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ガルダフェリナ年代記  作者: 常世神命
エルベリア王国編 一章 王国再生
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四話 街道の整備が完了したのだが・・・

バセレイル「いつもお読み頂きましてありがとうございます。まことに勝手ながら諸事情に因り、いつもより本文が短い上に、前書きもわたくしの挨拶だけとなります事をご了承下さいませ。それでは第四話をどうぞ」

リルーエット嬢との無線会談も終わり、本格的に街道の整備に移る事になった。


季節は秋となり、作物の収穫が終わってから、始める事になった。

各村々に人夫募集の立て札を立てて募集した。

街道の入り口の広場には、数千とも思える人が集まった。


募集条件は

満12才以上

性別不問

種族不問

健康な者

日当は10ディルハム


日当が10ディルハム(約120円)と、日本では考えられない額だが、このエルベリアでの平均月収は、100ディルハムにも満たないので、これでも破格の日当なのだ。

それだけ我が国は貧しいのだ。


一家三人がひと月丸々働けば900ディルハム(約10,800円)の稼ぎになる。

実際は働き通しにさせる事はさせないので、七日働いたら一日休む。

という事を規則とした。

それでも、たくさんお金が稼げるとあって、国中から人が集まったのだ。


人族は元より、我が国で大半を占める魔族や、ドワーフにエルフなども来ている。


エルフは森を守る民族で、村では物々交換で何とかなっているが、塩など村には無い物は我々の居る町に買い出しに出なくてはならなくなるが、町に出て来たエルフには当然現金は無いので、間伐材で作った食器や細工物を売って現金を得ているが、いつも売れる訳ではないので、現金収入が見込める、この募集は渡りに舟なのであろう。


ドワーフもその殆んどは各集落にて、細々とした農業で生計を立てている。

ドワーフの得意分野は、やはりこの世界でも鉱工業なのだが、何せこの国には鉱山が一つも無いので、そうした職には就けず、鍛冶を営むドワーフも極僅かなので、ドワーフもこの募集を目当てに来たのだ。

エルベリアの国民は種族に関わらず、皆等しく貧しいのだ。


「陛下。随分集まりましたね」

バセレイルは、これから起こる事に思いを馳せ、気分が高揚しているのが良く分かる。


「そうだな。このエルベリアは、ここから発展して行くのだ」

かく言うオレも、興奮を隠せないでいる。

弱小国であったエルベリアが、この街道整備を足掛かりに、急速に発展して行くのだ。

なので、この街道の整備工事は失敗する事が出来ないので、オレは興奮してはいるが緊張してもあり、握る拳に力が入る。





三ヵ月後、大きな労働災害も無く、無事街道整備が完了した。

なぜこれだけの短期間で完了したかと言うと、バセレイルの提案でザルヘルバ側からも街道の整備工事を行う事で、工期の短縮を図ったのだ。

ザルヘルバ側への報酬は、切り出した木材を通常の価格の半値で卸す事だ。

それに因り、ザルヘルバは良質で安価な木材を、大量に入手する事が出来き、ラナバルラントの開発に弾みがつく。


こちらは、木材の売却益こそ減ったが、その分工期が六分の一程になったので、予定より早く鉱山の開発に掛かる事が出来るので、長期的に見ればその分増収が見込める。


今後も、木材の需要は衰えないどころか、国内の需要も上がって来ている。

レバオラに支店を置く商会が増えているのだ。

国民のその殆んどが、この開発に携わっているので、うなる程に・・・とは言えないが、竣工後にご祝儀として人夫全員に100ディルハムを支給したので、それも合わせて一人平均880ディルハムのお金を手に入れている為に、それを目当てで来ているのだ。


首都であるレバオラの改造にも取り掛かった。

以前は馬車が一両通るのがやっとの道を、馬車が四両横に並んでも、まだ幾らか余裕の有る道幅にし、中心部には駅馬車のターミナルを作り、今後増えるだろう馬車に備える為だ。

立ち退きに際し、一軒に付き50ディナールを立ち退き料として支払った。


オレの屋敷と言えば、増えた役人の為に幾度も増築を繰り返し、今では屋敷とは別に木造三階建ての物が四棟並んでいて、ひと部屋の大きさは小学校の教室を一回り大きくした感じで、それが一フロアに15在る。

そこに、二百人程しか職員が詰めて居ないので、当然殆んどは空き部屋になっている。

この国の人口が、増加する事を見込んだ為の対応だ。

この三ヵ月で、人口が四割程増加しているので、(あなが)ち間違った対応でもないと思っている。





レバオラからラナバルラントとの国境まで15万セル(約300km)有るので、間に幾つか宿場町を設ける事にした。

設ける場所は、鉱山から道を引っ張った時の街道との交点にした。

まぁ、中には宿場町で街道と鉱山道が十字に交差したり、宿場町どうしの距離が一万セル程だったりという事もあったが、概ね順調の様だ。


「陛下。鉱山の開山に伴い、歳入が増加する為に、その資金の使い途を纏めた意見書です」

バセレイルは、オレに一冊の冊子を渡す。

使い途とは言っていたが、その分野は、医療や教育などに留まらず、農業や漁業などの一次産業の活性化案まで、多岐に渡る。

バセレイルは元工作員だった筈なのだが、その才能は大国の宰相にも劣らないどころか、それ以上だ。


資金については、人件費等の経費は7,000ディナール(約8,400万円)程しか掛かっていない上、木材の売却益が約45万ディナール(約54億円)(20万本×1.5ED+5万本×3ED)も有るので、まだまだ余裕は有る。


エネルギーに関しても改革をした。

今までは、薪がこの国の主要エネルギーだったが、レバオラ郊外に炭焼場を作り、森林整備の際に出る間伐材を原料として木炭を作り、それを新エネルギーに据える事にした。

価格は、薪が1キロ当たり1ディルハム(約12円)なので、それの倍の価格2ディルハムにする予定だ。

当然、それでも手間賃を考えたら赤字なのだが、先を見据えるならば必要な出費だと割りきれる。

もう一つ、バセレイルの案で東部の農業地帯に風車を導入する事になった。

主に小麦の製粉に利用される。

こちらは、一回50キロまでで利用料は5ディルハムに設定した。


正に今、エルベリアには有史以来の好景気が到来していた。

バセレイル「ここまでお読み頂きましてありがとうございます。誤字、脱字などごさいましたらご連絡くださいませ・・・陛下とへぼ作者は何処で油を売っているのでしょうか・・・仕方ありません。読者の皆様には大変申し訳ありませんが、陛下とへぼ作者が戻られないので、後書きもわたくしの発言だけで終わってしまう事になります・・・・・・それでは今後とも、ガルダフェリナ年代記をよろしくお願いします。ブクマや評価を頂けましたら幸いにございます・・・ホントにあの二人は・・・」

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