沖縄を満喫しよう!
こんにちは、ナコです! 私たちのクラスは今、沖縄へ修学旅行に来ています! 着いたばかりなのでまだ何もしていないのですが、初めての沖縄を満喫しようと思いまーす! イェイ!
私たちはクラス36人全員でパチンコ屋に向かった。私たちの目当てはもちろんPスーパー海物語 IN 沖縄5だ。この店舗には40台あり、打っていたのは1人だけだったため、全員座ることが出来た。
そんなこんなで夕方まで遊んで、全員11万円ずつ負けたわけだが、気を落とさず宿で夜ご飯を食べよう!
宿に行くとバーベキューの用意がされていた。バーベキューっておい、そういうもんなの? 私沖縄のことよく知らないんだけど、バーベキューも名物なの? せっかくだからソーキそばとかラフテーとか食べたかったんだけどなぁ。
なんだかんだ楽しく美味しくバーベキューを食べ終えた私たちは、仲良し5人組で部屋に向かった。仲良し5人組とは、私の家でいつも勉強会やお遊び会をしているメンバーである。
あさひちゃん、ゆっこ、麤珠美、サンバサンバブンバボンバ、そして私である。部屋に入った私たちはさっそく枕を構えた。
我々の目はまさに真剣そのもの。殺す気でやるのだ。サンバサンバブンバボンバは来る途中に彼氏を殺しているので、経験値は高い。
「くらえ、あさひ流究極奥義・ゆめぴりか!」
あさひちゃんの枕は30cmほど宙を舞い、布団の上に落ちた。
「にゃははははは!」
皆大ウケである。有名な米の名前を使ったわりには弱かったので緊張がほぐれたのだ。
「あさひ流秘奥義・ポコペップ!」
あさひちゃんの秘奥義は麤珠美に命中し、麤珠美の腹に大きな風穴が空いた。麤珠美の後ろの壁にも大きな穴が空き、隣の部屋にいた黒野ペラが穴から覗いてきた。
黒野ペラの顔はそれはそれは黒く、一切の光も逃がさないブラックホールのようだった。というかブラックホールそのものだ、やばい!
シュルルルルルルルル
「あ〜れ〜」
サンバサンバブンバボンバがブラックホールに吸い込まれてしまった。
「踵を軽石で擦るといいらしい」
麤珠美も吸い込まれていく。
「水虫だけど、なんか文句あんの?」
そう言いながら吸い込まれていくゆっこ。
「やばいよ、ナコ! とりあえず襖にしがみついて耐えて、後で背後から急所を突こう!」
作戦を立てながらあさひちゃんも吸い込まれていった。そんな、みんながいなきゃ私は⋯⋯
私は襖を掴んでいた手を離してしまった。
6時間後、太陽系は跡形もなく消えていた。そこにはただ、真っ暗な闇があった。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ナコの街シリーズはこれにて一旦おしまいとさせていただきます。気が向いたらまた復活させて書くかも知れませんが。