表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/84

09_シンプルな金策。

 「さて、前日の収支報告です、神の手帳から行動履歴を拾ってみましょう。


 手に入れたコインは、


 ・彷徨う銅人形からコイン+20枚

 ・洞窟スライムからコイン+12枚

 ・洞窟スライムの核を売却してコイン+4枚

 ・スライムエキスを売却してコイン+1枚


 合計で、コイン37枚、半分端数切り下げの18枚を国庫に入れまして、収入はコイン19枚です。


 使ったコインは、

 

 ・松明6本でー5コイン。


 ですね、収支としては、+14コインです。所持コインは、68コインになりました。

 加えて、青銅の剣を手に入れましたね、その強さは、


 攻撃点の決定% 攻撃点

 1~10% 10点

 11~50%9点

 51~90%8点

 91~100%7点

 

 ですか、棍棒よりは強いですかね?当たりどころが良ければ、攻撃点が高いと、見て取れそうですね、


 累積経験点は、銅塊素材水晶を手に入れたのでお仕事が完遂されて、+32点ですね。


 勇者トムの累積経験点:223点


 ですね、256点で9レベルですから、あと、23点ですか、ようやくこの世界の青年の平均に近づいてきましたね」

「いえ、勇者という職業補正がありますので、能力値はもう既に超えていますよ、勇者さま」

「それもそうですね、巫女様」


 「次の目標はどうされるのですか?勇者様」

「青銅の鎧が欲しいですね、胸当てとか、手足の防具とか兜とか、防護点を強化しておけば、うっかり格上の怪物モンスターに出会っても、生存する確率が上がりますから、できれば鉄器時代までは行きたいのですけれども」

「この国の技術では無理でしょうね、勇者さま」

「そうなのですか巫女様」

「技術というよりは、素材の関係もありそうではございます、勇者さま」

「それでいて、王妃様が使用しているような、ステンレスっぽい包丁とかあるのが不思議なのですが、あと、国王さまのくわとか鉄製品ですよね?巫女さま?」

「うちの神様のバランス調整の妙でありましょうかね?勇者さま?」

「もろもろ改善要求を神の手帳に書いておきましょう、不自然ですし」


 「食事とか用意していますよ、トムさま」

「ありがとうございます、あかね さん、いただきます」



 「朝ですね、いろいろいつもごちそうさまです、あかねさん、肌の傷とかは治しておきますね」

「そろそろ、通常の営みでは経験点が入らなくなってきているのでしょうか?いえ、MPは温存していてください、自前で治癒します」

「単純に、私の趣味ですよ、あかねさん」

「ちょっと酷いですね。でもまあ、それもいい感じです、トムさま」

「さすが王国最強巫女さまですね。

 累積経験点が、2増えて、225になりましたね、

 今日は予定通り、単純に金策へ走ろうと思います。西の洞窟の奥へ行きまして、彷徨う銅人形を狩ってきますね、とりあえず安全度優先で2体ですかね?

 行き帰りで適度に時間を確認しながら、その他の怪物モンスターを狩ります。

 オオガラスが美味しいですので、それを中心にしたいですね、では行ってきます」

「いってらっしゃいませ、勇者さま、お気をつけて」



 「相変わらず、ガンガンとうるさいですね。でも青銅の剣、のおかげで、平均5回くらい殴れば、倒せるようになったのは、助かりました。


 ・彷徨う銅人形を2体倒しました。

 ・経験点を合計20点獲得しました。

 ・累積経験点が245点になりました。

 ・コインを合計20枚手に入れました。

 ・銅塊の素材水晶を2個拾いました。


 無傷で終わったのもいいですね、どうしましょうかね、もう一体くらいいけそうですけど。ここで慢心してはいけませんね、安全に帰ること第一にしましょう。


 例のごとく洞窟スライムの群れですね、毎日来ているので、復活する数は少ないようですが、結局3体くらいは出てくるようです。まあ、敵ではないのですが。


 ・洞窟スライムを3体倒しました。

 ・経験店を合計12点獲得しました。

 ・累積経験店が256点になりました。

 ・勇者トムはレベルが1上がった。


 お、ちょうどレベルアップですね、能力値の割りふりは、当初の方針通り平均的になるようにして、と、こうなりますね、確認しましょう。


 職業:勇者

 レベル:9

 累積経験値:256 (次は512でレベルアップします)

 ・ちから 22

 ・はやさ 22

 ・かしこさ 22

 ・がんじょう 22


 ・HP:44/44(全快です)

 ・MP:20/22(魔法で探索 を 2回使用しています)


 あとコインと素材水晶ですね。


 ・+12コイン。

 ・洞窟スライムの核を一つ拾いました。


 以上ですね。洞窟から出ると、まだ昼過ぎのようですね。ちょっと、草原などで、怪物モンスターを狩って帰りましょうか」



 「戦果はこんなものですか。


 ・スイライムが5匹。経験点、コイン、合計5。

 ・おおねずみが2匹。経験点、コイン、合計6。

 ・オオガラスが1匹。経験点、コイン、合計3。

 

 小計で、経験点14点、コイン14枚ですね。ドロップした素材水晶は、スライムの核が一つに、おおねずみの肉が一つ、オオガラスの風切り羽根が一つですね、これらは売却ですね、夕方になってきました、村に戻りましょうか」


 「ビルさん、このスライムの核とか、を買ってくださいな」

「おーう、ええと、洞窟スライムの核が4コイン、スライムの核が1コインで5コインだね。今日もまずまずの稼ぎだーねー。回復薬はいらいないかい?」

「ええ、全くHPが減らなかったですから、一回も使用してませんね。そもそも治癒の魔法もありますから、まさしく念のための非常用です」

「まあ、そーなるわな」


 「スミスさん、オオガラスの風切り羽根を買ってくださいな」

「おうよ、3コインだな、ガハハ。銅塊はどうするよガハハ」

「貯めておいて、青銅の鎧、全身版、を頼もうかと思います」

「そうか、ガハハ。銅塊は、12個必要だ、それだけ持ってきたら120コインで、作ってやるぞ、オーダーメイドだ、ガハハ」

「ちなみにコインで買うといくらですか?」

「1200枚だな、ガハハ。素材水晶を持ってきた方が安いぞ」


 「そういえば、青銅の剣以上の武器とかここでは買えないのですか?例えば鉄の剣とか?」

「素材水晶がないからダメだぞ、ガハハ」

「でもくわとか、包丁とかは鉄系列ですよね?」

「あれは普通に鉱山とかで取れる鉱石が元だからな、怪物モンスター相手だと、効果が少なすぎるんだ、ガハハ」

「どういうことでしょう」

「世界のルールとして、怪物モンスターに効率よくダメージを与える武器には、素材水晶由来の材料から加工した武器じゃないとダメなんだな、ガハハ」

「あー、なるほどそうきましたか」

「『別に後からバランスをとるために、付け加えたんじゃないからの。伝え忘れていただけじゃからの』と神託が下ったぞ、ガハハ」

「なるほど、この辺りで手にはいる素材水晶では、それ以上の武器は作れないと」

「基本品薄で希少だからな、取り寄せも難しいぞ、そもそも、この国に来る商人とかおらんしな、ガハハ」

「とことん見捨てられた国ですね。ひょっとして、外界から認識されていないくらいのレベルで、辺境なのでしょうか?」

「外からの旅人とか来ると、国を挙げて歓迎するレベルだろうな、ガハハ」

「なるほど、納得しました」


 「加えて説明すると、防具の方も素材水晶由来の防具でないと、怪物モンスターの打撃を有効に防げないからな、気をつけるんだな、ガハハ」

「では、ますます傾注して、銅塊を入手しないといけませんね」


 「今日の収支です。


 取得コイン

 怪物からは合計 46枚。

 素材水晶の売却では、もろもろで 10枚 ですね。

 (おおねずみのお肉は王妃様へ売却しました。)

 56枚のうち28枚を国庫へ、入れて、結果28枚です。

 所持コインは、96枚になりました。


 所持品は、

 松明を2本消費して、残り6本です。

 HP回復薬がまるまる残っていて9個ありますね。

 青銅の剣。

 革の兜、厚手の布の服。

 リュックサックなど収納袋各種数枚。


 といったところでしょうか?」

「レベルも9になって、かなり安定してきたと思います、勇者さま、そろそろ次の街とかを目指してもいいかもしれませんよ?」

「あかね さんと離れるのはちょっと寂しいですね」

「……嬉しいことを言われました。正直照れている自分に驚いていますけど」

「あと、5日は西の洞窟に通って、銅塊の素材水晶を集めるつもりです。そして、青銅の鎧を手に入れましたら、徐々に探索範囲を広げていきましょう、まだ森とかも調べていませんし」

「そうですね、それほど焦る必要はないと思います。何しろ、悪くて強い魔王どころか、世界の人々からすら認識されていないくらい、限界的な集落国家ですから、邪魔が入ることはないでしょう」

「そう断定されると、なぜか不安になりますが、そうですね、もう少しじっくりと準備をして、足元を固めましょう。それに、あかねさんとの結婚式も挙げたいですからね」

「……冗談ではなかったのですね トムさん」

「税金の控除は結構美味しいですから あかね さん」

「照れ隠しに見えないところが、鬼畜ですね。素敵です」



 「そろそろローションが少なくなってきましたか?」

「一周回って普通なのも素敵でした、幸せです勇者さま」

「……感覚が麻痺してきてますね、いい傾向です、経験点も増加していますね」



 「累積経験点が258点になりましたか。さて、しばらくは、淡々と銅塊を稼ぎつつ、コインと経験値集めですね。

 並行して、魔法で探査 の魔法をもう少し練習してみましょう。目標は目をつむっても、全力疾走できる、でしょうかね?かしこさ がもう少し上がらないと難しいでしょうか?」



 「金策と経験値集めに対しては、特に問題がありませね。おおよそこんな感じでしょうか?


 1日で手にはいる、経験値やコイン、素材水晶などのまとめ。


 ・怪物モンスターとの戦闘、確定で2体の彷徨う銅人形に加えて、草原と洞窟での適度な遭遇。

 ・経験点はおおよそ、1日50点ほど増加。

 ・コインは、30枚ほど、所持枚数が増えて行く。

 ・銅塊は1日に2個ずつ増える。


 と、すでに私こと勇者トムの命を脅かすほどの攻撃をしてくる敵はおらず、魔法の練習をしつつ、ルーチンワークで稼げそうですね、安全度を確保しているので、時間はかかりますが、特に問題はなさそうです」



 「というわけで、あれから5日が過ぎました、巫女の あかね さま」

「結構国庫も潤ってきましたよ、勇者トム様」

「肌とかもツヤツヤしてますね、あかね さん」

「勇者様のおかげですね、日々が充実しています、ありがとうございます」

「いえいえ、こちらも楽しんでいますし、気持ちいいですから」

「お互い様ですね、トム様」


 「収支報告のまとめです、


 累積経験点:258+262=520 (10レベルになりました)

 所持コイン枚数 268枚 (消費アイテムの購入などもしています)

 

 武器:青銅の剣

 防具:青銅の鎧(全身の要所をカバー。防護点:16)


 道具:たいまつ6本、HP回復薬9個、各種収納用袋


 となりましたね。

 念願の青銅の鎧を手に入れました」

青銅ブロンズの鎧に身を包んだのですね、次はシルバーですね、勇者さま」

「何かのネタなのでしょうか?次は順当にいうと鉄とかじゃないですかね?」

「一息に黄金ゴールドというのが定番でしたでしょうか?」

「よくわかりませんが、中途半端に文化侵略されているせいだと推測していいですか?」


 「レベルも10になりましたので、確認をしておきましょうね。


 職業:勇者

 レベル:10

 累積経験値:520 (次は1,024でレベルアップします)

 ・ちから 25

 ・はやさ 24

 ・かしこさ 25

 ・がんじょう 24


 ・HP:49/49(全快です)

 ・MP:20/25(魔法で探索 を 5回使用しています_訓練中です)


 魔法の定期パス の魔法を覚えた。


 魔法の定期パス:特定の、あらかじめ設定されている場所に瞬時に移動します。設定されている場所には、魔法を唱えるものが、一度は実際に訪れる必要があります。屋内や、地下など、開かれてないところには、移動場所が設定されていません。消費MP7。空を駆ける流星のように、魔法列車で移動します。定期パスの使用期限と使用区間はどちらも無期限、無限大です。


 また、指摘しがいしかない魔法ですね、ええとこれも何かのオマージュなんでしょうか?」

「試しに使用してみるのはどうでしょうか?魔法使い系列の魔法らしいので、巫女である私は使ったことも見たこともない魔法なのですよ」

「一応、世界に根ざしてある魔法なわけですか、ええと、今設定されている場所は、西の洞窟と、この国、”シャヨ”国の2つだけですね、というか、正式名称がシャヨ国なんですね、この国」

「私も初めて知りました、勇者さま」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ