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ep.3

次々と部活動紹介をしていき、とうとう剣道部の番になった。

「はい、次は剣道部ですね。剣道部は防具もつけれるし竹刀や木刀、ましてや日本刀まで使えますからね!皆さん注意してくださいね」

先生はそういうがお前が一番注意すべき人物だと生徒全員思った。

「そして主将の鈴村晴と副主将梅本明也、この二人は全国大会の一位、二位ですからかなりわたしは期待していますね!」

褒められて始めて嬉しくないと思った。それを隣で声に出した人物がいた。

鈴村晴であった。

「あんたにそないなこと言われても嬉しゅうないわ。こないな事アホらしくてでけへんわ。なぁ、梅ちゃん?」

ここまでハッキリと言うものだから体育館はどよめいた。

そしてそこで話を振られてすごく答えづらい。

なんせ杉山先生がこちらをニッコリと笑いながら見ているからだ。

笑ってはいるが目が笑ってないうえにずーっと見ている。どのような答えが出てくるかを見ているようだが答えづらくてしょうがない。

「どうしたのですか梅本くん?鈴村さんは質問していますよ?」

答えを最速されても思っていること言ったら殺されかねない。

言えない、言いたくない。そう頭の中で考えていると

「梅ちゃん!!!あんた日本男児やろ!!!正直に答えんか!!!ここであんた殺すで!!!」

そう言うと鈴村先輩はその豊満な胸に手を突っ込み、短剣を取り出して鞘を抜いてこちらに向けてきた。

「先輩はドラえもんですか!!というかそれ降ろしてください!!」

「ええからハッキリせんかい!!」

喉元まで突きつけられ目の前には鈴村先輩、少し離れた壇上にショットガンを構え始める杉山先生。

これが愛の告白の返事を最速している場面ならどれだけの男子が羨むだろうか。

「お、俺は……」

「はいはいはいストップ〜!」

「痛っ!なにするんや!」

鈴村先輩の頭を軽く叩き、尚且つ杉山先生の方に待ってと手を向けた奴が目の前に現れた。将生だ。

「先輩も意地悪しないでくださいよー。先輩に短剣向けられるわ遠くで先生が鉄砲向けてるわじゃあ答えにくいでしょうよ。」

将生が仲裁に入ってくれたのであった。

こんなにも将生に感謝したのは初めてである。

「せやかて日本男児やろ。そこんとこはちゃんと答えんとあかん。」

どこまでも頑固ものなのであろうか。まだ答えをきこうとする。

「先輩、たぶん明也が答えたら杉山先生が鉄砲撃ちますよ。………先輩の事を。ねえそうでしょ杉山先生?」

俺は驚いたしもちろん鈴村先輩も驚いていた。もはや最初の反論で殺されなかったのが不思議なくらいだがなぜ先輩だけ?

「よくわかったね坂口くん。でもその無駄口閉じないならわたしが閉ざしてあげようか?」

「あはは、遠慮します。」

とりあえずここで終わりを迎え、壇上を降りた。

その他部活紹介も終え、個人の紹介、そして帰宅部の出場者の紹介へ。

人数が少ないため一気に壇上へあがった。なんとその中には玲奈がいた。

「では個人、帰宅部の紹介です」

大きなスクリーンに表示男子の顔が表示された。

「えーまず無差別格闘技優勝者の田沢浩輝くんですね。近接近戦では彼が一番有利でしょう。しかも小柄なので小回りもきくので危ないですね〜」

そして次にスクリーンに出されたのは女子であった。

「木嶋咲さん、彼女は書道の大会優秀賞をいつもとっておりますね〜。しかし今大会では大変不利ですね!」

文化系の優秀者も出場させられるようであった。あきらか不利な彼女は個人での出場扱いなので武器も支給されない模様だ。

先生は個人の紹介を終え、次に帰宅部の紹介をした。

「帰宅部出場者は計七名、男子五名に女子二名。自己紹介したいものはいますか?」

そういうと一歩踏み出し手をあげたものがいた。小柄でとても幼い顔をしており小学生と間違えそうなほどである女子であった。

しかしその女子、ちょっとした理由で学校では少しばかり有名であった。

「しらざぁいって聞かせやしょう。ここは学び舎桜咲き誇る季節に入学しいく月日たち、親のおかげでここまで伸び育ち、信頼でついてきてくれ組も有名になりやした。宇佐美組の五代目組長、宇佐美平次郎とはこの私の事だァ!!」

長い長い名乗りを終え自慢げに笑う女子、宇佐美平次郎。女子なのに平次郎なのは



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