表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/84

11_シンプルな森での冒険。

 「ゴーストにも問題なく青銅の剣は通用しましたね、しかし、問題なのは、そこではありませんね、幽霊の冷たい手 という攻撃は、魔法と同じで防護点を無視して、ゴーストのかしこさ分のダメージを与えてきましたね。


 HP 37/49 (一撃で11点減少しました)


 ですか、幸い、ゴーストのHPは低めでしたので、攻撃が命中すれば一撃でしたが、はやさもそこそこありましたから、最初の一撃をかわされたのが、痛かったですね」


 「まずは回復をしておいて、


 HP 49/49

 MP 20/25 (魔法の探査を2回使用したのち、治癒を使用しました)


 神の手帳で、行動を確認しましょう。


 怪物モンスターの名前はゴーストで確定ですね、レベルは7ですか。HPは14くらいでしょうかね? はやさ 10、かしこさ 11、といったところでしょうか?

 青銅の剣の命中確率が64%ですね、先生で 魔法の矢 を使用する方がいいでしょうかね?それとも、1回は 冷たい手 を食らうことを覚悟して、剣で攻撃しましょうか?


 剣で攻撃するなら、2回は攻撃を受けた後で、治癒をした方が効率は良さそうですね。

 魔法の矢を中心に戦闘を組み立てるなら、最大で9回まで、安全度と、魔法の探索分のMP消費を考慮に入れると、5回か4回が、1日で戦える限界かな?」


 「考えるまでもないですか。11減った状態のHP38だと、アバレイノシシの突進時に100を振ると致命傷になりかねなません。ですので、ゴーストと遭遇したら、問答無用で先制で、魔法の矢 ですね、その方が、効率が良さそうです、あと4回ゴーストと出会って戦ったら、今日は帰りましょう」


 「今度は狼ですかね?ちょっと大きいですね、とりあえず戦ってみましょう。

 素早いですね、でも攻撃そのものはあまり威力がないようです。こちらの守りを抜けられませんね」


 「HPもそこそこですかね、はやさ が特色なので、ちょっと当てにくい感じですが、レベル差があるのでそれほど問題はなさそうですね、1回攻撃を当てると、倒せましたね。神の手帳で記録を調べましょう。


 ・名称はシンリンオオカミ。

 ・レベルは6。

 ・経験点とコインも6。


ですね。おっと、資源水晶を落としましたね。


 ・オオカミの毛皮、の資源水晶が一つ。


 はやさ が12ですね。がんじょう ちから は、6ですかね。HPは12くらいですか。

 群れてこられたら、少し苦労しそうですが、神様のお力で必ず1対1になるので、問題なさそうですね」


 「お待ちかねのゴーストですね。魔法で探索 の魔法を使っているおかげで、視界が悪くて暗い森の中でも不意打ちを受けません。やはりこの魔法は、このような場所では常時発動が基本なのでしょう。


 魔法の矢 で一撃撃破ですね。MPは2消費しますが、短時間で駆逐できるのはやはり強みでしょう。


 ・勇者トムはゴーストを倒した。

 ・経験点7点、コイン7枚を手に入れた。

 ・幽霊の雫、の素材水晶を手に入れました。


 新しい素材水晶を手に入れましたね。ビルさんに使用方法を聞いておかないといけませんね、

 現在のMPは18ですね、あと3体か、4体ゴーストと遭遇したら、一度シャヨ国に、戻りましょう」



 「と、これで今日4体目のゴーストですね、体感だと15分から30分に一度くらいの遭遇率ですか、まあ、積極的に探しているせいもありますが、結構な数ですね。


 現在のMP:13、一度、魔法で探査 を掛け直していますね。


 あ、またその探査に反応がありますね。

 ゴーストですけど、少し輝き方が違いますね、赤黒いような?種類が違うのでしょうか?

 警戒しつつ、先制で魔法の矢 です。相変わらず一撃で倒せますね。


 神の手帳で、行動記録を確認しましょう。


 ・ゴーストメイジが現れた。


 お、普通のゴーストではなかったのですね。


 ・勇者トムはゴーストメイジを倒した。

 ・経験点16点、コイン16枚を手に入れた。


 HPはそれほど多くないですね、少なくとも25よりは低いはずです。幽霊系列は、ちから と がんじょう は少なそうですから、最多でそれぞれ12くらいでしょうか?

 最低12レベルとすると、かしこさ は20~23でしょうかね?

 魔法的な攻撃をしてきそうと予想できますけど、HPが49の私なら、なんとか2回は耐えられるでしょうか?


 ただ、取得経験点とか、から推測すると、レベルが16でもおかしくはないわけですけど、それにしては、HPが低すぎますよね?


 ……何か特殊な力とか持っているので、経験点が増えているのかもしれません。加算されているのか、乗算されているのかは、まだわかりませんけど。帰ったら、巫女様に尋ねてみましょう。


 おそらく普通のゴーストに付け足されている、メイジ、という単語がキーワードなのでしょうけれど、どういう意味なのでしょうね?

 あ、神のメモ帳に、質問として書き込んでおけばいいのかもしれません、書いておきましょう、かきかき」


 「森の中では、シンリンオオカミの出現率が若干高いですかね?これで今日5匹目です、アバレイノシシは結構珍しい部類ですね、ゴーストは、シンリンオオカミのちょっと下くらいの出現頻度ですかね?

 ゴーストメイジは、アバレイノシシと同じくらいでしょうか?


 東の森での成果は、


 ・シンリンオオカミ5匹、+30経験値 +30コイン。

 ・アバレイノシシ1匹、 +10経験値 +10コイン。

 ・ゴースト4匹、 +28経験点 +28コイン。

 ・ゴーストメイジ1匹 +16経験点 +16コイン。


 手に入れた素材水晶は、

 

 ・シンリンオオカミの毛皮 2個。

 ・アバレイノシシの肉 1個。

 ・幽霊の雫 2個。


 でしたね、

 現在MP:10

 で、魔法の探索を合計4回使用しましたから、森で、4時間経過ですね。疲れてきましたし、一度シャヨ国に戻りましょう。

 

 ・魔法の定期パス を唱えます。


 問題なく発動しますね、森の木々をかき分けて、伸びる線路は少しシュールですね、では乗り込んで、シャヨ国へ」

 


 「というわけで、この幽霊の雫という素材水晶を手に入れたのですが、道具屋のビルさん」

「勇者様、これは、集めて加工すると、魂のなんとか、というアクセサリーになるだーよ」

「その魂のなんとか?というの何でしょうか?」

「形状で名前が変わるだーよ、ピアスとかネックレスとかそんな感じだーよ。幽霊の雫だと12個で一つ作れるだーよ」

「結構必要ですね」

「一つ珍しさが上の、霊魂の雫だと、幽霊の雫の4つ分になるだーよ、つまり霊魂の雫だけなら、3個でできるだーよ」

「なるほど、ええと肝心の効果はどんなものなのでしょうか?」

「魔法的な攻撃を1点、常に減少させるだ、ただ、複数つけても効果は累積しないだーよ」

「便利ですね、ではこれからしばらくゴースト狩りをすることにしましょう」

「上位素材の霊魂の雫は、ゴーストの上位種が落とすだーよ、メイジとか、プリースト、とかだーな」

「そういえば、そのメイジとか、プリーストとかってどういう意味なんでしょうか?」

怪物モンスターが持っている職業のようなものだーな。メイジは魔法使いで、プリーストは司祭だーな、メイジは攻撃的な魔法を、プリーストは呪い的な呪文を使うだーよ」

「ああ、魔法が使えるので、経験点にボーナスが入っているのですね」

「その辺りはよくわからねーだーよ?わしただの道具屋だけん」 


 「ということがありまして、しばらく東の森でゴーストを狩っていこうかと思います」

「なるほどゴーストを退治する者になるわけですね、つまりはゴーストば……」

「なぜか言わせないほうがいい気がしてきました」


 「東の森でゴーストが発生しているのには気がつきませんでした。もしかすると、出奔した青年とかの成れの果てでしょうか?」

「そういうメカニズムで発生するのですか?この世界のゴーストは?」

「どうでしょうね?動く死体とかのほうがありそうですが、それはそれで、悲劇を想起させますね、こう武者震いがしてくるというか?」

「その感性はちょっとずれていると思います巫女様」


 「13日目、東の森を中心に探索した結果の収支報告です。


 ・取得経験点 合計 96点

 ・取得コイン 合計 96枚


 ・素材水晶の売却 合計 25枚 以下内訳

アバレイノシシの肉 10枚(王妃様へ売りました)

オオガラスの風切り羽根 3枚

シンリンオオカミの毛皮 12枚(一つ6枚で武器防具屋へ売りました)


 コイン合計121枚、半分を国庫へ、手取り61枚。

 所持コイン 329枚


 ・取得経験点合計 74点

 ・累積経験点 618点(次は、1,024点で11レベルになります)


 といった感じですね」

「結構実入りが良いように感じますね?勇者様」

「草原でスライムを相手にしている時代が懐かしいですね、巫女様」



 「現在最大MPが25点あります、帰還時の 魔法の定期パス の消費MPが7点ですから、18点分使用できますね。ギリギリですと、不測の事態が起こった時に対応できませんから、回復魔法一回分の3MPをとっておいて、MP10になったら、狩りを切り上げることにします」


「よろしい考えかと、勇者様」


「ですので、使用できるMPは15点ですね、魔法で探索 は森では常時使用していたいので、そうですね、3時間分3MPを差し引いて、残り12点です。ゴーストに遭遇したら、ノータイムで魔法の矢を使用する戦術ですので、最大で6匹は1にちで狩れますね」


「はい、間違っていませんよ、勇者さま」


「感触では、幽霊の雫は、半分くらいの確率で落としますので、1日に3個は手に入りますか、12個でアイテムにできますので、単純に計算して8日くらいで目標の数に達しますね?」


「ええと?12個なら4日ではないでしょうか勇者様」


「せっかくですから、指輪に加工して、二人で持ちましょう。ええと結婚指輪の代わりです、給料3ヶ月分には足りないかもしれませんが、どうでしょう、あかねさん」

「……とても嬉しいです、トムさん」


 「というやり取りがありまして、14日目の朝です。経験点も順調に2点いただきました。

 累積経験点:620点ですね。


 「魂のなんとか、系列のアミュレットは、そのまま購入しようとしたら1200コインはかかるので、十分な結婚指輪の代金だーよ」

「そうなのですか、ベンさん」

「幽霊の雫は50コインで買い取ってるだよ?」

「限界集落にしては貨幣が充実しているような?」


 「逆だな、勇者さまよ」

「あ、王様、これから田植えですか?」

「うむ、良い天気だからな、国民総出で行う予定だ」

「さいで。ところで逆とは?」

「コイン自体は、怪物モンスターからコツコツと貯められるが、それの消費先が、無いのでな、だぶついているのじゃよ」

「……インフレになりませんかね?つまりはコインの価値が下がるとか?」

「コインそのものを、素材の加工材料として使用しているからな、媒体として必須なのじゃ。なのでそれそのものに価値があるので、それほど暴落はせんよ。まあ、物々交換で済ますことが多いのも事実じゃがな」

「なるほど」

「では、田植えに参るとしようかな」

「とても、一国の王様のセリフとは思えませんね」




 「ゴーストメイジやゴーストプリースとから、霊魂の雫が結構落ちましたので、6日で、揃いましたね。MPの消費をしない条件で他の怪物モンスターも狩ったので、経験点をコインも結構美味しかったです。


 今日は、召喚された日を1日目として、20日目の夕方です。


 6日間の収支報告です。

 

 ・獲得経験点 602点

 ・獲得コイン 391枚(国庫に半分納め済み)


 ・幽霊の雫 17個

 ・霊魂の雫 4個


 レベルが、10から11に上昇しましたね。合わせて確認しておきましょう。


 職業:勇者

 レベル:11

 累積経験値:1,224 (次は2,048でレベルアップします)

 ・ちから 27

 ・はやさ 27

 ・かしこさ 27

 ・がんじょう 27


 ・HP:54/54(全快です)

 ・MP:3/27(魔法の定期パスで帰還したところです)


 ですね」


 「綺麗で素敵な指輪ですね、嬉しいです」

「お揃いで色は青です、道具屋のビルさんにシンプルなデザインでお願いしましたので、石とかはありませんが」

「十分です、それ以上です、いいですね、トムさんの奥さんですか、踊ってしまいそうです」

「そこまで喜んでくださると、私も嬉ですよ、あかね さん」


 「結婚式とかしましょうか?勇者さま」

「ぜひしましょう、披露宴とかはどうします?巫女様」

「……田植えとか、忙しそうですので、簡単なものを振る舞うくらいでどうでしょう?勇者様」

「王様と王妃様に相談ですね。特に王妃様には、肉系列の素材水晶を渡して料理をお願いしないといけませんね」

「衣装とかは、神殿のものを使いましょうか」

「私は鎧を磨いておけばいいですね」

「楽しみになってきました、勇者様」

「私もです、巫女様」



 「その結婚式、準備の前になのですが、森で気になる場所を見つけたので、調査とかしたいのです、森の奥で奇妙な塔を見つけまして」

「……これはまたフラグが立ったのでしょうかね?勇者さま」

「旗がどうしたのでしょうか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ