第二話 出会い
「…ここは…あ、そっか、異世界、か。」
ミカはそう呟き、周りを見渡した。
「一人ぼっち、寂しいな…」
はぁ、と重いため息をつき、ミカは歩く。
「「だれか、いませんか…?」」
「「え…?」」
ミカと、誰かの声が重なる。
「あっ、あの!私はミカですっ…貴方は?」
「私はエル・ノイルピーン。ミカさんこんにちは。私、一人なの…私と一緒に旅しない…?」
「エルさん…こんにちは!私も一人で…寂しかったです。一緒に旅…しましょう」
そう言って、2人は握手する。
「「よろしくお願いします」」
「そうだ、ミカさん。お互いの事、確認しておきましょう。ミカさんはどんなスキル持っているの?」
「ミカでいいですよ。私は、ユニークスキルで…現実化という物を…スキルを持っています。エルさ…エルは?」
「ユニークスキル…?!本当に?!凄いですね…凄いね!私は剣術スキルを持っていて…魔法は、炎魔法が使えま…使えるよ。ミカさんは…ミカは魔法使えるの?」
「私は…えっと…現実化で何でも出来るので魔法も使えま…使える」
「…?!そうなんだ?!ほんとにすごいね…ミカ」
「ふふ、ありがと「グオオオォォオオオオ!」う!」
「これは…ドラゴンの鳴き声…?!ミカ、逃げるよ!!」
「ドラゴン…?!仲間にすればいいじゃんっ…!あっいたいた!」
「ミカ、それはさすがに無茶よ…逃げないと…」
「現実化!ドラゴンさん、私たちの仲間になぁれ!」
そう言って、ミカはドラゴンを撫でる。
「な…まえ、付け、て。」
「えっと、じゃあ〜…エルのエ、ミカのミで、エミ!それと…現実化!エミ、普通に喋れるようになあれ!」
「そんなこと出来るわけ…」
「今日からよろしくね、ミカちゃん!」
と、ドラゴンのエミが話す。
「え…ぇぇええええええええええええええええっ!」
大きなエルの叫び声が森に響くのであった。