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 夏朗が質問に答えることはなかったが、李凰の寝室への招きには応じることとなった。


 慎也は側近達と共に控室で就寝するよう李凰に命じられた。だから布団を並べてそこに寝るのであるが眠れるわけがないのである。


 明け方に発つと李凰は言った。手配は済んでいる、とも。李凰の側近達が手配したのであろうか。無口な集団である、聞けるわけもない。


 眠れないのである。冬に汗をかいている。その理由は不明だ、自分は何に対して怯えているのか、なぜに心臓を揺らしているのか。夏朗がこの国から去るわけはない、だから慎也らが寝ている間に李凰と二人で黙って出て行く心配はない。では何に対して自分は不安を感じているのか、なぜ胸のあたりに嫌なものを感じるのか。


 暗闇の中で目を瞑る。脳裏には夏朗の穏やかな笑みだけがある。



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