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骨折

「知らない天井だ...」


これだけは言っておかないと...尚、あの後外に出てぶらぶらしてたら賞金首ギルドのギルマスと会った。どうせだしとストリップバーに行って二人でアホほど飲んで解散、俺もアットハウスに戻って今起きたってとこだ。酔いは一切持ち越していない。


つかあのギルマス酒強いわマジ、ウォッカラッパとかアホかと。ギルマスの奢りだったから問題ないけど最終的にギルマスが泥酔しかけたから背負って賞金首ギルドの中に放り込んで放置、24時間経営のようで昼の時とは違う受付嬢がいたがいつもの事らしく呆れていた。


時刻は5時40分、スマホはやっぱ便利だわ。スマホ持ち始めてからは腕時計しなくなったし。

さて、いい加減この状況をどうにかしようか。

女の子二人いる部屋の中フルチンで床に寝ていた状況を。床冷たくて気持ちいニキ〜〜。


「すまんのフィレス」


ビクッと布団が震えたが無視しとこう。悪いのは俺だから。セシル??クッソうるさいいびき中。

昨日適当に買った服を着て下の階に行くとクレアおばちゃんも起きていなかった。味噌があったら味噌汁作るんだがまだ見ていない。

セシルも見てないらしいから今度作るか。悪友と一緒に行った味噌造りバイトのお陰でちょっとは作れるし。

そういりゃコンロってどう使うんだろ。おばちゃんは魔力送ってたけど昨日はほぼ切るか焼きの引き継ぎばっかだったからなぁ。

ポケットに手を突っ込むと女物のスケスケパンツ。妙に伸びてるのはストリッパーが投げたパンツを俺とギルマスが取り合ったからだろう。証拠隠滅だ、使い慣れた魔法。


「《着火》」


パンツを握った手のひらが赤くなり一瞬でパンツは炭になる。証拠隠滅完了。


「おー、昨日クレアさんと一緒に料理作ってた兄ちゃんじゃん、おはよ」


「タンドリーチキンとクリームシチューの人か」


「注文で名前を覚えるな、ジルドだジルド。よろしくな」


「じーさんよろしく」


「じーさん言うな」


黒い髪と髭でもじゃもじゃのドワーフと握手する。手がかなり固く結構な冒険者と分析する。


「で、なんだ??朝からモスコミュールか??」


「ドワーフといえど朝からは飲まんわ。

普通に牛乳だ」


「あいよ、銅貨一枚な」


ピンっと指で硬貨を跳ね飛ばしてくる。かっこつけたみたいだが見当違いな場所に飛んでいき、床を跳ねる硬貨の音がむなしい。後で拾っておこう。


「兄ちゃんはやっぱ受験か??」


「そそ、後俺は伊吹な」


コップに冷蔵庫と同じ機能を持つ魔道具から取り出した牛乳を注ぎ込む。


「懐かしいのう...俺もあそこの卒業生なんだぜ??」


「なら楽な単位教えてくれね??」


「ドアホ」


牛乳を渡すと一気飲みする。髭に白いのが付いていて大変シュール。


「じいさんは今日はどうする予定??」


「特にこれといって無いのう...

あぁ、よかったら稽古でもつけようか??まだ朝食まで時間あるだろ??」


「うっす、あっざっす」


経験できるものがあれば積極的に経験すべし、これは友人(非神様)の教えである。



「で、二人ともテンション上がった結果ジルドは両腕、右足骨折で伊吹は左人差し指、中指、薬指が骨折と。

アホか、おぬしら」


いや、言い訳すると最初は武器使って軽く流していたらギャラリーが増えてきたんよ??

んでテンション上がってきて死なないように素手同士での訓練になったんだけどなっかなか決着つかない上ドワーフは骨折ぐらいものともしないから延々殴り合いを続けてこうなったんよ??


「というかドワーフと殴り合いで勝つ伊吹さんは何者ですか...」


「そもそも受験は明日じゃろ!!何怪我しとるのじゃ!!」


この世界の受験は日本みたいに一斉同日スタートではなく期間内に受験票を出して毎日やってる試験を受けて成績を集計し、3月の下旬に合否判定&クラス分けが行われる。


「一応治癒促進だけはかけておいたのじゃ。このまま何も、やらなければ、本当に何もやらなければ明日には治っているじゃろう。

何も起こらなければじゃがな!!」


「すまんって、マジすまんかったから延々言うのやめーやせっちゃん」


スコーンッと杖が飛んで頭にぶち当たる。先端が石なため結構痛い。


「まぁ伊吹さん、今日一日は宿で大人しくしときましょう。

本も貸しますし!!」


フィレスがそう提案してくれたからその案に乗っかることにする。一応受験内容は筆記と試験管又は上級生と戦って技能やそこらを見極めるらしい。うーん、不正のオンパレード感満載だな。

一応戦うのだから薙刀を使う以上片腕だと心許ない、大人しくしておこう。


明日あたり別の作品を投稿する可能性アリです

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