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第六話 家を建てよう

シュンッ


「ここだね〜。じゃ、見た目は普通の一軒家…中身は…貴族が住むようなお城級の広さ!部屋の数は1階で九部屋、二階が七部屋、三階は五部屋。四階、屋上!外見は二階建てで、二階が屋上に見える…っと。現実化」


ポコンッ!という音がなり、ミカの想像の家が造られた。


「じゃ、中に入ってみよ〜」


「凄すぎて何も言えない」


「うんうん。」



「よーし!じゃーもう、私の想像通りにな〜レ!現実化」


ポコポコポコポコ!という音がなり、どんどん家具が設置されていく。


「やっぱ、ミカってすごいのね…」


「えへへー」


褒めてないから!(褒めてない!)


「え〜…」


『ピンポーン ピンポーン』


「あ、は〜い」


そうして、ミカは玄関へ歩いたのであった。


♡═════☆══════☆══════☆════════☆═══════♡

???視点


なんだか、いまさっきこの家からすごい物音がしたのだけど…どうしたのかしら?


とりあえずインターホンを鳴らして話をしてみましょう。


『あ、は〜い』


声の感じからして、普通の人っぽいわね。凶暴なひとなら、女でもあぁ?とか言うでしょうし。


まぁ、不意打ちだったとしてもこのネックレス──つけてる人の身を守るネックレスがある限り、大丈夫でしょうけど。


「なんですか?」


うん、見た目も普通ね。結構美人じゃないの…でも、どこかで見たことあるような…?


「いまさっきこの家から凄い物音がしていたけれど大丈夫かしら?」


「大丈夫ですっ!家に魔法…スキルで家具置いてただけですし。ただ、見た目に反する中身を作ってただけ…いや、何でもないです」


「そうかしら?誰か変な人でも入ってきたとかではなくて?そもそも、スキルで…魔法では家具は置けないわよ。調査させて貰うわ」


「…別にいいですけど、あなたは誰ですか?身分は?」


「私はルナ・スーラー。貴族よ」


「そうなんですか。私はアイハラミカ…いえ、ミカ・アーランドです」


「そう…じゃあ入らせてもらうわ」


あれ?この家…見た目の割に広い。私の家より広いじゃないのよ。

もしかして魔法で創ったのかしら?いまさっきこの子…ミカさんが言ってた事、ホントなのかしら?


家具を魔法で置いてた、って言うのも本当で…そしたら確かに、音が凄くなりそうね…辻褄が合うわ。


だとしたら、この子はすごいって事になる…敵に回したら大変だわ。私の専属騎士にしようかしら?


「納得してくれましたか?私は、スキルで家を作り中身を広くして家具を置いたのです。ルナさ…ルナ様」


「ええ、納得したわ。あなた…私の騎士にならないかしら」


「いえ、お断りします」


「えええ?!貴族からのお誘いよ?!」


と、横から覗いていたエルが口を挟んだ。


「貴族、どんだけすごいのか知らないけど、エルが言ってるぐらい、凄そう。私達のことはいいから、きしになってみたらどう?」


エミも口を挟んでいる。


「エル、エミ…でも私本当にこいつ…じゃなくてルナさんの…るな様の騎士にはならない。なりたくない!」


「そんなに私を仲間にしたいなら私のパーティに入りなよ!」


「…私にここまで言う人、初めて見たわ。いいわ、貴方気に入ったわ。貴族だから、敬語じゃないといけない、皆そう思っていて、そうやって話してくれなかった。((それに、貴方となら…友達にもなれそうだし」


「…?それに貴方となら…?まぁいいや、うん、分かった!私たち、冒険者なんだ!Sランクだよ」


「えっ?!それと、私たちとは…?あっ、ルナでいいわ。敬語じゃなくて良いし」


「うん、私の他に、エルとエミ。ちなみにエミは、ドラゴンなんだ」


「へぇ、凄いわね。って、ドラゴン?!そう、なんだ…信じられない。あ、それでパーティ名は?」


「キメてないなー…じゃあ…現実魔法(リアル・マジック)!現実化にする魔法で、現実魔法(リアル・マジック)!」


「分かったわ。私は戦力になれないかもしれないけど…回復魔法…聖魔法得意なのよ。よろしくね」


「うんっ!それで、私の事なんだけどね。現実化っていうスキル持ってて。それでこういう家、創れたの!それと…ルナもこの家に住みなよ!」


「…!いいわよ!でもお父様許してくれるかしら…とりあえず聞いてくるわね。それと、冒険者ギルドで私をパーティに入れて置いて。はい、冒険者証」


「分かった。じゃあ、またね」

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― 新着の感想 ―
[良い点] ミカが、敬語使えないたどたどしいところが可愛いい。 [気になる点] なんで騎士になりたくないかを言っても良かったと思われます。 [一言] これから、ルナが常識枠兼ツッコミになるのでしょうか…
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