Ep.Final 喪女は黒豹王子と踊る
これにて、閉幕
舞踏会当日
空がすっかり暗くなった頃、オルカ達『漆黒の六枚翼』は、魔法の絨毯に乗って会場である城に到着した。
城は四国の境に近い場所にあり、昔は小国の城だったが、今では歴史遺産として、キヌテ・ハーア連邦が管理している。
城は巨大で豪華な作りをしており、舞踏会に相応しい風貌で建っていた。
オルカ達は城門前で着陸し、城を眺めている。
オルカ達の服装は、舞踏会に相応しいドレスコードで身を固めていた。男性陣はスーツで、スカァフは濃い紫色の、オルカは大人しい水色のドレスを着ている。
「これが会場ですか……。大きいですね……」
「中はもっと凄いですよ」
微笑むラシファに案内されて、オルカ達は城の中へ入っていく。
廊下はとても高い天井とアーチで構成され、壁には煌びやかな蝋燭台と、美しい絵画がいくつも飾られている。床は大理石で敷き詰められ、長いレッドカーペットが奥の部屋まで続いている。
奥まで歩いて行くと、そこには会場である大広間が待っていた。
大広間は廊下よりも高い天井になっており、巨大なシャンデリアがぶら下がっている。天井にも壁にも細やかな絵と装飾が施され、豪華さを演出していた。
中では見知った顔の人達が、立ちながら歓談していたり、料理を食べていたり、音楽に合わせて踊っていたりしている。
アージュナは集まった人たちの一通りの顔を見て、
「知っている面子ばっかりだな」
面識のある面々だとすぐに理解した。
「それはそうですよ。見知ったメンバーでやろうという話でしたので」
ラシファがそう言っていると、
「おお!! ようやく来たか!!」
大声で近付いて来る人物が現れた。
「待ち侘びたぞ皆の衆!! ようこそ我が舞踏会へ!!」
アージュナの姉、ウシェスだった。赤いドレスを翻し、オルカ達の前に立つ。
「ウシェス姉上。お久し振りです」
「そう畏まるな我が弟よ! 今夜は無礼講! 存分に楽しむがよい!!」
ワハハハと大笑いしながら、アージュナの肩をバシバシ叩く。
「今回の舞踏会、主催はウシェス様でしたね」
ラシファが割って入り、注目を逸らす。
「うむ! あれだけの戦いの後だ。これくらい派手に祝勝会をやってもよかろうと思ってな! ノリで進めてみたが、意外と上手く行った!」
「ノリだったのですか……」
あまりの勢いに、つい言葉を漏らしてしまうセティだった。
「ルーも来てるようだな! 小さくなったと聞いたが、本当に小さいな!」
「はい、一回り小さいままです!」
ルーはあれから少しだけ魔力が戻り、以前の大きさと比べて一回り小さいくらいの大きさにまで戻っていた。
セティの横にピッタリ付いて、利口に立ち回っている。
「うむ! 元気そうで何よりだ!」
ウシェスが深く頷いていると、
「姉さん、そろそろ」
後ろからセラスベルトゥが話しかけてきた。
「む、もうそんな時間か。では諸君、また後で会おう!」
そう言って、オルカ達の前から立ち去った。
「……相変わらず嵐の様な人ですね……」
「そうだな……」
オルカとアージュナはウシェスの迫力に圧倒されていた。
「ところで、時間って何の事っすかね?」
「アレの事じゃないか?」
そう言ってバルアルが視線を向けた先には、一つの台があった。人10人が乗れるくらいの大きさで、金細工で豪華に装飾されている。
その上にウシェスが立っていた。その手にはお酒の入ったグラスが握られている。
「諸君!! この度は忙しい中、よく集まってくれた!! 礼を言う!!」
相変わらずの大声で喋り出し、会場にいる全員の視線を集中させる。
「今回は『堕ちた林檎』との決着を祝しての舞踏会!! 皆、存分に楽しんでいって欲しい!!」
ウシェスがグラスを掲げると同時に、スタッフがオルカ達に飲み物が入ったグラスを手渡す。
オルカ達はすぐに趣旨を理解し、グラスを上に掲げた。
「それでは、祝勝会を開催する!! 乾杯!!!」
「「「「「乾杯!!」」」」」
ウシェスの音頭に合わせて、会場にいる全員が乾杯の声を唱和する。
乾杯の音頭を唱和した後、またさっきの様な賑わいを取り戻す。
「なるほど、乾杯の挨拶でしたか」
「我々が最後だったようですね」
ラシファは一気にグラスの酒を飲み干し、スタッフにグラスを返した後、軽く手を叩く。
「では我々も舞踏会を楽しむとしましょう。各自赴くままに楽しんで来てください」
そして、各自自由行動という指示を出した。
「それじゃあ俺は知り合いに顔を合わせてくるよ」
「ワシもそうするかの」
バルアルとスカァフはそう言って、会場の中へ歩き去ってしまう。
「じゃあ自分は料理を食べてきます。踊る前に食べないと無くなることあるんで」
「自分も行きたいです!!」
「では私はルーの付き添いを」
ファン、ルー、セティも分かれ、オルカ、アージュナ、ラシファの3人がその場に残る。
「では私も挨拶回りに行ってきます。お二人もごゆっくり」
ラシファも微笑みながらその場を去り、オルカとアージュナの二人きりになった。
「……えっと、どうしましょうか?」
「そうだな、とりあえず、回るか?」
お互いに顔を見合わせて、会場を回ろうとする。
そこへ、
「アージュナ」
アージュナに声を掛ける人物が現れた。
「ピールポティ姉上」
ピールポティだ。その傍にはヘルウィンもいる。
オルカはヘルウィンに一礼し、ヘルウィンも一礼した。
ピールポティはアージュナに近寄る。
「少し、いいかしら?」
◆◆◆
アージュナとピールポティは、2人きりで会場に隣接するバルコニーに出ていた。
「見て、アージュナ。綺麗な夜空よ~」
ピールポティは夜空を見上げながら、声を上げる。
「……話って何です?」
アージュナの問いに、ピールポティは向き合って答える。
「ねえアージュナ。獣国に戻って来る気はない?」
その言葉は真剣で、真っ直ぐなものだった。
ピールポティは言葉を続ける。
「もうすぐ国はウシェスお姉さまの手で掌握されるの。貴方が嫌だった人達はもう貴方に絶対関わることはないし、不自由ない、安全と安心の暮らしが約束できる。あの時辛い思いをさせた分、きっと幸せになれるから……」
あの時の償いをしたいと、その分幸せにしたいと、本気で考えている。
その思いに悪意は当然無いし、善意で言っているのは分かる。
それでもアージュナは、
「すまない姉上。それはできない」
はっきりと断る。
「どうして? まだ獣国が憎いから?」
ピールポティの問いに、アージュナは首を横に振る。
「違うんだ姉上。俺は今、とても幸せなんだ。それを手放すことはできない」
ギルドでの日々、仲間との関係、そして何より、オルカが傍にいること。
今の環境が、とても居心地が良くて、とても幸福なのだ。
「だから、獣国に戻る事はできない。ゴメン」
アージュナは頭を下げて謝る。
ピールポティはその言葉に、その表情に、噓偽りがないのがよく分かった。それは火を見るよりも明らかだ。
「……そうですか、では、仕方ないですね」
そう言って微笑み、アージュナをソッと抱きしめる。
「それでも、何か辛いことがあったら、いつでも帰って来ていいですからね。私は、いつまでも貴方の味方ですから……」
「……ピールポティ姉さん」
アージュナはピールポティの手を握り、その温かさに胸が熱くなる。
「アージュナ」
そこへ、後ろからセラスベルトゥが現れる。ウシェスも一緒だ。
「セラスベルトゥ姉上、ウシェス姉上……」
「私達も、気持ちは一緒だ。いつまでも、お前の味方だからな」
「我もだ。我が弟として、家族として、一生愛し続けよう」
2人もアージュナに寄り添い、温かい言葉をかける。
「…………ありがとう、姉さん……」
アージュナは目に涙を浮かべ、3人に感謝するのだった。
◆◆◆
一人残ったオルカは、料理を食べながら、会場にいる人達を見て回っていた。
(王族の人達にその臣下さん、ギルド長の面々に名うての冒険者さん達に、騎士の人達。結構知っている人が多いですね……)
そんなことを考えながら眺めていると、
「オルカ殿」
声を掛けられた。
振り向くとそこには、
「ジーク、さん」
「お久し振りですオルカ殿。今から私と踊りませんか?」
会場には音楽が流れており、すでに踊っている人達が何組かいる。
オルカは戸惑い、
「えっと、その……」
返答に困る。
ジークはニコリと微笑む。
「大丈夫ですよ。ダンスは私がフォローしますから」
「いえ、その、そうではなく……」
「……ああ、浮気にならないか、ですか?」
ジークはすぐにオルカの不安を察知する。
「安心してください。舞踏会は様々な方と踊るのが普通です。ですから、心配いりませんよ」
「そ、そうなんですか? でしたら……」
オルカはジークに連れられ、会場のダンススペースに入る。
音楽に合わせてステップを踏み、社交ダンスを踊り始めた。
(ラシファさんに軽く教えてもらいましたけど、こんな感じで良かったでしょうか……?)
「そうそう、上手ですよオルカ殿」
ジークに時々リードされながら、順調にダンスを踊る。
ステップに慣れ始め、スムーズに踊れるようになった。
「ところでオルカ殿」
「はい、何でしょうか……?」
「私、オルカ殿に興味があります。女性として」
「ふえ?!」
突然の言葉に、バランスを崩しそうになるが、ジークが支える。すぐに態勢を立て直し、ダンスを続行する。
「良ければ結婚を前提にお付き合いしたいと考えています。どうでしょうか?」
「………………」
オルカは少し黙った後、
「ごめんなさい……。それは、できません」
ハッキリと断った。
「おや、ダメですか?」
「はい。私には、好きな人がいます。両想いの、素敵な人が」
その眼は真っ直ぐで、変わらない意思を宿していた。
ジークはこの目に見覚えがある。決して揺るがない意思を持った者が持つ、芯の通った目だ。こうなったら梃子でも動かない。
「……そうですか。なら、今回は引きましょう」
少しだけ溜息をついて、諦めた。
「でも諦める気はありません。いつか落としてみせますからね」
ジークは笑顔でオルカに宣言するのだった。
一節踊り終えた後、ジークはオルカと礼儀正しく離れ、他の参加者との歓談に戻って行った。
オルカは緊張から解放され、ホッと胸を撫でおろす。
(ビックリした……。まさか告白されるだなんて……)
多少は心臓が高鳴ったが、アージュナ以外との関係は考えられなかった。
(ごめんなさいジークさん、私の意思は、これからも変わりません……)
心の中で謝り、背中を向けて、ジークから距離を取る。
「オルカ!」
「オルカ姉ちゃん!」
そこへ、ウェイガーとメイドリッドが駆け寄って来る。
「ウェイガーさん、メイくん」
「あの王子に変な事されなかったか? 大丈夫だったか?」
「何か結婚とか言われてたけどそんなこと無いよな!? な!!」
凄い勢いで詰め寄る2人に、オルカは尻込みしてしまう。
「あわわわわわ……! お、落ち着いて下さい……」
オルカが対応に困り果てていると、
アージュナが割って入り、2人を制止した。
「アージュナ、さん」
「な、何だお前!?」
メイドリッドがアージュナに迫るが、
「悪いな、彼女は俺のなんだ」
そう言って、オルカの手を引いて去っていく。
残された2人は後を追おうとしたが、
「そこまでだ2人共」
ギャラヘッドに襟首を掴まれて止められる。
「ぎゃ、ギャラヘッド!? 何故止める?!」
「オルカと彼の邪魔をしてはいけない。見れば分かることだろう」
オルカとアージュナの後姿を見て、その関係性は明らかだ。
ウェイガーとメイドリッドは、下唇を噛んで、俯いた。
「まあまあ、そんなに落ち込まないの」
「そうです。三倍元気を出してください」
そこへ、ランスロットとトリストラムが近寄って来る。
「そんな気分は私が忘れさせてやるぞ、メイドリッド」
ランスロットはメイドリッドに肘を軽く小突いてからかう。
「速さの世界なら何もかも忘れられる爽快感があって気分がいい。どうだ?」
「……余計なお世話だ」
メイドリッドは悪態をついてそっぽを向く。
「言ったなコイツー!」
ランスロットは笑いながらランスロットを撫でまわし、じゃれ合うのだった。
一方トリストラムは、ウェイガーの肩に手を置いて、
「話なら聞こう。三倍付き合うぞ」
ウェイガーを慰める。
ウェイガーはトリストラムの方を見て、
「ありがとうございますトリストラム……。やさしいですね」
微笑みながら感謝を伝える。
トリストラムは何故か目を逸らし、
「あ、ああ。私は三倍優しい」
ごにょごにょとした口調で答えるのだった。
オルカとアージュナは、ウェイガー達から離れた場所で足を止めた。
「ごめんオルカ。少し目を離した隙にあんなことになるなんて……」
「いえ、大丈夫です……。それより、お姉さんと何かあったんですか……?」
「? どうしてそう思う?」
「だって、アージュナさん……」
オルカはアージュナの顔を見つめながら、
「とても、穏やかな表情をしていますので……」
その変わりようを指摘する。
アージュナは自分の顔を触る。
「そ、そんなに変わったか?」
「はい、とても」
「……そうか」
アージュナは微笑みながら、自分の中にあったわだかまりが無くなったことを、実感した。
それと同時に、会場の音楽が切り替わる。穏やかで、とても澄んだ曲だ。
「綺麗な曲ですね……」
オルカの横顔は、アージュナにはとても美しく見えた。
「……オルカ」
「はい?」
「踊ってくれないか?」
アージュナは手を差し伸べる。
オルカは優しく微笑んで、
「はい、喜んで」
その手を取った。
2人はダンススペースに入り、社交ダンスを踊り始める。
曲に合わせてステップを踏み、順調に踊っていく。
「そうそう、いいぞオルカ」
「ありがとうございます……」
ターンも入れながら、踊りは華麗さを増していく。
その様子を、バルアルとスカァフが見ていた。
「へえ、上手じゃないか」
「なんじゃ、バルアルはダンスにも精通しているのか?」
「まあ一応は。そういうスカァフはどうなんだい?」
「これでも王族じゃ。余裕で踊れる」
「じゃあ俺と踊らないか?」
バルアルは手を差し伸べる。
「…………まあ、お主が良いのなら」
スカァフは顔を少し赤くしながら、バルアルの手を取った。
セティとルーも、オルカ達のダンスする姿を見ている。
「流石アージュナ様、ダンスも美しい」
「ですね。見とれてしまいます」
「……ルーは、獣国に帰るのか?」
ルーはあくまでセティの代わりに入った補充傭員。いつまでもいるとは限らない。
「え? 帰りませんよ?」
「え?」
ルーの答えに、思わず声が出る。
「実は女王様に頼んでギルドに居続けさせてもらえることになったんです。まだまだ自分は未熟ですし、何より、ここでお別れするのも寂しいですから」
それを聞いたセティは、少し笑顔になった。
「そうか、それなら、これからもよろしくな」
「はい!!」
ファンは一人、オルカとアージュナのダンスを遠くから見ていた。
(……やっぱり、2人はお似合いだな)
オルカが好きだった。オルカに幸せになってほしい。
そんな気持ちがあったが、アージュナと一緒にいる姿を見ていると、その気持ちが満たされていた。
(俺は、オルカ姉さんが幸せなら、それでいい。だから、これでいいんだ)
少しだけ微笑み、心の中に気持ちをしまい込んだ。
その直後、
「おっと、ゴメンよー」
一人の少女にぶつかる。
「うん? 確か貴女は……」
「お、ラシファんとこのファン君じゃん。どったの?」
ぶつかったのは、十二騎士のパラメデスだ。
「いや、別に……」
「なーんか辛気臭いしてるねー。今は舞踏会だよ! 盛り上がらなくちゃ!」
そう言ってパラメデスはファンの手を引っ張る。
「ちょ、ちょっと!?」
「こういう時は踊ってなんぼ!! ほら行くよ!!」
2人はダンススペースに繰り出し、ダンスを踊るのだった。
ラシファはモーフェンと共に、オルカ達の様子を見ていた。
「おや、出張らないんですか?」
ラシファが微笑みながらモーフェンに聞く。
「ここで出張るなぞ無粋だ。そこまで大人げなくはない」
「そうですか。では2人の関係をお認めになるのですか?」
「……そこまでは言っていない」
ラシファはフフフと笑う。
「心配性ですね。貴女は」
モーフェンは無表情のまま、顔を逸らした。
「……二人の未来に、幸あれ」
ラシファは小さく呟き、優しく微笑みのだった。
オルカとアージュナは、息を合わせてダンスを踊っていく。
そのステップは阿吽の呼吸で合わさり、見る者を魅了する美しさを放っていた。
「なあ、オルカ」
「はい、アージュナさん」
「そろそろ、呼び捨て呼んでくれないか?」
アージュナの提案に、オルカは照れて顔を赤くする。
「そ、それは、まだ恥ずかしいと言いますか……」
「オルカ」
アージュナの真剣な眼差しに、オルカの胸が高鳴る。
一度目を逸らした後、もう一度アージュナに向き直った。
「あ、アージュナ……」
オルカの呼び捨てに、アージュナは嬉しくなる。
「やっと言ってくれた……。嬉しいなあ……!」
自然と笑顔になり、とてもご機嫌な様子だった。オルカも釣られて笑顔になる。
「フフフ……、楽しいですね、アージュナ」
「ああ、俺もだ。オルカ」
ダンスを踊りながら、2人の世界に入っていく。誰も邪魔できない、幸せな世界。
「オルカ。俺はこれからもオルカを幸せにする。だから、一緒にいてくれ、ずっとずっと」
「はい、アージュナ。私も、ずっとずっとずっと、貴方と一緒に幸せでいたいです」
2人はダンスを踊り続ける。これからも、そして、この先も、ずっと、人生というパートナーとして。
こうして、喪女と黒豹王子の物語は終わり、彼女と彼の物語が始まる。
幸せな未来、まだ見ぬ世界で踊るため、2人は手を繋いでいくのです。
-Fin-
お読みいただきありがとうございました。
これにて『解雇された喪女は黒豹王子と踊る ~デバフ専門の32歳魔術師喪女は不当解雇されたのち、最強ギルドに拾われました~』は完結となります!
今までお読みいただきありがとうございました!
最後まで読んで頂いた皆様には本当に感謝しかありません。本当にありがとうございます!
またどこかでお会いしましょう! それでは!!
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