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63_シンプルと短絡することは違うと思うのですが。

 「結局、対策本部が壊滅仕掛けた時点で介入しまいた。まあ、副砲の掃射で終わる話ではあります。素材水晶がてにはいりましたね、ええと、


 『バイオドラゴンの再生核』


 ですか、ええと、強化外骨格のコアに使用できそうな名称でございますね」


 「王都側の対策本部が右往左往している間に、立ち去りますかね。誰かに呼び止められている気がしますが、関わると面倒くさそうですので無視です」



 「と、いうわけで、新しいコア候補を持って帰ってきました。シャヨ国一の道具屋さんにして、凄腕の錬金術者のビルさんと、同じくシャヨ国一の凄腕鍛冶屋さんである、スミスさん」

「何か説明口調なんだーよ」

「本当だな、ガハハ」


 「この『バイオドラゴンの再生核』は予想の通り、強化外骨格のコアにできるだーよ」

「そうだな、ガハハ。必要コインは1万枚だぞ、ガハハ」

「相変わらず、これ本当に必要なのですか、とか、すでに、大量に余り気味のコイン、何に使えばよろしいのでしょうかとか、言いたくなりますね。もちろんその程度なら全く問題ないですね」


 「では、やるぞ、ガハハ」

「ほいきただーよ」


 「というわけで、完成したのがこちらでありますが、ええと、性能解説とかもう、ものすごい、無敵、最強、とか言っとけばよろしいのではないでしょうかね?


 強化外骨格:機械仕掛けの神/デウス・エキス・マキナ クアッドコア:龍神+時空神+電脳神+超越スライム


 ちから が1024倍になる

 はやさ が256倍になる

 かしこさ が512倍になる

 がんじょう が2048倍になる

 魔法のダメージを がんじょうの1024倍 防ぐ

 

 特殊武装:次元龍の吐息(電脳神制御下)

 威力 ちから の2048倍、防御点無効

 射程距離 ちから の1024倍メートル 

 弾数 16発 (1時間で1発生成)

 収束、拡散、散弾、曲射、が可能。

 次元跳躍可能 (異なる次元の対象へその牙は届く) 


 特殊武装:時空神クロノスの結界

 特性1 がんじょう の2^128倍以下のすべてのダメージを無効化する。

 (うちから外への攻撃は任意に通すことができる)

 特性2 所有者へのいかなる悪意ある影響を阻害する

 結界範囲 最大半径 がんじょう メートル

 (最大半径以下ならば任意の広さに設定できる)

 結界の形状や色を自由に設定できる。 

 継続時間 2048 秒 (休止状態で、256秒 ごとに 1秒分回復)


 特殊武装:対衛星破壊級規模擬似995サンチ砲

 威力 ちから の 2^128 倍、防御点無効

 射程距離 1,200 au (au = 天文単位です)

 空間跳躍可能(実質射程は無限に近い)

 弾数 1発 (12時間に1発自動生成されます)

 *惑星上(=大気圏)、大質量の側、での使用は想定されていません。


 特殊武装:超再生+超肉体

 HPの常時回復 1024秒でHPが0から始めて全快する比率速さで常時回復

 (HP増加時はその都度再計算)

 HPが0になった時に最大値まで瞬時に回復

 (再使用に24時間)

 身体に関わる不調はそれを認めない

 (瞬時に回復する。そもそも状態異常にならない)


 クアッドコア時の解放武装など


 龍爪:攻撃力+256点 双手に装備。任意に出し入れ可能

  攻撃回数増加+

 竜尾:攻撃力+256点 マニュピュレーターの追加扱い

  攻撃回数増加+

 (単位時間当たりの攻撃回数増加)


 2連次元砲64門:威力_各砲塔ごとに_256点_防護点無視

  エネルギー消費なし

  他の武装との並列使用可_副砲扱い


 因果律制御装置

  所有者の意図しない因果律の操作を受け付けません。(常時発動中)

  望む未来や過去を引き寄せます(エネルギーを消費します)

 (さあ、無慈悲な神に、渾身の一撃を届けましょう!)


 所有者制限

 自動修理、洗浄

 自動サイズ調整

 局地活動支援

 (高い圧力の場所も、空気のない場所も、高温でも低温でも活動に問題なし)

 (完全に閉じた系なので、有害物質も無効化されます)

 (酸素等は、巡回して使用していますので、活動限界まで、使用可能です)

 慣性制御

 (Gよさらば)


 飛行能力付与(秒速 すばやさの64倍 メートル 最低最高速度16.7km/s )

 (光の速さは裏技で超えてしまいましょう)


 次元跳躍

 (可能性の次元を渡り歩きましょう。距離はあなたを留める要素にはなりえません)


 活動限界 2^64 秒 (休止状態で、256秒 ごとに 1秒分回復)

 (少なくとも1万5千年越えです。時間系は所有者の実態に付随します)


 普段は、所有者に寄り添うように、収納空間へ収まっている。使用時は、所有者の設定した条件を感知すると、時空を遡ってすでにその身に装着されている。

 収納空間にありながら、各種機能を召喚して使用することもできる。


 うわあ……、自力で世界を渡れるようになってしまいました」


「実は、後3つはコアをつけられるだーよ」

「えーと、これ以上の強化とか、何を考えて設定していたのでしょうか?テーブルトークRPGの神様は?」

「ジョークだったんじゃないかな、ガハハ」

「ある意味、冗談みたいな性能ではありますが。いやもう私、目的を見失ってしまってませんかねこれ?」


 「力に関しては完全に目標とか目的を見失ってしまったのではないでしょうか、勇者です、ただいま巫女様」

「力は手に入れることよりも、それをどう使うかが問題ではないでしょうか、おかえりなさい勇者さま」

「どんなことでもできそうなのですが、逆に何をやったらいいのでしょうかという悩みになりそうではありますね。まあ、別に悩んではいませんが」

「悩んでないのですか、勇者さま」

「思考が疾走していますので、悩む暇がないというか、最適解が結構簡単に出てくるわけでありまして、で、それを踏まえて、あまり積極的に動くのは無いかなと」

「それはどうしてですか?」

「神様関係が複雑に絡み合っているのですよねー」

「そんな、三角関係の悩みみたいな言い方をしなくても……」

「三角関係よりも関係者が多くてですね、ちょっとしたミステリーとか、群像劇とかのレベルじゃ無いですかね?」

「ああ、なるほど、結構大変そうですね、勇者さま」

「少なくとも、因果に関しては上手な方々ですからね、それらが、多く関係しているこの世界ではあまり派手に動けません。まあ、ですので、比較的融通が利く、我らが、テーブルトークRPGの神様が管理運営しているこの大陸だけで遊んでいようかなと」

「そうですね、あの方ならどんなに迷惑をかけても、大丈夫なような気がいたしますね」


 「ところで、最近そのテーブルトークRPGの神様から突っ込みがないのですが、巫女さまの方はどうですか?」

「それが、こちらもさっぱりでして、途切れ途切れに繋がっている感触はありますので、ご健在ではあるとは思うのですが……」

「電波状態が悪いのでしょうか?神からの電波とか言うと、ちょっと語弊がある感じではありますが」

「電波と言って理解できてしまう状況を作り上げてしまった、我らが神様ですが、とうとう……」

「ああ、やんちゃが過ぎましたかね?どこぞの他の神様に、ぬっころばせられましたかね……、おかしい柱を亡くしました」

「いえ、相変わらず、定期的に接続と切断を繰り返していますので、まあ、完全にはいなくなってはいないようですが」

「断末魔でしょうか?」




 「接続と、切断の状態を書き出すと、暗号になっているとか。気がつかなかったらどうするつもりだったのでしょうか?」

「結構切羽詰まっていたのではないでしょうか?勇者さま」

「モールス信号とかも、この世界に持ち込んでいたのですね」

「何に使う気だったのでしょうかね?電信っぽいことを、魔法とかで再現するつもりだったのでしょうか?」

「ただの趣味という線が一番有力ではありましょうか」

「いや確かにあの神様ならやりかねませんでしょうね」



 「解読したら、”神様会議場がテロリストの神様率いる眷属に占拠されて、軟禁状態なう”とか、巫山戯ているのでしょうか?」

「存在そのものがお巫山戯のような方でありますから……、ええとどうしましょう、というかどうにかできるのでしょうか?」

「できるできないで言うなら、干渉は可能じゃないですかね?誂えたように、新しい能力が強化外骨格に追加されていますし……」

「どの程度のことを期待されているのでしょうかね、勇者様」

「いえ、そもそも助けを求めているかどうかすら不明では?巫女さま」

「一応、モールス信号でSOSとはうってますが、冗談みたいに見えるのがなんとも困ったものですよね勇者さま」

「日頃の行いって、大切なのですねー」


 「長い通信が来ました、勇者さま、ええと、タイトルが”ちょっとテロリストを封神してみようぜ”だそうですよ?勇者さま」

「なんですかそのニッチな層を狙ってみて失敗している映画のような表題は?」

「そのあとで、接続切断が頻繁に繰り返されているのですが?モールス信号ではないようですね?」

「こちらにそのまま感覚を流してみてくださいませんか?巫女さま」

「ええと、パスをつなげばよろしいのですよね?」



 「眷属への感応、そのオンオフでデジタルデータを送ってくるとか、発想が斜め上のような気がするのですが?というかこれができるなら、もっと効率の良い意思を伝達する方法がありそうなものですが?」

「どういうことでしょうか勇者さま?」

「オン、オフで0と1を表して、情報を圧縮して送ってきましたね。というか拡張子がzipとかうかつに展開すると、ウイルスが心配になる感じなのですが?」

「パソコンですか?」

「古典的なものですが、データ圧縮の技術ですね。今も使っているのですかね?正確には圧縮方法そのものの名前ではないのですけど」

「面白そうですね、あとで関連書籍を取り寄せましょう」

「できるんですか?」

「神様経由ですが、あ、助ける理由ができましたね、勇者さま」

「今なら私が買って来れそうですけれどもね」

「……神様要りませんね」

「巫女さまにそう言われる神様、少しかわいそうになってきましたね」



 「有り余る、かしこさを使用しまして、圧縮データを解凍したのですが、多次元にわたる位置情報と、そこへ辿り着く弾道計算と、発射と着弾のスケジュールが出てきましたね。ええと威力は全力で良いのでしょうかね?」

「相手が神様ですから、足りなかった時が怖いですから、最大火力を出した方が良いでしょうね、勇者さま」

「そうですね、相手が相手ですから、いまひとつ予想がつきにくいということがありすから、まあ、仕方ないですよね、巫女様」

「あ、なんだか悪い笑顔ですね、勇者様」


 

 「カウントダウン中です。平原へ場所を移しました、星が綺麗ですね

 強化外骨格は完全展開中、魔法を重ねがけします。かしこさが上がっているおかげで、多重起動と制御もかなりの数をこなせますね。

 限界まで、魔法を使用しているのですが、正直限界が見えてこないのでどれだけできるのか、そのものに挑戦している気がしてきました」


 「カウント0に合わせて、発動です、


 魔法の最終爆発


 」




 「世界が真っ白になりましたね。威力を10割彼方に通したのでこちらの被害は軽微ですが、あ、テーブルトークRPGの神様からのメッセージが手帳に届きましたね、ええと



 『何がどうしてこうなった!?』


 あ、生きてましたか、よかった、よかった。


 『呆れるほど棒読みじゃな!あらかじめ退避してなければ、時空の彼方まで飛ばされておったぞ!!重ねて問うがなにをやらかした!!!』


 指示通りの時空間に私の最大火力を叩き込んだんですが、


 『いや、おかしいじゃろ!?ただの人間が、神の移し身をベースにした、強化外骨格の助けがあったとしても、宇宙創造に等しい力なんぞでんぞ普通!?』


 その程度でしたか、もう少し威力については改善の余地がありますかね?こう収束する感じとか?


 『まだ余裕があるんかい!どうやったんじゃ!?』


 まあ、簡単に言いますと、仕様の穴を突きました。


 『!!?』


 魔法でかしこさを増やしますとですね、MPも増える仕様だったのですよ、で、多重にかしこさを倍加させる魔法を起動していったのですけど、起動するたびに、魔法の制御に関わるかしこさが、膨大に上がりますし、仕様するMPも補充されますし、結果、理論上どこまででも、かしこさとMPを増やすことができるわけなんですよね、現状。

 で、魔法の最終爆発という魔法は、その時点での全てのMPを消費し、その消費MPに現在レベルである52を掛けたダメージを対象に与える仕様でして、まあ、無限に近い数を52倍した威力の魔法が飛んだ、というわけでありますね。


 『じ、自業自得じゃったか!?……うむ、私は何も知らなかったことにする。これは何というか、自然超常現象じゃな、放浪している神の奇跡の流れ弾とかと言ってごまかす方向で動くぞ!』


 いいんですかね?というかごまかせますかね?


 『幸い前後関係の因果律はこちらであらかた抑えているし、現状わしくらいしか無事に神の会議場で活動できている神もおらんしな』


 犯神として特定されやすそうな気もしまうが?


 『……さ、幸い探偵小説を司る神のようなものもおらんかったし、なんとかなると、いいなあぁ』


 左様ですか、まあ、何かありましたら、また連絡をください。


 『ちょっと忙しくなるから、またしばらく時間が空くぞ、ではまたの』


 ……リアルタイムの書き込みがなくなりましたね。さて、これ、はどうしたものでしょうね?」


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