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卒業

チリッチリッチリッ。

店内にミルクをスチームする音が鳴り響く。


「こちらトールサイズのホットのスターバックスラテです」先輩従業員、宮野ふみがお客さんに商品を渡しているのを横目で捉える。お店がオープンした日となんら変わらない、綺麗な姿に腹が立った。

今日で、僕を社交的な人間と関連付ける、このスターバックスコーヒーを卒業する。2年半短いようでとても長かった。


「柊君長い間、お疲れ様」宮野ふみが労いの言葉をくれる。

「ふみさんこそ長い間お疲れ様でした」

僕よりもはるかに長い間勤務していたスターバックスコーヒーを退職する理由は、きっと僕しか知らない。人は誰しも踏み込まれたくない領域を隠し持っている。だからこそ宮野ふみも新年度からの定職に着くためと退職理由をでっち上げたに違いない。

最後の出勤日だから周りの従業員と一緒に写真を撮る。こういった時、内気な僕でもスターバックスコーヒーを続けてきて良かったと思う。本当に辛いことも、楽しいことも、また辛いことも、沢山あったなと感慨深い気持ちに老けながら、帰路についた。

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