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俺のエクストラターン  作者: ゆにこーん
3/4

俺の能力って....

 「え、本当に⁉︎ ということは僕って結構運いいってことだよね! 神様達に感謝しないといけないね!じいちゃん!」


 「お、おう....。 そ、そうじゃな。神に感謝することは大事なことじゃぞ!神に無礼なことをしたら天罰が降るかもしれんかな」


 「ふーん、そういうものなんだ。で、じいちゃん。僕のそのスキルって簡単にどんな感じのものなの?攻撃魔法?」


 「...」


 じいちゃんから聞いた内容によると、ユニークスキルと称号の内容は次のようらしい。


 常時発動型個人魔法(ユニークスキル)無限進化(∞エボリューション)」...魔力生物を倒すごとに能力値が上がる「Lv.制」が追加される。


 称号(2つ以上ある時はいつでも切り替えられるユニークスキルに似たようなもの。モノによって効果が違ってくる)「我が道を行く者」...3つ以上の属性を融合した魔法が使え、(既存の属性を持つ)新しい魔法を創る事が出来る。



 正直言って...何が強いのかサッパリ分からなかった。じいちゃんが余りにも強いなどというのだから、伝説の勇者が使ったとされる「火属性超級魔法1(ヘル・フレイム)」みたいなとても強そうなものだと思っていた。しかも極めつけは「Lv.制」だ。これが俺もじいちゃんも知らなかったため本当はハズレではないのかと思っている。


 「ねぇ、じいちゃん。この2つってどこが強いの? ていうか本当に強いの?」


 「うむ、それだけは間違いない。ただ、攻撃魔法や最強の防御魔法とされてる完全防御(フルディフェンス)とかに比べるとちとばかりインパクトが足りてないだけじゃ。しかし「Lv.制」がのぉ。ワシが用意した特訓が全部意味をなさなくなるからのぉ...。だとしてもモンスターを狩らせるわけにはなぁ...。でも海斗だしのぉ。 よし海斗、オークを狩りに行くぞ」


 「え、オーク⁉︎ 銀級下の対象モンスターじゃん!狩れるわけ無いよ...」

 

 「安心せい、海斗には瀕死のところを魔法で殺るだけじゃ。そこまではワシが相手する」


 「うん、分かった! 金級のじいちゃんならオークなんて雑魚だもんね。それでどこ行くの?」


 「ワシについてこい。ここはワシの土地じゃ、ここの事だったら結構詳しいんじゃぞ」




 

 「え.... オークって一匹じゃないの....?」


 じいちゃんに着いていった先はオークの群れがいた。それも大規模の。しかも大規模のオークの群れには銀級上の対象モンスターのオークキングが2体もいた。大まかに見ても30体以上のオーク。流石のじいちゃんも負けるのではないか?と思っていたが、


 「2属性同時発動魔法(ツイン・マジック)闇の業火(ダークネスファイア)っと。ふぅ、死なれちゃ困るんでな、ちと手加減しといたわい」


 「うそでしょ...」

 心配するどころか、手加減するレベルだった。じいちゃんが使った魔法は余り聞いた事がないが、見た感じ範囲内の生物だけを燃やしているようだ。他に行かない分威力は強そうだ。


 「よし海斗、ワシは耐えたオークキングを少しひねってくるからの、その間にそこら中にいるオークでも倒しとくんじゃぞ」


 そう言うともう目の前にはじいちゃんはいなかった。


 「倒せって言われてもなぁ...。 初めてだし、量も量だしな...。 そうだ、あれ試してみるか!」


 初めての狩りだしカッコつけてみたいし、称号を試すチャンスだ。でも魔力って今どんくらいあるのだろうか?ステータスオープン


 飛竜 海斗(8) 闇 火 水 土 風 雷

・HP 104/104

・魔力 452

・魔力残量/魔力最大値 2500/2500

・職業 no data

・称号 我が道を行く者

常時発動型個人魔法(ユニークスキル) 無限進化(∞エボリューション) Lv.1


 完全に回復していた。そういやじいちゃんからポーションを貰っていたのを忘れていた。あの時はスゲーダルかったしな。それに、ステータスに書かれている量が増えているというのは結構嬉しいものだ。 この調子で職業のところも『冒険者』になるよう頑張らなくては。そのためにも


 「オークか。 なんの属性が効くんだろ、まぁとにかく放てばいっか。多属性融合魔法(フュージョンマジック)んー、名前何にしようかな...

とりあえず暗き電流の発火(ダークサンダーマッチ)

 うん、ダサい! でも魔力は結構出したし数匹は倒せたんではないか?そう思ってオークのいる方を見ると...魔石がいくつも転がっていた。それと少し遅れて「レベルアップしました、詳細はステータスから見れます」というのが何度も聞こえた。ステータスも気になるが、先に魔石を拾っておこう。


 「拾い終わったかな?36匹か... いや、多すぎるだろ!こんな数を一発で瀕死まで出来るじいちゃんって流石だなぁ。昔なんて言われてたんだろ」

 気になったが後で聞くとして、まずはステータスだ。魔力庫(インベントリ)オープン。オークの魔石をしまってと。

 それじゃ念願のステータスだ。ステータスオープン。


 飛竜 海斗(8) 闇 火 水 土 風 雷

・HP 2204/2204

・魔力 4652/4652

・魔力残量/魔力最大値 44500/44500

・職業 no data

・称号 我が道を行く者

常時発動型個人魔法(ユニークスキル) 無限進化(∞エボリューション) Lv.22

 

 嘘だろ...。何だこの成長具合は。オークってそんなに上がるものなのか? だとしても本当にこれどうなってんだ。1日で最大値が15倍以上とかシャレにならんて。 と、とりあえず詳細見てみるか。


 常時発動型個人魔法(ユニークスキル)無限進化(∞エボリューション) 魔力生物の生命活動を止めることと引き換えに『経験値』を手に入れる事によってあなたのレベルを上げます。 現在あなたのレベルが1つ上がるたびに

HP上昇 +100

魔力増加 +200

魔力最大値増加 +2000+魔力残量全回復


 えぇ... これを見たらますます分からなくなった。とりあえずじいちゃんが帰ってきたので一旦考えるのをやめよう、というかもう考えないようにしよう。どの道受け入れるしかないのだから。


 「ふぅ、久々にあんなに魔法を使ったわい。やはり衰えを感じるがな。おっ海斗、ちゃんとここら辺のオークを倒したのか! 我ながら無茶言ったと思ったのだがな。よーし、次はオークキングじゃな。今の海斗ならいけるじゃろ」


 「う、うん。分かった」

 オークキングを倒したら一体どうなるのだろうか?確かオークキングはオークの100倍近くの魔力を持ってるはずだから...。 楽しみでもあるけど怖くもあるが、自然とオークキング自体への恐怖は湧かなかった。


 「これがオークキングか...。デカイな。気を引き締めて行かないと」

じいちゃんのを見た感じ範囲攻撃はあまり効かなそうだったし、初級に魔力を込めて放ってみるか。稲妻(ライトニング)

 「魔力を増したがあれゼッテー稲妻じゃないだろ。何で電気が竜の形になるんだよ」

 そんなことを考えていたら『レベルアップしました、詳細はステータスから見れます』というのがさっきよりも聞こえた気がする。数えてないけど。暫くして煙が晴れるとそこには魔石が2個あるだけであった。とりあえず魔石を拾ってじいちゃんのとこに行こう。




 「じいちゃん、はいこれで魔石は全部だよ」


 「38個か、そこまでいなかったのか。海斗、言ってもないのにありがとうな、ってもうステータス見ておるのか」


飛竜 海斗(8) 闇 火 水 土 風 雷

・HP 5104/5104

・魔力 10452

・魔力残量/魔力最大値 102500/102500

・職業 no data

・称号 我が道を行く者

常時発動型個人魔法(ユニークスキル) 無限進化(∞エボリューション) Lv.51


 何だか特訓とか1000ちょっとで喜んでいたのがバカらしくなってくる。こんなに魔力があるのだからもしかしたら上級魔法を撃てるのでは?というかこのレベルの上限はあるのか?疑問止まんねぇなこれ。そういえばじいちゃんの魔力ってどんくらいなんだろう?


 「じいちゃんって魔力最大値ってどんくらいあるの?」


 「ワシか? ワシは20万ちょっとあるぞ。こう見えても昔は「大賢者」とも呼ばれてたんじゃぞ。そういえば海斗、お主今さっき超電流(ライトニングバースト)を使っておったが、もう上級魔法を使えるようになったのか⁉︎ これは剣術も鍛えた方が良さそうじゃな」


 「え、あれ上級魔法なの? 稲妻(ライトニング)に魔力をかなりぶち込んだだけだよ?」


 「知らんのか?何の造作もなく適当に魔力をぶち込んだら初級は上級に、中級は最上級になるんじゃぞ。無論適応な魔力量は必要になるがな」


 こんなふうにただの会話をしているときは誰も気づかなかった。悲劇が加速しながら来ているなんて。

――――――――――――――――――――――――


 飛竜 海斗(8) 闇 火 水 土 風 雷

・HP 5104/5104

・魔力 10452

・魔力残量/魔力最大値 102500/102500

・職業 no data

・称号 我が道を行く者

常時発動型個人魔法(ユニークスキル) 無限進化(∞エボリューション) Lv.51


 

 

 

 

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