星のアコーディオンが、奏でるコスモスの宙に
青い草原を
風がはしりゆくように
空を流れる
エクリユの雲を見つめて
ふわり ひらり
フウセンカズラは
彩月の空へ
飛び立つように
丘に咲きわたる
コスモスの花びらは
色鮮やかな
虹のかけらを大地に
ふりまくように
映る瞳にやわらかに
夕さりの風に
少しずつ秋めいていく
街は輪郭を
オレンジ色に
染めゆく影絵のように
コスモスの丘で
星の音色を聴きながら
北東の空へ
浮かび上がる五つの星
カシオペヤ座は
光のアコーディオンのように
アキルドの星は
秋桜のように
巡る季節を彩りながら
コスモスの丘で
星の羽ばたきを見つめて
星座が描く
軌跡はまっすぐに
北極星への
道しるべとなって
五つの星は
翼を広げた鳥のように
こころにも
目指す場所へと
続く道を描くように
彩月の
空へ舞うように
ふわり ひらり
フウセンカズラは
吹きゆく風にゆられて
ふわり ひらり
コスモスは鮮やかに
景色という音色を奏でて
ふわり はらり
吹きゆく風や
照らす陽ざしの中で
ふと足を止める時も
あるかも知れないけれど
ふわり ひらり
何度でも
心の空へと
夢を、ふくらませながら
また立ち上がり
やわらかに咲きゆく
コスモスのように
歩んでいけたら
青い銀河を
星がわたりゆくように
夜空に描かれた
カシオペヤ座を見つめて
彩月の宙へ
秋をちりばめながら
咲きゆく
星は瞳にやわらかに
コスモスの宙に
星が奏でる
アコーディオンを、聴きながら
カシオペヤ座は、神話の王妃に由来し、Wの形で9月頃から北東の夜空へ上ります。北極星の位置を知る手がかりともされ、中心近くのアキルドは、黄と紅の二重星です。
9月頃から見頃のコスモスは、ギリシャ語の「調和」に由来し、様々な花言葉があり、紅は「調和」、黄は「自然美」などです。風などでたおれても、また立ち上がり花を咲かせる特長があります。
フウセンカズラは、夏から秋に白い花が咲き、紙風船のような果実で、「自由な心」の花言葉があります。アコーディオンの名称は、「和音」や「調和」に由来するとされます。彩月は9月のことです。
季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。