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二話 目覚めと初戦闘

目が覚めたら、俺は洞窟にいた。

ここが何処かわからない、自分が誰かもわからない、記憶も何も無いが、自分がスライムということはわかった。

そして、目の前にある球体。

これがダンジョンコアだということもわかった。

コアに触れてみると、コアが光って、文字が浮かび上がってきた。




ダンジョンコア(操作用)


名前:


レベル:1


ランク:1


属性:スライム


階層:1


マスター:


魔物数:0


危険度:


階層ボス:


DP:500


合計消費DP:0


月間収入DP:0


年間収入DP:0


最下層ボス:


称号:




恐らく、これはダンジョンのステータスなのだろう。

そうやって調べていると、端の方に矢印が表示されているのを見つけた。

押してみると、ステータスが消え、詳細と作成の文字が出てきた。

多分、この詳細はさっきのステータスのことだと思う。

作成を選ぶと、モンスターの名前が出てきた。

ダンジョンのレベルが低いせいか、種類が少ない。

とりあえず配置してみるか。

まずは、スライムだ。


スライム

ランク1

スキル:吸収

DP5


試しに二匹を一階に出してみたら、俺の目の前に出てきた。

……これ、今冒険者とか来たらまずくない?

階層を早めに増やさないと不味いので、追加してみよう。


階層追加

DP100×階層


今回は二層を追加するので、200か。

追加したら、目の前のスライムが消えた。

マップを見てみると、しっかり追加されていて、スライムは一層にいるようだ。

とりあえず色々とやってみよう。










俺が二層をレイアウトしていたら、記念すべき一人目の冒険者が来たようだ。




名前:ウィル

レベル4

スキル:

称号:




名前:アルル

レベル5

スキル:

称号:




どう見てもカップルです。本当にありがとうございました。

爆発させたい!爆発させたいのだけど!

無事のまま帰らせてここにダンジョンがあると広めさせないといけない。

という訳で、爆発はさせない代わりに、実験台となってもらおうか。


「ねえ、アルル。こんな所にダンジョンなんてあったかな?」


「こんな場所にダンジョンがあるなんてきいたこともないわ。新しいダンジョンが見つかったならギルドで何か情報があるはずだから、多分、出来たばかりの、未発見のダンジョンじゃない?」


「未発見のダンジョンか………よし、探索してみよう!」


「危険じゃないかしら?」


「大丈夫だって。出来たばかりなら魔物も弱い筈だし、ダンジョンの情報をギルドに伝えたら、報奨金が貰えるんだしさ」


「けど、ここで死んでしまったら元も子も無いわよ」


「安心してよ。何かあったら僕が守るから!」


どうやら、中に入ってくるつもりらしい。

まずは普通のスライムを配置して相手の実力を見てみたいが、手持ちのDPが少ないため、無駄遣いはできない。

だから、こいつらが初めの分岐路に辿り着いた所で仕掛けようか。


「魔物が全くいないわね」


「やっぱり出来たばかりだから魔物も少ないんだよ」


初めは罠も何も設置していないため、何事もなく順調に進んでいるようだ。



「あ、奥に分岐路が見えるわ」


「ほんとだ。どっちにいく?」


「ん~。とりあえず右にしましょう」


「わかった」


二つに分かれている道を、ウィルが右に一歩踏み出した瞬間、ウィルが立っていた地面が消滅した。

叫び声を上げながら落ちるウィルだが、意外にも、受け身を取ろうとしている。

まあ、五メートル程の深さなので、結構簡単に出来たようだ。


「痛たた……」


「ウィル、大丈夫!?」


「大丈夫だよー。自力で上がるのは無理そうだから、ロープで引っ張ってくれる?」


「わかったわ」


よし、ここだ!


「うわぁ、なんだ!」


「どうしたの!?」


「スライムが壁から出てきた!」


ウィルが、壁から出てきたスライムに苦戦している。

物理に耐性があるスライムと剣は相性が悪いようだ。


「今助けるわ!」


アルルが魔法を使って助けようしているが、詠唱が終わる前にウィルの剣が溶かされてしまった。


「鉄の剣が溶かされた!?こいつ、ただのスライムじゃない。アシッドスライムだ!」


そう。こいつはただのスライムではなく、アシッドスライムなのだ!

アシッドスライムは、普通のスライムより溶かすことに特化したスライムだ。

溶かした相手を吸収できない代わりに、鉄ぐらいなら簡単に溶かせる。

召喚に使ったDPは、高めの20だ。

そうこうしている内に、アルルの詠唱が終わったらしい。意外と早かったなを


「───を焼き尽くせ。〖フレイム〗」


魔法が発動した瞬間、アシッドスライムが急に燃えだした。

張り付いていたウィルにも燃え移るかと思いきや、ウィルは特に何ともないようだ。

そして、アシッドスライムは燃え尽きた。

だが、アシッドスライムは一匹だけではないのだよ!


「助かったよ、アルル」


「ウィル、後ろ!」


アシッドスライムを倒して、完全に安心しきっていたウィルは、背後から飛び出してきた。アシッドスライムに気が付かなかった。


「うわあああああああああ!!!!」


残念ながら、四方八方から出てきたアシッドスライムに取り付かれ、体中を溶かされていく。

革の鎧も瞬く間に溶かされ、数十秒後には、何も残っていなかった。

うわー。グロイわー

しかも、アシッドスライムは壁を登っていって、アルルをも溶かそうとしている。


「ひぃぃい!来ないで!こっちに来るなあああぁぁ!!!」


アルルは悲鳴を上げ、持っていた杖を放り出して出口の方へ走っていった。

よし、これでこのダンジョンのことも広まるだろう。











さっきの冒険者を倒して、ゲットしたDPは25だった。

アシッドスライムが一匹やられたのを考えると、ギリギリプラスかな。

ちなみに、恐怖や怯えなどの感情でもDPは貰えるらしい。

そっちのDPは、10だった。

あれ、意外と収入になった。

とりあえず、これから冒険者も増えてくるだろうし、もっとダンジョンを強化しないとな。




スライム×7

アシッドスライム×9






名前:


レベル:1


ランク:1


属性:スライム


階層:2


マスター:ルイン


魔物数:16


危険度:低


階層ボス:


DP:50


合計消費DP:0


月間収入DP:0


年間収入DP:0


最下層ボス:


称号:




落とし穴

高さ×10DP


アシッドスライム

ランク1

スキル:強酸

DP20

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