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14_シンプルな結婚式準備。

 「さて森の塔攻略の収支報告です。

 

 ・コインの合計は、塔で120枚で、帰りがけに48枚。

 ・あと、シンリンオオカミの毛皮が3っつ売却して、18枚ですね。

 ・合計186枚の、国庫に半分入れて、手取りが93枚ですね。

 ・現在所持コインは、813枚です。


 経験点は、塔をクリアした時点で、1,476点でしたから、森を抜ける時に倒した怪物モンスター分を足して、


 ・累積経験点 1,524点 (2,048点で12レベルになります)


 ですね。

 一応、怪しげな仮面が一つと、いい気持ちになるキノコの素材水晶が一つ、追加ですね。


 アバレイノシシの肉は二つ、披露宴の料理の材料として、王妃様へ渡しました」


 「お帰りなさい勇者さま、なるほど、国の住人が増えたのは喜ばしいですね」

「ただいま巫女さま、以前、巫女さんが、ふった連中だそうですね。4人」

「ふったというか、なんというか。そう、基準に達しなかったわけですよ、勇者さま」

「殴りつけて、気絶しなかったら合格とか、どういう耐久試験ですか?」

「いえ、気絶くらいなら、試用期間もありましたが、一様に、心肺停止まで行きましたから、さすがに、気軽に突きあえません、そのような軟弱な相手とは」

「あーなるほど、だからもう一度起き上がるのに、7日とか5日とかかかったわけですね。と言いますか、突き合うって、物理的にど突き合うことではないと思うのですが、巫女さま」

「あの頃は、まだ若かったので、理想に燃えていたのですよ、勇者さま」

「理想の向き先が、かなり物騒ですね」


 「結婚式の準備ですが、会場は、この神殿を使用することにしました。前のスペースを、使用して、ガーディンパーティとしようかと、勇者さま」

「雨天時とかどうするのでしょうか?巫女さま」

「単純に順延してもいいですけど、一応、天候予想系列の職業の方が、魔法も使用して予報してくださっていますので、大丈夫だと思います、勇者さま」

「なるほど、ちなみにどなたさまでしょうか?巫女さま」

「王様です、種蒔きとか田植えとか収穫の時期を知るのに必須なのだそうです」

「あのお方、職業王様じゃあ絶対ないでしょう?」


 「では、あとは振る舞うご馳走の素材をもう少し集めてくればよろしいですね、巫女さま」

「国を挙げての、式になりそうですので、100人分の食材が欲しいです、勇者さま」

「国家全員で100人というところに驚けばいいのか、新郎が100人分の食材を集めるところに驚けばいいのか、そもそも、食材を集めることが可能な環境に驚けばいいのか、色々迷いますね」


 「東の森を探索して、アバレイノシシの肉、の素材水晶を後8っつほど欲しいですね。牛系列の食材も欲しいところではありますが、近隣では迷宮牛ミノタンロースは見かけませんし」

「なんですが、その、食材の塊のような怪物モンスター名は?」

「頭が牛の筋骨隆々な大きな人間型の怪物モンスターですね、迷宮があるとこのんで巣を作ったり、自然に湧いて出たりします、勇者さま」

「わくんですか?虫とか何かみたいですね?巫女さま」

「複雑で、迷路になっているような、地下の構造物に、定期的に出現するのだそうですよ。勇者さま」

「ああ、彷徨う銅人形 が出てきたような、奇妙な渦みたいなものが、できるのですかね?」

「そのような認識でよろしかと?勇者さま」

「人型の怪物モンスターのお肉を食べるのですか?巫女さま」

「美味しいらしいですよ?豚の頭をした、ちょっと大きめの人型な怪物モンスターもいますけど、脂が乗った高級黒豚みたいな味だそうです、食べてみたいですね」

「どこかで出会ったら、狩ってくることにします。そうか、うまいのかー」



 「道具屋のビルさんビルさん」

「なんですかーや?勇者さま?」

「いい気持ちになるキノコ という素材水晶を手に入れました、これでどんな道具ができますか?」

「ストレートな使い方だと、気分が高揚して、感覚が鋭くなる薬ができるだーよ?素材水晶1個で、6包分だーよ、1包の粉薬を粘膜から吸収して使うだーよ、結構くるだよ?」

「違法的な匂いがプンプンするのですが?」

「常習性はタバコよりもずいぶん低いだーよ。アルコールの方が強いレベルだーよ?一度に飲みすぎなければ、集中力が増して、作業効率が上がるくらいだーよ。あとでちょっと疲れるだけども」

「なるほど、危なくはないのですね」

「連続して2包ほど使用しなければ、大丈夫だーよ。薬の作成は、所定の職業がしなければ、違法だーよ。理由は薬効が安定しないからだーよ、素人が作ると危ないだーよ」

「なるほど、塔の魔法使い、チャーリーの意識が飛んだのは、そう言う理由もあったのですね」

「そんなことがあっただーよ?」


 「あと、いい気持ちになるキノコからはな、MPを回復する薬が作れるだーよ。キノコ一つで一回分だーよ。回復量は6点だーよ。ただ、1日に3個までが適量だーよ?それ以上服用すると、効果がない、上に、気分が悪くなるだーよ」

「そっちの方が実利的ですね。なるほど、しばらくは森を探索して、トリツキノコを退治することにしましょう」

「ウロツキノコという怪物モンスターからも取れるだーよ、多分森の奥にいるだーよ」

「情報ありがとうございます、では、とりあえず、今日は、気分が高揚して感覚が鋭くなる薬をください」

「……ありがとうだーよ。材料は持ち込みだから、コイン2枚でいいだーよ」

「そういえば、いい気持ちになるキノコっていくらで買取ですか?」

「コイン10枚だーな」


 「というわけで、所持コインが811枚になりました、巫女さま」

「再びおかえりなさいです、勇者さま、それで、そのお薬どうするのですか?」

「少し試してみたいと思いまして、巫女さまに」

「何をするというのでしょうか、ワクワクいたしますね、勇者さま」

「物怖じしない、好奇心旺盛な人ですね、あかね さん」

「相手が、トム さまだからですかね?」



 「23日目の朝ですね、昨晩は巫女さまがかなり酷いことになって、楽しかったです」

「癖になったらどうしましょうか?というくらい、楽しかっです勇者さま」

「それは良かったですね。見たところ、体に悪いところは見られませんけど、引き続き、試してみて、危険度を判断しておかないといけませんね、巫女さま」

「そうですね、限界を見極めたり、中毒性を確認しておかないと、いけませんよね、勇者さま」


 「累積経験点が、1,526点になりましたね、今日から、もう暫くは、東の森で狩りをしようと思います。披露宴の料理に使用する、アバレイノシシの肉の素材水晶を後8個は手に入れたいですし、気持ちの良くなるキノコの素材水晶を、多めに仕入れて、MP回復薬をいくつか手に入れておきたいです、巫女さま」

「その予定でよろしいかと、食材が集まり次第、式とかの日程を告示して、スケジュールを調整しましょう。農作業の予定とかもありますから、しっかりと、調整するつもりです、勇者さま」


 「それでは行ってきます、夕方には帰宅しますね、巫女さま」

「はい、いってらっしゃいませ、勇者さま」




 「体力の温存も兼ねて、森に着くまでの戦闘は避けてみました。魔法で探索 を使用しつつ、行軍速度で動きましたのね、朝から1時間で森まで到着です。魔法で探索 をかけ直しまして、


 現在MP=25/27


ですね。ここから、アバレイノシシを中心に狩っていきます。ゴースト系も今回は避けていきましょうね、ここから、塔の方向へと進みながら、狩りをしていきます」



 「積極的に獲物にしていきましたが、3匹ですか。少し、少ないですかね?確実にお肉を落とすのがよろしいところです。

 

 経験点+30点 コイン+30枚 アバレイノシシの肉 3個


 ですね。


 おっと、また 魔法で探索 に感ありです。これはシンリンオオカミでしょうか?いえなんだか反応が微妙ですね?


 なるほど、シンリンオオカミの頭の上に、トリツキノコが乗っていますね。王様から借りたままになっている噴霧器を使用しましょう。

 シュッと農薬をひと吹きです。パタリと倒れますね、相変わらず美味しい怪物モンスターですね。手に入ったのは、


 経験点+16点 コイン+16枚 いい気持ちになるキノコ 一個


ですか、なるほど、トリツキノコを倒すと、自動的に取り憑かれていたシンリンオオカミも消滅するのですね、ただ、シンリンオオカミの素材水晶は落ちなさそうですね、アバレイノシシについていたら、肉が取れなくて困りますね」



 「魔法で探索 が切れましたね、これで、今日四回めですね、4時間経過ですか、もう少し稼ぎましょうかね?幸い、怪我もしていませんし、魔法の矢 も使用していませんから、MPにも余裕がありますね。

 

 現在MP=22/27

 

 あれから、アバレイノシシを1体と、トリツキノコに取り憑かれた怪物モンスターを2体倒しました。


 経験点+42点 コイン+42枚

 アバレイノシシの肉 一個

 いい気持ちになるキノコ 一個


 と、また、新しい怪物モンスターの気配がしますね。姿は、大きなエリンギに手足が生えているような感じですね、身長が大人の大きい人くらいのありますね。


 と、農薬は、効くようです。大きいので一回の噴霧で、行動不能になるほどではないようですね。と、ここは青銅の剣で戦った方が、早いでしょうか?


 反撃で、キノコの胞子を振りまいてきましたね、多少視界が悪くなりましたが、吸い込まなければそれほど問題はありませんでしょうか?肌にかかっても、痛みはないようです?どんな効果があったのでしょうか、後で、神様のメモ帳で確認しておきましょう。


 農薬の継続ダメージと、青銅の剣を振るって、2撃ですか、そこそこHPが高いようですね。行動の履歴を確認してみましょう。


 ・ウロツキノコは、キノコの胞子を振りまいた。

 ・勇者トムの かしこさ が6下がった。


 なるほど、かしこさ を下げる特殊攻撃ですね、おそらく かしこさ が0になると、立ち尽くすとかするのでしょうか?接近戦だと確実に当たるのが怖いですね。

 戦闘が終わって少しすると、回復するようです。およそ10分くらいで、もとに戻っていますね。この怪物モンスターとの連戦は控えるべきでしょう。2回使われて、かしこさが12点下がっています。


 別に、頭が悪くなったような感じはしませんでしたね。まあ、12引かれても、15は残っていましたから、常人より頭がいいくらいの数値ですから、影響が見えにくかったのかもしれません。


 ・MP=10/15(MPの最大値が12減少しています、戦闘後徐々に回復します)


 MPの最大値も下がっていたようですね、今は、元に戻っているようですが。

 逃げ場のないところで、連戦になると、危ないと、記憶しておきましょう。


 経験点+20点 コイン+20枚 いい気持ちになるキノコ 一個


 が、この怪物モンスターから手に入れた戦利品などですね。美味しいは美味しいのでありましょうか?HPとか、減少させられる防御点などから、推測する がんじょう とかから見るに、10レベルくらいの怪物モンスターですね。特殊能力などがあると、経験点などが2倍になる、ような仕様でしょうか?」



 「塔を越えてさらに東に進むと、怪物モンスターの種類が増えますね。今度も新しい、物です、自立する蔓ですかね?頭に見立てられるところにあるのは、あれはブドウでしょうか?刃物は効きそうですね、ではやってみましょう。



 予想通り、蔓で殴ってきましたね。あと、絡みついて、行動を阻害してきました。一度その攻撃が命中すると、はやさ が8点下がるようですね。0になると動けなくなるのでしょうか?試す気にはなりませんけど。

 

 神の手帳の戦闘記録から見ると、名前は、シロオビブドウですか。これ、上位種がいますのよね絶対。戦利品とかは、


 経験点+16点 コイン+16枚 すっぱいブドウ 一個 


ですか、新しい素材水晶ですね。あと、8レベルくらいだと推測できますね。

そろそろ、6回目の 魔法で探索 も切れそうですね、一度村に戻りましょう」



 「というわけで、ビルさん、このすっぱいブドウから何ができますか?」

「これは、ワインができるだーよ。フルボトルくらいだーよ。色は赤でも白でもいいだーよ?シロオビブドウなら、白のほうが味が良くなるだーよ」

「なるほど、披露宴の振る舞い酒に良いですかね?」

「水で薄めても十分美味しいだーよ。原材料持ち込みなら、コイン1枚で作るだーよ?」

「では、お願いしますね、あと、いい気持ちになるキノコ も3個手に入れましたので、MP回復薬も3個お願いします」

「了解だーよ、合わせて、コイン7枚だーな」


 「23日目の収支は、


 獲得コイン +117(124枚から道具作成依頼の7枚を引いています)

 国庫に58枚収めて、+59枚

 所持コイン:872枚


 素材水晶

 ・アバレイノシシの肉 4個

 (他の水晶はすべてビルさんに頼んで道具錬成しました)


 獲得経験点 +117点

 累積経験点:1643 点


 ですね」

「肉が結構なペースで集まりそうですね、あと1日ですか?勇者さま」

「MP回復薬も3個手に入りましたし、順調です。ワインを手に入れる手段が判明しましたから、肉のあとはそれを中心に狩っていこうかと?巫女さま」

「お酒はお米のお酒もありますよ?勇者さま」

「選択肢は多い方がよろしいでしょう。赤ワインとかも狙ってみたいですし、巫女さま」

「勇者さまは未成年で飲酒は遠慮していたのでは?」

「ジュースにもできそうなんですよね。甘い飲み物とかも欲しいんですよ、巫女さま」

「結構可愛いのですね。勇者様」

「君も甘くて可愛いですけどね? あかね さん」


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