第三話 マチマチ街
「な、なんでドラゴンが仲間になっちゃうのぉ…!」
エルは呟く。
「あっそうだ、ドラゴン連れて歩いてたら驚かれちゃうから、エミが人になれるスキル上げないと」
「いくらドラゴンを仲間にできるぐらいのスキルでも、スキルの譲渡は神でもない限り出来ない…」
「現実化、エミが人になれるスキル、譲渡〜!!」
「わ〜、なんか頭の中に人化を取得しましたって聞こえた〜。人化!」
ポンッ☆
「どうしようできちゃったよ。ミカって神様だったの?」
「ふふふ、そんなわけないじゃん〜。私は普通の人だよ」
「「そんなはずない」」
エルとエミが同時に反論の声を上げる。
「あっ、それにしてもっ、エミ可愛いねぇ〜銀色の髪に済んだ蒼の瞳で、肌が白くて!」
「「話を逸らすな」」
「あっ、バレちゃったか〜。まぁいいじゃん!街行こ?」
ミカは話をそらすのに必死になってはなしている。
「街か…分かった。確か、私の生まれた街…マチマチ街は、あっちよ」
「エルの生まれた…?なにそれ気になる!行こ!現実化、マチマチ街にワープ」
ファンっという音がなり、三人の姿が消える。
三秒ぐらいが経ち、マチマチ街だと思われる街にミカたちは着いた。
「びっくりしたじゃん!にしてもそのスキルすごいね…あ、そうだ」
「ん?どうしたの」
「ミカ、冒険者ギルドに行かない?」
「何それ?でも面白そうだね〜!どこにあるの?」
ミカは目を輝かせてエルに話しかける。
「あれだよ。ついておいで!!」
「はぁ〜い」
ミカたちは、エルについて行き、チマチマ冒険者ギルドに着いた。
「へー、ここが冒険者ギルド!それで何するところなの?ここ」
「ここは、冒険者に出された依頼をクリアするの。でも、冒険者じゃない限りは依頼を受けれないから注意!」
「へー。じゃあ冒険者になってくる!こんにちはーっ!冒険者になりたいです〜っ」
「分かりました。冒険者について説明をさせていただきます。冒険者にはランクが合って、s→a→b→c→d→e→f→gとあり、試験を受けることで冒険者になれます。どの試験を受けますか?」
「じゃあs冒険者試験で!!」
「ドラゴンを倒したことはありますか?」
「倒しては無いですが仲間にしてます〜!私の従魔ってことです」
「証拠は?」
「エミー!こっちおいで」
大きな声でミカはエミを呼ぶ。
「じゃあエミ、変身解除して!」
「変身解除!」
ポワッ!という音がなり、エミはドラゴンの姿へもどる。
「…では、この紙にお名前、従魔の種族、自分の種族、スキル、年齢を書いてください」
「分かりました!…………はい!出来ました」
「では、Sランク冒険者登録…完了です!活躍しなかった場合は下げる場合もあるのでご注意くださいね」
「ヤッター!冒険者だーっ!」