第1話 ここから始まった…
誤字脱字多くて申し訳ありませんでした!!
この世界は汚れている、いつから私はそう思ったのだろうか、今となってはもうわからない、それでも、人が世界を汚したのか、それとも世界が人を汚したのか、どちらでもないのか、一体何が真実なのか、私にはわからなかった。
どうして、つらい目に遭っている時はネガティブな思考になってしまうのだろうか…
私は、今、危機的状況に陥っていた、どんな状況かと問われれば、襲われて、犯されそうになっているのだ、振りほどこうにも、その男の力は明らかに人の域を超えていて、か弱い私には、どうすることもできなかった。
「はぁ…はぁ…水信さん…水信佑未ちゃぁん」
今、目の前にいる気持ち悪い男が、私の名前をよび、服を脱がそうと、手を伸ばしてくる、必死に腕や足を動かすが、男の力の前では蚊に刺された程度にも感じておらず、その手が止まることはない。
「ひっ…いや、助け…て」
ついに私の中の恐怖が限界をこえてしまい、目尻からは涙があふれ出ていた。
「良いよぉ~その顔~」
男の気持ち悪い息遣いが、肌に触れる、それと同時に、男はズボンに手を伸ばし、そこから、そこから…
「さぁて、とそろそ…」
と男が言いかけたその時だった。
「ブヒィィィィィ」
激しい風が吹き抜けたかと思うと、目の前にいた男は、一瞬にして壁にめり込んでおり、私の前には、黒いコートと不思議な柄仮面をつけた男が、立っていた。
「ほらっこっちまで来て…て言っても無理か…」
震えながら、仮面の男を凝視していると、背後から私を呼ぶ声が聞こえた。
声のした方を向くと、そこにも一人、男が立っていた、恐怖心から起こる、震えを押し殺しながら、一歩一歩と声の人物に近づいていく。
「おっけ~ちゃんとこれたね、よし、じゃあ後は下がってて、こっちで何とかするから」
そう言って、声の人物は吹き飛ばされた、男の方に向かって歩き出した。
「なぃを…ずるぅんだぁぁぁぁぁぁぁぁ」
壁に埋もれていた男は立ち上がると、うまく喋れないのか、聞こえづらい言葉を永遠と叫んでいる
男の様子がおかしいと、そう思った瞬間に、私は、この世のものとは思えない光景を目にしたのだった…
「よくぅぅぅぅもぉぉぉぉぼおおおおくのおおおじゃまあああああをおおおおお」
先程、蹴り飛ばした男が、言葉を発した後、突如その体の形を変化させた。
「托夢、どうやらビンゴみたいだね」
そう言って、俺の名を呼んだのは、さっきまで襲われていた女性を救助していた、相棒の元哉だ、その返事として、俺はこくりと頷き、返事をした。
「あああああああああああああ」
男の体は今はもう人間の姿をしておらず、その姿は、さながら、創作物によくでてくる、フランケンシュタインの様な巨体にまで変化しており、男の原型を留めていなかった。
「やるぞ、元哉」
「任せてよ、托夢」
その短い会話で、俺と元哉は、地面を蹴り走り出した。元哉の手には小さな剣と、ハンドガンが握られており、そして、俺も片手に納まる程度の剣を、右手に握っている。
「hjdfさkfvbdsvbdkじゃb」
完全に怪物と化した男を止めるために、俺と元哉は一斉に攻撃を放った。
「くっらえ」
元哉のハンドガンから弾が発射される、弾は、怪物の肩を貫くが、貫かれた筈の本人は、何も微動だにせず、まるで何事もなかったかのように、近づいてくる。
「うわ…こいつ固いよ、どうする?托夢?」
「……そうだな、よし、あれにするぞ」
その言葉だけで、俺が、何をしようとしているのか、分かったらしく、元哉は笑みを浮かべ
「了解っ」
そう返事をして、怪物の注意を引くために、銃を乱射し始めた。
怪物は元哉の銃に気を取られ俺に気づいていなかった、その隙に、もう一本の剣を取り出し、怪物に向かって俺は駆け出した。
そして、怪物の背後に回り込んだ俺は、右手に込める力を強め剣を振るう。
「ぐぎゃああああああああ」
剣が、怪物の肩に食い込み神経や血管といったものを切断していく、そして、左手で握っていた、もう一本の剣を怪物の腹部に差し込んだ。斬られたせいか、刺さっているせいか、尋常じゃない痛みに、猛獣のような、うめき声をを上げ、怪物の動きが止まった。
「托夢っ!?!」
元哉が叫ぶと同時に、俺は地面を蹴り、怪物の懐に忍び込んだ。
「これでしめえだ」
怪物の肩に食い込んでいた剣を抜き、怪物の額に突き刺した。
「あhじゃhjkさじゃ」
まるで、糸が切れた操り人形のように、その場に崩れ去る怪物、しばらく様子を見ていると、黒い霧?の様なものが、辺りに散らばっていく、霧が抜けていくと同時に怪物の巨体が、元の男の体格に戻っていく。
「さて、と…」
男の姿が完全に戻ったのを確認すると、周囲の安全を確認した後、この場から離れるのだった。
「あぁ~もう、先行っちゃうんだから、まだ襲われてた子ここにいるのに…」
さっき一瞬にして消えた仮面の男とは別の、元哉と呼べレていた男は、仮面の男の最後にいた場所を見ながら、独り言のように呟いていた。
私は、目の前で何が起こっていたのか、理解できず、漠然とその場に立ち尽くしていた。
「うーん、被害者と被疑者を一緒に置いていくのはなんか気が引けるしな~」
元哉と呼ばれていた男が私に手を差し出してくる、と、同時に、
「大丈夫ですか?」
背後から声が聞こえ、振り向くと、そこには、年配の警官、いや、刑事が立っていた。顔色は青ざめており、私にコートを羽織らせてくれた後、私を襲った男に手錠をかけていた。
そこから、鳴り響くサイレン音とともに、大勢の警官がパトカーの中から現れ、手錠をかけられた男を連行していく。
「大丈夫ですか?」
警察官が集まってきたせいか、それとも人がいる安心感からか、足の力が急激に抜け、気が付くと私は地面に座り込んでいた。
「今日は、俺の部下が家まで送って行ってくれるからな……」
年配の刑事が誰かの名前を大声で呼んでいた、大勢の警官の中から、一人、女性警官が現れ、私を車まで、連れて行ってくれた、ここを立ち去る直前、元哉と呼ばれていた男の事を、目で探したが、彼らの姿は影も形も残っていなかった。