはこれを守って生きてほしい。
その先に希望があると信じて、
その先の可能性を信じて、
言わせてもらう。
『おまえら!ばかなことしてねえでさっさと働け!』
ってな!!
終わり
呼んでいただきありがとうございました。皆様にもこのようなことがないとよいですね。