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ep1

登場人物


梅本明也(うめもとあきや)

剣道部所属。

身長178cmの長身で剣道だけではなく整体もやっている。


坂口将生(さかぐちまさき)

剣道部所属。

身長175cmで一つ下の学年に彼女がいる。


宮下玲奈(みやしたれいな)

明也の幼馴染で帰宅部。

身長156cmでお菓子が好きで将来はパティシエ志望。


松本先生(まつもとせんせい)

明也と将生の担任。

科学部の顧問。


杉山先生(すぎやませんせい)

今年赴任してきた若い女の先生。

美人なので人気。


学園長(がかえんちょう)

話が長い事で定評がある。

笑顔を絶やさない。





9月1日、夏休みが終わってもまだまだ残暑は続く中始業式へ登校する。

始業式なんか出たくないなんて思いながらも重い足を運ぶのが学生の悲しき性。

これから終わってない課題を提出して始業式で長い学園長の話を聞いて次の日はテストでと辛い事ばかりを考える。

「課題出した帰ろうかなー。どうする明也?」

「俺も同じ事考えてたわ。」

「だよなー、今日部活も無いしな!」

陽気に帰る事を考える二人の学生。梅本明也と坂口将生の二人である。

そんな事この後の始業式での学園長の一言で無くなったのは言うまでもない。



学校に着いて久しぶりに会う同じクラスの友達。みんなやはり考える事は同じで課題の話でいっぱいだ。

そんな中担任が来てついに課題をだす準備をし始めたところ、担任の松本先生が

「ちょっと予定変更して始業式を先に始めますねー。」と。

提出までの時間が伸びたのでみんなは始業式の間課題を終わらせようと考え一気に湧き上がる。


大半の者が先生にばれないように課題を制服の中に忍ばせ体育館へ向かう。

そんな中、やたら制服に膨らみがある生徒をみつけた。よくみると幼馴染の玲奈だ。

「お前それ…」

「やっほ明也!どうしたの!?」

「いやお前その膨らみ…」

胸とかそういうのではなく、全体的におかしいぐらいに膨らんでいる。

「え?あーこれ!せ、成長期!」

「終わってない課題の数は」

「13個!」

「お前…」

なぜ二ヶ月もある夏休みでましてや帰宅部の玲奈がそんなにも課題残っているのかは遊び呆けていたからだろうと目に見えているがなぜ先生に見つからないのかが謎だ。


体育館に全校生徒集まり、壇上に学園長が登った。また長い話しが始まると息をのんだ生徒達。

「えーみなさん、今日は先生話を三分で終わらせます」

絶対無理だろと小声でぼそぼそと四方八方から聞こえる。

「無理だろうと思いますが、わたしは三分で確実に終わらせますね」

ニッコリと笑い話を続けた。

「とりあえず、我が学園の部活動の成績にはとても満足しています!全国大会一位、二位などとても素晴らしいです。部活には所属せずに個人で世界大会へ行く生徒も多数。大変素晴らしいです。」

これは長くなる、全生徒が思った。そして話は続く。

「ここまで素晴らしいとどの部活が一番素晴らしいのだろう、強いのだろうと先生は思いました。そしてもしかしたら個人ででいる人の方が素晴らしいのだろうかと。」

学園長は一息ついて、ニッコリと笑い言った。

「なので殺し合いをしてもらいます。」

その言葉は全生徒を戸惑わせたと同時に笑いが起きた。冗談なのだろうと。

しかし学園長はその笑いを止めるように続けた。

「先生は本気ですよ〜?証拠にそうですね…あ、松本先生こちらへ…」

「は、はい…?」

理科の松本先生は壇上に上がった。

「おいあれ担任だぞ明也…」

しかし返事をしようとした次の瞬間、学園長は胸ポケットから出したピストルで松本先生の頭を撃った。

松本先生の頭には穴が空きマネキンの様に倒れた。

当然の如く体育館の中は悲鳴に包まれ逃げようと出口へ走るがそこに先生が止めに入る。

先生達は落ち着きなさいの一点張り。

「えーこれでわかりましたかな?部活対抗で殺し合いをしてもらいます。ちなみに先生達は外へ出さないように監視役として学園の敷地にいてもらいます。松本先生だけは抗ってたんですけどね〜」

学園長の話など無視して体育館から出ようと頼む生徒、ショックすぎて動けない生徒、耐えれずに嘔吐する生徒などもちらほらいる。

その現場を無視して学園長はまた続けた。

「部活対抗ですが、個人で記録の残しているものは出てもらいますよ〜。ちなみに帰宅部については賭けをしてもらいますね。

いたって簡単、勝ちそうな部活又は個人の名前を票の箱にいれてもらいますね。ズルをした人は即刻処分。あ、出場したければ出場も可能ですよ!」

学園長はニッコリ笑って壇上から降りてどこかへ消えた。

学園長に変わり三年担当のまだ若くて華奢な身体をした杉山先生が壇上に上がった。

「えーみなさん、松本先生が死んでしまった事に驚いているようですが今からは皆さんが死ぬかもしれないので落ち着いてください。これからかく教室に戻っていただき、ルールブックを配りますのでよろしいですね?」

やはり騒ぎは終わる筈はなかった。出口へ集まる生徒は多く、泣き叫ぶ声も止まらない。

ズドンッ。と大きく低い音が響いたのと同時に体育館の天井に穴が空いた。

音のした方向を向くとそこには壇上の上で大砲のようなものを担いだ杉山先生がいた。

「高校生にもなってぴーぴーぴーぴーうるせぇんだよ。それ以上騒ぐんだったらここで全員殺すぞ。」

その言葉にさすがに騒ぐのをやめ、先生達の誘導で教室へ向かった。


教室の中はどんよりしており、戸惑っていた。

すると教室に学園長が入ってきた。

悲鳴すらあげれないこの状況に教室は凍る。

すると学園長はまたニッコリした。

「いやぁ、君達の担任を殺してしまってすまないねえ。お詫びにわたしが直々にルールブックをお渡しするよ!」

そう言って生徒一人一人にルールブックを渡しに回った。渡している最中学園長は、頑張ってね!、君が強いのはわたしが知っているからねといらない励ましをしていた。

「さて、ではね15時に開始なのでその間ルールブックを読むなりご飯食べるなりしてね。あ、帰宅部の生徒は15時までに投票又は出場願いを出してね。では、検討を祈るよ。」

そう言って学園長は教室を出た。学園長が去ったおかげで教室は少し緩んだ。

「明也…おれら…どうする…」

「剣道部だもんな…。とりあえずルールブック読もうぜ…」







呼んでくださいましてありがとうございます。

いたらぬところはたくさんあるでしょうが温かく見守って頂ければ嬉しく思います。

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