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初めまして

作者: 巡る神の小間使い

ソレはいつも見えてるやつより変、だった。


生まれた時からの記憶を持つ人は少ないらしいが、私は母の腹の中から記憶が続いている。

暖かい赤い部屋。時折外からサワサワと撫でたり、トントンと叩いたり、くぐもった色んな音が聞こえたりした。守られてる場所。

いつか出ないと行けないって言うのが分かってて、なるべく長く留まってたくて、でもおいでって呼んでくれる声がとても優しくて、ついに外に出てしまった。

その後は、ボヤけて何も見えないし、ちゃんと音も拾えなくて、しばらく泣く乳を飲む寝るの繰り返し。


そして、やっとこさ周りの風景が見えてきたと思ったら、見えてしまったのだ。お母さんやお父さん、おばあちゃんにおじいちゃん、それから叔父ちゃん。───それと、その向こう側から覗き込んでくる黒い影。

ビビって泣いた。それはもう火がついたかのように泣きわめいた。‥‥多分、それが生まれてから一番最初の記憶だ。忌々しい‥‥。


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