二蹴 ウラララ‼ と枷くん
春麗ウラララ‼
「お嬢様、学校へ行く支度を」
「はいはい、分かってますよ。ヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーさん」
ヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーさんに促されるまま、ウラララ‼ は学校の支度を済ませていく。しっかり朝食を摂り、風呂でヴァイオレット・エヴァーロッテンマイヤーさんに身体を流してもらい、万全の状態で牛尾中学校へ臨む。送迎は鳥山明デザインのエアカーで、運転手は哀空だ。
「着きましたぜ、子猫ちゃん」
「ありがとう、哀空」
「アイアイ、子猫ちゃん」
そしてウラララ‼ は自身の教室へ向かう。そこでサクマヒメや佐々木くんと合流し、またいつも通りの日常がリスタートする。
「くそう、ウラララ‼ さん上手えなあ」
と漏らすのは同じくキーパーの枷くんだ。
枷くんが荒々しく醜く維持するキーパーなら、
ウラララ‼ は神々しく美しく守護するキーパーなのだ。
一概にどちらが正解とも言えないが、タイプは正反対と言えよう。不良とお嬢様だ。
「いやいや、枷くんも十分上手いよ」
「ありがとうございます。でもまだまだっす」
ウラララ‼ の言葉は素直に嬉しいが、そこで満足してはならない。と枷くんは闘志を燃やす。
「枷くん、ウチ来る?」
「え? 何で」
「見せたいものがあるんだ」
何だろうか。ウラララ‼ の女性器だろうか。
枷格子牢