宿泊研修まであと少し5
薄れてゆく意識の中。
閉じゆく瞳に照を映しながら。
程好い脱力感と倦怠感を抱きながら。
僕は愁いのこもった大きな大きなため息をついた。
「…………」
僕はゆっくりと目を閉じながら、色々なことを思い出した。
１つのことに真剣に取り組んでいる毎日がとても充実していること。
こんなにも一生懸命に頑張っていることにやりがいを感じること。
気づくと笑いがこみ上げてくるから困る。
「な～に笑ってんだ」
一瞬にして冷水をぶっかけられたかのように体から熱がひいた。心の臓を鷲掴みにされるような嫌な感覚がしてから、えりの所を無理矢理ひっぱられ上体が起こされた。
僕は攻撃されるかもしれないという恐怖感から、両の目を強く堅く閉ざした。
「な～ぜ歯を喰いしばっている」
マウントポジションを獲得した照(？)は不敵な微笑みを浮かべていることだろう。
ふとあることに気付く。お腹、というよりどちらかと言うと考えるだけでも恥ずかしいのだが、照(？)は完全にぼくのコカンの上に腰を下ろしている。目を閉ざしているせいか、大事なところに加わるオンナノコの感触に僕はトマドウルラレ８５ＺｄｅｈＩＦＮＫ８）！ｃＺ８５ＤｍＫＮｔｗＳＰＸ。
照がぼくのえりを引っ張る度に、ダイレクトに刺激がコカンにへと集中する。これはまずいぞ、非常にまずい！
と、諌早先生はこんなにも息苦しいサスペンス(？)な展開なのに、いつもと変わらない少し間の抜けたような年齢とは絶対に不相応な幼い声で照に話しかけた。
「あらあら、照さんったら～～、 だ～い～た～ん～！」
「なにを言って……？」
頭の上に？《クエスチョンマーク》を浮遊させながら、視線を下へと移動させ、んっ、と声にならないような高い音を出してから、！《エクスクラメーションマーク》を出現させた。 気付くのが遅い！
