とりあえず二人に打ち明け
焚火を囲んで丸太を椅子にして肉を食べる。
「「何これおいひぃッ!!」」
二人は目を輝かせて言う。一人暮らしやその他もろもろが長かった為料理は得意になった。
その上可愛い女の子二人に久々に野営、結構頑張ってしまった。
調理器具や調味料はセシルの持つ格納空間に収納されており、今食べているのはそこら変にいたうさぎで丸腰じゃアレだからとフィレスが貸してくれたナイフをぶん投げて捕まえた。
ちなみに三匹ほど狩ったらレベルアップしていた。
「そういえばお主、先ほどレベルアップしていたが今何レベなのじゃ??」
「あっ、それ私も気になります!!」
「やっぱりぃ??気になっちゃいます〜??
それ、ジャーン!!《ステータス》」
ステータス表示にはレベルだけ表示ってのが可能な為レベルだけ表示させて二人に見せつける。
「「レベル2!!??」」
「おうさ、そんなにビビる事??」
二人が微妙そうな顔で見合わせる。あー、やっぱひっくいんかぁ...
「ちなみにお主は何歳じゃ??」
「俺は今は15やね」
前の前の世界では41歳、前の世界じゃ18に若返って46歳、今回は15さいからスタートってわけだ。
「私は13です」
「わしは59じゃ」
「そっか、じゃぁよろしくなフィレス、せっちゃん」
また二人は顔を見合わせる。もしかして足手まといとして見られているのか??
「せっちゃん言うな、わしはセレスじゃ。お主わしがレベル79と言ったらびっくりするか??」
「ちなみに私は58と平均ぐらいです」
「いや、比較対象わかんないし....」
「わしが火魔法のレベル7といったら??」
「私の剣のレベルが5と言ったら??」
「知るか、上限も下限もしらねぇよ。
まぁ薄々気づいていると思うが俺は別の世界から飛ばされた哀れな人間だと思っとけ」
「うぅむ...おいイブキ。ちょっと顔近づけい」
「ん??」
近づけたところにデコピン一発、油断していたため思いっきり仰け反る。
「安全の為じゃ、軽く結界を張っておいた。
軽い弓矢ぐらいなら軽く防げると思うのじゃ」
額を中心にピリッと魔力が走る感覚がする。
「じゃ、さっきの打ち合わせ通り寝ずの番は俺が最初でいっか??」
「よろしくお願いします」
「よろしくじゃ」
よろしく、ねぇ....
セレスは自分の格納空間から寝袋を取り出して二人一緒に入る。うーむ、幼女が抱き合って寝ているとか素晴らしいねぇ...
とりあえず暇なため、二人の寝息が聞こえた頃に合わせてフィレスの胸当てを手に取る。
フィレスが言う13歳の平均レベルでこんな立派な胸当てが買えるのか...
前の前の世界じゃ13歳で冒険なんてクッソ当たり前だったけどこんなに高そうな奴買えたの俺が19の時だぞ??しかも俺は8歳から冒険者始めてだぞ??
うーむ、こりゃ結構厳しい世界なのかもしれんな...モンスターとか一切見ないけど。
とりあえず体拭く様に貰ったタオルと飲み水を使って磨く。一切のゴミがない様に、指紋もつかないように拭きあげる。そういりゃプラモ作ってる途中にハウステンボスに飛ばされたからポケットにコンパウンドあったはず。
ある程度やって磨き終わるがまだ暇だ。一度集中すると俺こういうのとまらねぇんだよなぁ...
そういえばナイフの切れ味悪いってうさぎ解体しながら言ったらセレスから砥石とかのメンテナンス道具貰ったな。
胸当ては元の位置に置いて次は剣に取り掛かるとするか。
鞘から抜くと綺麗な刀身が見える。こりゃまた上級冒険者が持ってそうな素晴らしい剣で。でも意外と使い込んでるしこりゃもしかしたら親から貰った剣かもな...
つまり鎧ももしかしたら親が誕生祝いで贈ったとか??あー、つまりフィレスはいいところのお嬢ちゃんか...
うーむ、とりあえず研ぐか〜。こういうの始めるとほんっと時間忘れるんよね。