ガトリング対策
相手は二人!
タケルどう戦う!
俺は宿に戻っり、ミラとユアンに話した。
「サーカス団の女の恨みは晴らしてきたよ。」
「ホント! 凄い! 彼女も浮かばれるよきっと」
「あぁ 〜そうであって欲しい」
「タケルさん 食事したら お湯にゆっくり浸かって
本当にお疲れ様でした。」
俺は食事の後、風呂に向かった。
日本人は、やっぱり仕事の後は風呂でしょ
風呂のドアを開けると、何やら湯気の向こうに
人影が ……。
「誰ですか?」
影が近通って来た。
「あっ ミラさんどうしたんですか?」
ミラは、一糸纏わずの姿で現れた!
「今日は、お疲れ様です。お背中をお預け下さい
ませ。変な意図はございませんから」
「いやいやいや、充分変ですよ! 裸じゃないで
すか?俺は男ですよ!そんなの見せられたら」
「えっ見せられたら 何です? どうかするので
すか?」
「全くもう、じゃ背中お願いします!」
「はい、ご主人様!」
「はいはいはい、またなんか言いましたね」
「えぇ 一度言ってみたかったのです。貴方様に」
「もう、俺は知りませんよ。」
「女が男に頑張って頂くのは、こんな事しか
ありませんものね。後の8人どうか倒して下さい」
「はい、それは分かっています。二人の為にも
この世界の人達の為にも、頑張ります!ですが
なんでミラさん 裸なんですか?」
「あっはははははは〜気づきます やっぱり。」
「はい、気づきます!」
「だってぇ タケルさん 好きなんだもん!」
ミラは、口を尖らせて 両手で胸を寄せている。
「分かりました。俺だって初めて会った時から
好きですが、今はダメです!8人を倒すのに
集中させて下さい。」
「あっ いや 今何と 言いました? 初めて会った時
からの後…」
「初めて会った時から、俺はミラさんに惚れました。貴方は、ドストライクです!と言いました」
「あれ〜 私もうどうにかなってしまいます。
タケルさんもう…」
ミラは後ろから 俺に抱きついて来た。
ミラの豊な胸が、俺の背中に当たる感触〜!
「分かりました。きっと倒して下さい。そうした
ら一緒になりましょう。待ってます!」
そう言うとミラは、出て行った。
残された俺は、呆然と湯船を見ていた。
すると また声がした。
「タケル! 入っている! 行くよ! アレ誰もいな
いわ、可笑しいわね、脱いだ服が外にあるのに
もう、せっかく私の綺麗なお肌を、見せてあげ
ようと、思ったのにぃ。」
俺は、素早くムールの翼発動し部屋に戻っていた
が、裸だった……。
着替えてから俺は、サーチを発動した!
赤く点滅しているのは、少し遠い街のアズール
と言う街だった。そこは二つ点滅している。
と言う事は、二人一緒にいる事になる。
二人と戦えるだろうか?
しかし、行くしかない!
明朝早く 出て行こう。
俺はすぐに休み、明日の戦いに備えた。
夢の中で、二人と戦うシュミレートしていた。
実戦でも活かせるといいが……。
早朝起き、サーチを発動した。
まだアズールで 二つが点滅している。
「よし行くか!」
ムールの翼を発動し、アズールに飛んだ。
この街は、既に破壊されていた。
所々に、街の住民の遺骸が散乱していた。
建物の破損の仕方が少し変わっていた。
2-3cmの穴だらけなのだ。まるで重機関砲に
一斉射撃を撃たれた様な、壁の穴だった。
「おいシステム! この様なスキルは何だ!」
[システムオープン]
はい、スキルガトリングと思われます。
機関砲の様に、エネルギー弾を多数発射し
相手をハチの巣にします。
「では、対策は有るか?」
[システムオープン]
ガトリングは、発動に少し時間を要しますので
発動する前に、仕掛ければ抑える事も可能です。
また、ドームはこのエネルギー弾を弾きます。
「そうか、了解した。」
再度サーチを発動した。
およそ500m前方に二人はいる。まだ肉眼では
見えんなぁ。
コイツにロックして、バッハ発動!
俺は二人の、目の前に現れた!
「おぉ〜 何だよ ご同業か? 誰だよお前!」
[システムオープン]
破壊者 二人 Lv965-985
「お前達に、恨みは無いがココで死んでもらう」
「何眠たい事言ってんだよ! おい、やれ!
同時にガトリング発動!」
「ドーム発動! ムールの翼発動!」
俺は発動の早いスキルを使用し、500m先に
飛んだ。
「サーチは!」
案の定点滅が、一つだ。よし
コイツにロックしてバッハ発動!
「くそ! 一体何したんだ!兄貴が死んだじゃない
か!」
「アイツは、自分のスキルで死んだんだよ。
ガトリング発動と同時に俺はドームを発動した。
それはアイツの周りにな。アイツはドームがある
のに、ガトリングを撃ち続け自分の弾に当たって
死んだのさ。 さぁ お前はどうする?」
「俺は怖いよぉ。兄貴!どうすればいいの!」
「散々あの街を、破壊したんだろ? その罪は
ココで死んで償え!」
「A発動!」
「兄貴!体が動かない〜助けて!」
雷鳴が鳴り破壊者の頭上に落ちた!
ブハァアアアアア〜
この破壊者は、Aを最後まで受ける前に
頭から裂けて体が真っ二つになって弾け飛んだ。
耐久性が欠乏していたのだろう。
「よし、これで3人片付けた。帰ろう」
部屋に戻り、二人の所に降りて行った。
「帰ったよ! 」
「わ〜 タケル! 心配したよ〜遅いんだもん」
「タケルさん、もう帰るまで心配で、心配で
私達気がおかしくなりそうでしたわ!」
「あぁ〜ごめんなさい。 でも今日は、二人を
倒せましたから、あと六人になりましたよ!」
「わ〜あと六人ですか! でもやっぱり心配です。
くれぐれも 気をつけて下さいね!」
食事の後、俺は部屋に戻り またスキルの確認と
シュミレーションをイメージしていた。
また、明日も戦いになる……。
冒険は続く