ep2
追加登場人物
江田那月
将生の彼女であり、料理研究部所属。
身長160cm
結城雅臣
野球部のエース。
身長182cmで明也よりも大きい。
開くと目次など書いてあったが目次を飛ばしてルールを読んだ。
ルール1
部活動で使用しない物又は他の部活の物を使用することを禁ずる。使用した場合はその生徒を処分する。
ここまでは当たり前であろうと次を見る。
ルール2
投票側の帰宅部及び広報担当の放送部及び学園新聞担当のパソコン部に手を出した場合はその部活及び個人を処分する。
ルール3
運動部は戦闘を行っていない場合、二時間同じ場所にいてはならない。文化部は可。
(運動部の方が基礎値が上なため。)
ルール4
学生なので睡眠は大切。夜の十一時から朝の七時までは一時休戦。
この時間に戦闘を行ったのをバレた場合は翌日、武器の使用を禁ずる。
ルール5
一週間以内に決着がつかなかった場合全ての部活及び個人を処分する。
ルール6
以下そのつど追加していくので守るように。
ルールを読み終えこれからこんなことが始まるんだなと思うとやはり冗談なんじゃないかと思えてくるが現実なんだなと思う。
すると将生は立ち上がり、明也に言った。
「明也、ごめんちょっと那月のとこいってくる…」
那月とは将生の彼女であり、料理研究部に所属している。
料理研究部ができることなぞ事がしれているので将生も気が気でないのだろう。明也は頷いて将生を見送った。
ルールも読み終え玲奈はどうするのかと気になり玲奈の元へ向かった。
玲奈は隣のクラスなので教室を出ると丁度玲奈も教室を出たところであった。
玲奈は暗い表情をしており、どうやらまだ参加するか投票するか決めかねていた。
「投票側なら楽だろ。」
と声をかけると玲奈は何言ってんのと言わんばかりに話し始めた。
「投票すれば戦わなくてすむけど、でも外れたら死ぬんだよ?でも参加して帰宅部の誰かが生き残ってくれれば…あ、でもそしたら明也剣道部だから死んじゃうし…うーん。」
迷っているところであった玲奈に明也は言った。
「じゃあ俺に賭けてみなよ?そりゃ殺すとか無理だけどなんとかして生きてみせるし…」
自分でもかっこいいのか情けないのかよくわからないことを言っていると思ったが玲奈は以外にも笑っていた。
「なにそれ〜!明也が生き残れるとは思うけどさ、でも死んじゃったらわたしも死ぬってそれどこぞのカップ……」
カップと言ったところで玲奈の口は止まった。止まったどころか顔はみるみる赤くなっていく。
「ん?どうした?」と明也は玲奈に顔お近づけると玲奈は焦ったかのように後ずさった。
「なななななな、なんでもないから!!あ、あ、でも参加すれば武器は支給されるしな!!ど、どどどどうしようかな!!あはは!」
明也はこれから始まる事が怖くて焦っているのだろうと思い、玲奈の頭をポンポンと撫でた。
「まだ15時まで時間はある、ゆっくり考えな」
するとまた玲奈の顔は赤くなり何かを言おうとした瞬間、放送が流れた。
『広報担当の放送部です。これから全校生徒また体育館ににお集まりください。あと十分以内に来なかった場合その生徒を処分します。』
その放送を聞き、二人で急いで体育館へ足を運んだ。
十分どころか五分で全校生徒は体育館へ集まった。体育館の天井は穴が空いたままで日差しが差し込む。
壇上にはまた杉山先生があがる。
「えー、先程は先生怒ってすみませんでした。まあそんな事気にしないでこれから部活動及び個人の紹介をしたいと思いますので呼ばれた部活に所属している人又は個人は壇上へ上がってくださいね!」
と陽気に話された。この華奢な身体でよく大砲のような物を担いで撃てたなと思う。
「えーそれではまず運動部から!では虎子園優勝で野球部どうぞ!」
野球部の面々はぞろぞろと壇上へ上がった。中には虎子園優勝の鍵となったピッチャーの結城雅臣がいる。
杉山先生は大きなスクリーンを使って部活を説明し始めた。
「ではですね、野球部なんですけどもさっそくの有力候補ですね!基礎値もかなり上ですし硬球なんか当たれば死んじゃいますね、はい。」
スクリーンには野球部の成績など野球部一人一人の顔が写っていく。
そして結城雅臣で画面が止まった。
「はい、そしてピッチャーで活躍してくれた雅臣君ですねー。彼にはだいぶ期待していますよ!では野球部終わりで次はサッカー部!」
と野球部を壇上から下ろしサッカー部が上がっていった。