54_複数方面で色々と事態が発生して展開している時に、シンプルに動けると強そうなのですが。
「60日目の朝です。
累積経験点:2,251,799,814,778,964点
所持コイン:1,125,899,808,420,625枚
ですね、国庫に1,000兆コインほどたくわけがあるわけですが、使いきれるのでしょうか?」
「貯めるのは長くかかりますけど、使うのは一瞬だそうですよ、勇者さま」
「市場が狭いので、何かの触媒に使うしかなさそうではありますね、インフレ防止のためにも、素材を仕入れきましょうかね」
「働き者ですね、勇者さまは」
「なるほど、私は働き者だったのですね、労働勇者、新しい概念ではないでしょうか?では、行ってきます」
「勤労巫女に通じるものもありそうです。行ってらっしゃいませ」
「魔法の定期でニチ村へとやってきました。さて、ニッチ村長はご在宅でしょうかね?」
「いますよ、トムさま。おはようございます、まだ、言われていた方々は来られていないようですよ」
「わかりました、到着したら、歓待してあげておいてください、明日また来ますので。そうですね、2、3日くらいは毎日顔を出すようにしますので」
「はい、承りました。あと、そちらへの移住する人員も身辺整理が終わってますので、いつでも良いですよ」
「何人になりましたか?」
「7人ですね、男3の、女4です。年齢は若いですよ、何人かは、むしろ子どもと言ってもいいかもしれません」
「自分でしっかり歩けるなら、構いませんよ。とにかく、若い人が欲しかったですからね、最初のうちの衣食住は保証しますので」
「ありがたいことです」
「再び魔法の定期で西の洞窟です、魔法で探索をかけ直して、強欲の部屋まで、行きましょう」
「途中の怪物を轢きつつ、到着です。日が変わって、カウントがリセットされているでしょうから、彷徨う銅人形からスタートですね」
「相変わらず、サクサクと切っていけますね。魔法で強化する必要すらないです。あと、はやさの能力値が十分上昇したので、判定値が100パーセントを超えていますね。それでも00であると失敗するのは変わりませんが、効果的な結果の出現頻度が上がっているようですね、どうやら、振ったダイスの値が、判定値の10分の1以下だと、効果的な一撃になるようですね。
魔法とか、強化外骨格とかで、判定の基準値が1,000パーセントを越えたら、すべての判定が、効果的な一撃になるのでしょうか?どのような時でも、何をやっても最高の一撃しか出ない、最高の結果にしかならないとか、逆に面白くないように思うのですけど、そのうちに、それ相応の難しい条件とかが、出てきたりするのでしょうかね?」
「彷徨う白金人形が出てきましたね、これは、昨日よりも、わずかですが、倒すことが難しくなっているようです。学習したのでしょうか?とするなら、記憶を残すような仕組みが、これらを操っているような本体が存在するのでしょうか?」
「4体ほど、白金人形を倒したところで、見慣れない人形が出てきましたね。色は、黒鉄でしょうか?フォルムが、今までの人形とは方向性が違いますね。私の世界でのロボットのようです、それも施設の案内業務をするようなフレンドリーな様相とは真逆の、暴力的な姿かたちをしていますね」
「関節も結構メカニカルですね、ジェットエンジンというのでしょうか、爆発を利用した、高速移動までしてきています。装甲も硬いですね。大きさは、大柄な人間男性ほどでしょうか?小さな粒を高速で放ってきましたね、銃でしょうか、連射してきますので、マシンガンというものでしょうか?こちらの防御点が高いので、命中してもHPが減りませんが、すごい音で、耳がおかしくなりそうです。
速い、硬い、鬱陶しい、ですね。銃弾のようなものは、避けれないこともありません、ちょっと集中して見ると、軌道がゆっくりと見えますね。
ギアが上がりましたか?スピードが格段に上がりましたね、ではこちらも魔法ではやさを上乗せしましょう。一回でいいですかね?
十分でしたね、相手が3割増しくらいの出力のところを、こちらは、およそ倍ですから、と、装甲の隙間を捉えましたね、こう、内部の機構を断ちまして、動きが鈍くなってきたところを、力強く切り飛ばします」
「さて、無事に倒したと思いましたら、2体目ですか。動きが、私に対して最適化されつつありますね、出力も増しているようです。武装も、エネルギー兵器でしょうか、昔映画で見たことがあるような、光を放つ剣を使っていますね。魔法扱いですかね、防御点を抜けて通りそうです、はやさをもう一段階上げて、確実に回避しましょう」
「エネルギー兵器は飛び道具も仕込んであったのですね、少し痛かったです。ドラゴンメイルが、魔法も防ぐ仕様で助かりました。はやさも、硬さも、攻撃の出力も上がっていましたね、それでも十分に対応できる範囲ですが。さて、今回は、ちからも一段階強化しました。装甲は多少の余裕を持って、斬り裂けまして、破壊できました。さて、まだおかわりが来ますかね?」
「来ましたね、しかもさらに出力が上がっているようですね、あと、爆発力を利用した機動に工夫が見られますね、武装は、牽制用のエネルギー弾でしょうか、連射してきていますね。腕に構えているのは、熱線銃でしょうか?世界観が違うような気もするのですが、よろしいのでしょうかね?」
「どんなに、強力な兵器でも、当たらなければ脅威ではありませんが、正直少し、きりがないのでは、と不安になりますね。大元をたたきましょう。
魔法で探索を、魔法で探索を強化の魔法で強化して……分かりやすい魔法の名前なのは助かるのですけど、実際に使用しようとすると、わかりにくい言い方になりますね。
探索範囲を広げて、操っている本体の場所を探しましょう、MPを注ぎ込めば倍々に探索範囲が広がりますので、軽く、10キロ半径を探索です、それっぽいのはいますかね?」
「いましたね、角度とかを確認して、どうせなら、この黒光りする人形も一緒に、射線に含めて、換装、のちに、ちからを、瞬時に多重強化、4倍で、そして、竜の吐息」
「……岩とかって、蒸発するのですね、外気温がひどいことになりました、強制冷却とかできますかね?できる?放出系のデバイスを逆転操作で?ではしてくださいな」
「さすがに、追加はないようですね、黒鉄の人形も蒸発してしまいましたし。魔法で探索の結果では、まだ本体は健在のようですが、半壊はしているようですね」
「お、何か小さな人形が、現れましたね。オリジナルな人形でしょうか?陶磁器のような質感の可愛らしい感じですね、手に何かプレゼントボックスみたいなものを捧げて、こちらに差し出していますね?ご丁寧に、赤いリボンまでかかっていますよ?」
「受け取ると、手を振って、消えていきますね?これはこれでお終いということなのでしょうか?それとも、これを挙げますのでもう敵対しないでください、お願いしますということでしょうか?そうですね、あまり欲張ってはやはりいけないのではないですかね?この部屋の注意書きにもありましたし。いいでしょう、ここは、引きましょう。……どこかで、ほっと安堵のため息をしている気配がありますね」
「渡されたものは、素材水晶のようですね、ええと、電気仕掛けの心臓、ですか。さて、これからは何が作られるのでしょうか?」
「強化外骨格のコアになるだーよ」
「怒涛の勢いで強くなりますね、私。でもまあ、せっかくですし、組み込んでみましょうか」
「軽いな、ガハハ」
「そういう軽い雰囲気で売ってますもので」
「と、いうわけで、すでに達観した面持ちの中、さらにとんでもない性能になりました、強化外骨格と称する何かをご覧ください。
強化外骨格:機械仕掛けの神/デウス・エキス・マキナ トライコア:龍神+時空神+電脳神
ちから が256倍になる
はやさ が128倍になる
かしこさ が256倍になる
がんじょう が1024倍になる
魔法のダメージを がんじょうの256倍 防ぐ
特殊武装:次元龍の吐息(電脳神制御下)
威力 ちから の1028倍、防御点無効
射程距離 ちから の256倍メートル
弾数 8発 (1時間で1発生成)
収束、拡散、散弾、曲射、が可能。
特殊武装:時空神の結界
特性1 がんじょう の2^64倍以下のすべてのダメージを無効化する。
(うちから外への攻撃は任意に通すことができる)
特性2 所有者へのいかなる悪意ある影響を阻害する
結界範囲 最大半径 がんじょう メートル
(最大半径以下ならば任意の広さに設定できる)
結界の形状や色を自由に設定できる。
継続時間 1024 秒 (休止状態で、256秒 ごとに 1秒分回復)
特殊武装:対衛星破壊級規模擬似495サンチ砲
威力 ちから の 2^64 倍、防御点無効
射程距離 1,200 au (au = 天文単位です)
弾数 1発 (24時間に1発自動生成されます)
*惑星上(=大気圏)での使用は想定されていません。
トライコア時の解放武装など
龍爪:攻撃力+128点 双手に装備。任意に出し入れ可能
攻撃回数増加
竜尾:攻撃力+256点 マニュピュレーターの追加扱い
攻撃回数増加
2連次元砲16門:威力_各砲塔ごとに_256点_防護点無視
エネルギー消費なし
他の武装との並列使用可_副砲扱い
因果律制御装置
所有者の意図しない因果律の操作を受け付けません。(常時発動中)
望む未来や過去を引き寄せます(エネルギーを消費します)
(さあ、無慈悲な神に、渾身の一撃を届けましょう!)
所有者制限
自動修理、洗浄
自動サイズ調整
局地活動支援
(高い圧力の場所も、空気のない場所も、高温でも低温でも活動に問題なし)
(完全に閉じた系なので、有害物質も無効化されます)
(酸素等は、巡回して使用していますので、活動限界まで、使用可能です)
慣性制御
(Gよさらば)
飛行能力付与(秒速 すばやさの64倍 メートル 最低最高速度16.7km/s )
(光の速さはまだ超えられません)
活動限界 2^32 秒 (休止状態で、256秒 ごとに 1秒分回復)
(4,294,967,296秒、およそ136年です。時間系は所有者の実態に付随します)
普段は、所有者に寄り添うように、収納空間へ収まっている。使用時は、所有者の設定した条件を感知すると、時空を遡ってすでにその身に装着されている。
星を終わらせる兵器を個人に渡すとか、ゲームのバランスが云々というレベルではないような気もしますが、話の規模的にはこれすらフレーバーとなるのでしょうか?
最低でも第三宇宙速度は突破可能とか、天文単位で表記される切り札とか、これは最終決戦が大気圏外とか、衛星が敵の本体とか、宇宙戦争でもさせる気でしょうか?
因果律制御装置の性能とか解説を見ると、最終的には、神を敵に回しそうですね……それは別に怖くないですね?むしろ積極的に狩らなければならない気にすらなってます。さすが、テーブルトークRPGの神様に振り回され続けた成果が出ていますね」
「実は、まだコアのセット数には余裕があるだーよ」
「……本気で、どんなバランスで世界を作るつもりだったのかを、問い詰めなければならない気が、してきましたね」
「それは、おそらく、お神酒に酔った勢いで、作り上げたか、徹夜明けのおかしなテンションで、ロマンたっぷりに設定してしまったのではないでしょうかね、勇者さま」
「私も、そんな気がします。おそらく、冷静になったら、これは、ないわー、と苦笑いしながら、設定を削ってバランスをとるような部類ですよね」
「勇者さまがそんなに早く成長するとは思わなかったのでしょうね」
「まあ、神の義体なんて、本来手に入るような素材ではありませんでしたでしょうしね」
「偶然が重なった結果、ということでしょうか?」
「……今現在手にいれました、強化外骨格の因果律制御装置で、過去に遡って、この結果を自ら呼び寄せた、という可能性もありますね」
「時系列がおかしくなりそうです、そういうテーマのSFがあった気がします」
「そういのは、詳しくないのですが、誰かがすでに発想しているのでしたら、それはいつかどこかで起こることなのでしょうね、なので、それほど不思議に思うこともない、のかもしれません」
「ええと、それで納得してしまう勇者さまは、やっぱりすごいと思います」
「褒められると、照れますね」
「褒めてます、褒めてます」
「あれ、全肯定されてしまいました、これはダメ人間になるパターンではありませんかね?」
「それも含めて、勇者さまは、愛おしいのです」
「ありがとうございます?巫女さま」