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俺のエクストラターン  作者: ゆにこーん
4/4

4話

 俺とじいちゃんの特訓もあと2日という日。


 「DANGER、DANGER、DANGER...」

 じいちゃんのところから突如そんな音が鳴った。いや、正確にいえば今も鳴り続けている。


 「な...んじゃと、海斗、緊急事態じゃ! 急いで家に戻るぞ、来い!」


 「う、うん。分かったけど、何が起こったの?」


 「話は飛んでいるときにする。全速力で行くから風壁を頼んだぞ」


 「分かったよ、念の為に厚くしとくね。じいちゃんのガチとか見た事ないし」


 「頼んだぞ。じゃ行くぞ」




 「で、じいちゃん。今何が起こってるの?結構マズいやつ?」


 「今さっき音が鳴り響いてたろ、それが結構マズいというかかなりヤバイんじゃ」


 じいちゃんが言うには、

・さっきの音が鳴り響いてた正体はじいちゃんの永続展開障壁(ヘビーガード)が関連するらしい。じいちゃん本人も事態をあまり把握していないらしいが、『DANGER』となるのは、その障壁が破壊されている時に範囲内に入る事を認めていない奴等が入って来ているという事と、『DANGER』の鳴った数から大体40は来ているということだ。今家にいるのはばあちゃんただ1人。それに対し相手は強行突破してきた40人以上。しかもじいちゃんの障壁を破る実力持ち。聞いている途中から何となく気づいたが、かなりヤバイでは済まないくらいピンチなのでは。しかし、じいちゃんやばあちゃんはどちらも他人付き合いもあまりない。それなのにこれ程の数というのただ反感を買った人達の暴動と考えるのは少し違和感があるな。


 飛び始めてから約5分、その地に着いたと同時にその違和感は消える。


 「じいちゃん、これってもしかして全部...⁉︎」


 「あぁ、どうやらそのようじゃな。流石にワシもここまで大規模なものは見た事ないけどな!」


 東北にあるじいちゃんの家に着くと... 見渡す限りディメンションゲートがあった。それが原因か分からないが、山のふもとにある街の至る所で煙が上がっているのがここからでも見えた。


 「っ! 海斗!来るぞ!」


 「うん、分かってる!多属性融合魔法(フュージョンマジック)黒き災害(ダークディザスター)!」

 

 何故だか知らないが2属性同時発動魔法(ツインマジック)よりも多属性融合魔法(フュージョンマジック)の方が使う魔力量が少ないかった。これも一応称号の効果なのか? それよりもやはりというべきか、3色以上の魔法より2色の魔法の方が遥かに使いやすかった。

 ただ、この敵を倒しても余り経験値は入らなかったということは、間違いなくコイツは雑魚ということになる。だが、こんな雑魚がたくさんいたとしてもじいちゃんの結界は絶対に破れないはずだ。

 そこら中にいる異人(多種多様の種族の生物がいる)を倒している最中、次の瞬間


 「ドゴォォォォォォォォォン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」


 「待てよ...おい... あの方向とこの魔力の流れ方は....!」


 「じいちゃん?どうしたの?って、ヤバ。離れなきゃ、多属性融合魔法(フュージョンマジック)発火型加速(ブーストアップ)


 みるみるうちに敵との距離は取れたが、それと同時に大きな爆発音が鳴り、しばらくして光と煙が消えるのを待ってから後ろを振り返ると、そこには倒れている爺ちゃんと囲うように魔石がゴロゴロ転がっていた。


 「っと、爺ちゃんだいぶ派手にやったね... 大丈夫?手貸そうか?」

と言っても返事は何も無かった。

 

 「...え?嘘...でしょ爺ちゃん...。いや、そんな事あるわけない!そうだ、そうに決まってる!」

 そういうと同時に頭の中に二つの感情と一つの知らない魔法が一瞬出てきた。憎悪と悲しみ。それが力となったのか定かでは無いが一瞬しか見てない魔法の構造を一瞬で理解した。

 「..っ、頼む間に合ってくれ!創造魔法(クリエイトマジック)浄化水(ホーリーウォーター)!」


 「...っごほ!うぐっ!くっ...はぁ...はぁ...誰じゃ貴様...」


 「僕だよ!海斗だよ!もしかして...失明したの...?」

 「そうか...海斗か...良かった、これで心配事は消えた」

 「心配事?僕だったら体はピンピンしてるよ!」

 「いいか、海斗。今から言うことは遺言と取ってもらって構わない」

 「え...急にどうしたの...?確かにちょっと声かすれているけど...、でもっ!」

 「いいから黙って聞いとれい、時間もそうないんじゃ。手短に言うが、海斗よ、こんな老いぼれの生前に付き合ってくれて本当にありがとうな」

 「え?いやいやまだ死なないでしょ?ねぇ嘘でしょ?冗談にしては笑えないよ?」

 「あと忠告じゃ、冒険者はソロで行け、さも無ければ痛い目に合うぞっ、っぐぅ、そろそろか...」

 「待って、今魔法で直すk「無駄じゃ、もう」

 「え...」

 「今のワシは壊れてる回路に外部から無理矢理電気を流してるようなものじゃ、どちらにせよわしは...死ぬんじゃよ」

 「...ッヒック...うぅ...」

 「何を泣いておるんじゃ、海斗らしく無いぞ。ほら!若い男がメソメソするな!」

その時、結構近くから足跡が聞こえ、それはだんだん大きくなってきた。

 「なんだあいつは...見たことは無いがとてつもない魔力を感じる...倒せるか?」

 「海斗!逃げろ!」

 「えっ」

 「わしが言える最後の言葉じゃ、海斗よ、長生きするんじゃぞ」

 それを言い終わると同時に魔物...?は動きを早くし、そして...じいちゃんを殺した。その音を聞いてた俺は(ウィンド)で遠くに逃げた。

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 飛竜 海斗(8) 闇 火 水 土 風 雷

・HP 5104/5104

・魔力 10452

・魔力残量/魔力最大値 14560/102500

・職業 no data

・称号 我が道を行く者

・常時発動型個人魔法ユニークスキル 無限進化∞エボリューション Lv.5


 

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