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ガルダフェリナ年代記  作者: 常世神命
ティベリア王国編 二章 マリーの軍政~~~サロネス戦役~~~
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四話 南征したわよ その3

ベリアル「明けましておめでとうございます・・・もう2月なんだけどね。読者諸兄諸氏におかれましては、長らく投稿が無かった事について申す言い訳もございません」


セフェラ「ハッピーニュー嫌ぁ~!!」


ベリアル「おい!ヘボ作者!何をのたまって居るんだい久々だからってはっちゃけるんじゃないよ」


マリー「まぁ、そんなヤツはほっといて、今回はどんな感じかしら?」


ベリアル「ネタバレになるから、前回の続きとしか言えないね」


マリー「まぁそうよねぇ」


ベリアル「それではどうぞ」














 野営地の入り口に、バベレヘムが待ち構えていた。


『マリアディア様。お早いお帰りで・・・・・・どうされましたか?』


 到着直後は険しい顔をしていたバベレヘムも、わたし達の様子を見るや否や、訝しげにこちらに聞いてきた。

 わたしは、バベレヘムにパホロセスでの出来事を話した。


『そうですか。その様な事が・・・パホロセスを盗った後、国内外の事情を勘案して、マリアディア様に講和を進言する積もりでしたが、難しくなりましたね』


 へぇ。バベレヘムもパホロセスを盗ったら講和って考えていたのね。


「そうね。穏健派が大半を占める王党派が、実権を握っている時ならいざ知らず。強硬派が過半を占める貴族派が実権を握ってしまっては、和平交渉の事前交渉を始める事すら出来なくなるわね」


『是非もありませんね。これ以上は負担にしかなりませんし、よしんば侵攻するにしても今は無理ですね』


 結局の所、これ以上侵攻するためのお金が無いのだ。

 だから、パホロセスを盗ったら賠償金は要求せず、ケネスと併せて割譲させる形で講和を結ぶ積もりだった。


「・・・このタイミングで政変とか、ホント聞いて無いわよ」


 しかも、何をどう間違ったのか、大半を占めていた王党派が、二週間程前に失脚してしまったらしく、強硬派である貴族派が大半を占めてしまった。

 

 王党派の面々は、或いは粛清され、或いは王都を脱出地方に逐電、或いは貴族派に鞍替え等、王党派は四分五裂になってしまった。

 あの時マスターから聞いた後、直ぐに手の者を向かわせ3日程掛けて収集したので精度はそれなりに高い。

 パホロセスで海鮮料理に舌鼓を打っていた頃は、とっくに政変が起きた後だったという訳だ。


『とは言うものの、停戦処か休戦すら出来ない以上、対策が必要になってきます。尤も、予算の関係上、取れる選択肢は限られていますが』


 【限られている】


 とは言っているが、現状維持の一択しか無い。


「パホロセスもケネスも歩兵一個師団を置いて、後は一旦国内に引き揚げるしか無いわね」


 今回の外征は急遽決まった事なので、その為予算が付いて来れず、首都迄攻め込む積もりではあったが、パホロセスを落としただけで手仕舞いするしか無かった。


 この国には、鉄を始めティベリアでは不足気味の地下資源の埋蔵をゲーム時代に確認と採掘の報を聞いていたので、これで、国内の重工業化が進むと期待していたので、結構落胆している。


 今回の南征で特筆した事項を挙げるとすれば、東ギッテリア沙漠でゲーム時代には無かった石炭の鉱脈が発見された事だろうか。

 わたしも一度視察に行ったが、ここの埋蔵量的な事で言えば、間違い無く世界で十指に入るであろう事は、直ぐにでも判った。

 何故判ったかと言われれば説明に窮するのだが、ゲーム時代の時の恩恵なのであろうと、無理矢理納得しておく。

 只、言える事は、アラド領の採掘量では、ギリギリ現状維持であった粗鋼の生産量を増やせる事だ。

 

『今は戦況に注視しつつ、内政・技術の開発等を進めるしかありませんね』


 四圃制の発展

 暦の再策定

 工作機械の開発

 国内工業の重工業化

 爆薬の開発

 ゲベール銃の開発

 野戦砲の開発

 大型木造船の建造

 装甲艦の開発

 公衆衛生の推進

 中央銀行の設立

 通貨の見直し

 税制の見直し

 義務教育等、教育制度の拡充

 官僚制度の見直し

 国内のデモクラシー化

 婦人参政権の確立

 中央集権体制の強化

 議会の開設

 内閣の開設

 

 挙げれば切りがない。

 他所は未だ地球で言う所の【中世】だ。

 なのに、この国は一足飛びで【近代】に至ろうというのだ。

 

 四圃制の発展


 現在、ティベリアでは焼き畑から二圃制、そこから更に三圃制へ移行中である。


 二圃制とは畑を2分割して一方を小麦、もう半分は休耕地で2年で一巡する農法であり、三圃制は、春蒔きの夏穀物(主に大麦)、秋蒔きの冬穀物(主に小麦)、休耕地の3年で一巡する農法で、二圃制と比べ単純に、穀物の生産量が増えるので、人口増加を促した。


 四圃制は輪栽式とも言われ、一般的には春蒔きの夏穀物(主に大麦)、秋蒔きの冬穀物(主に小麦)、マメ科の植物(主にクローバー)、カブ等の飼料作物を4年で一巡させる農法で、それまでの農法とは違い休耕地を廃した事だ。


 マメ科の植物には、根粒菌という大気中の窒素を地中に固定する働きをする菌が存在し、それが間に挟む事で、窒素肥料の代わりとしている。

 一般的に栽培される物はクローバーが有名で翌年にそれを鋤き込んで肥料とするのだが、ウチではヒヨコ豆やレンズ豆、烏野豌豆(カラス ノエンドウ)などを栽培していて、実を採った後のを肥料としている。


 四圃制を行う上で、法整備やコストは掛かるが、それに見合った収量が期待出来るので、地球では産業革命の前に所謂農業革命としてヨーロッパを中心に広まった。


 現時点で四圃制は、マウガン領、クッカル領、ギッテリア領の三領地でしか行われていないし、一般的な四圃制とは違い、小麦、マメ科の植物、カブ等の飼料作物、マメ科の植物。という具合に回している。

 変則的な理由とすれば、降水量がヨーロッパのそれより少なく、本来、四圃制処か農業に適していない気候な所なのが原因だ。


 マウガン領で7%、クッカル領で37%、ギッテリア領に至っては実に96%が乾燥帯(ケッペン気候区分でB)であり、三領のそうでない場所でも乾燥限界を少し超えたギリギリ温帯(ケッペン気候区分でC)なだけで、決して十分な降水量ではない。


 そもそも、ティベリア王国自体が内陸国なので、全体的にも降水量は少な目であって、二圃制が始まってからも度々軽い飢饉は起こっていたのだ。

 ()()()()()()()、ティベリア王国の総合的な国力は、国が200在るとしたら、190位より下程度位には低くく、最底辺と言っても差障り無い位な上、ゲームでは地下資源目的でプレイヤーの国に接収される側の国であり、本来、他国に宣戦布告する様な事が出来る様な国ではない。

 それを、二圃制を伝播させて、ある程度ノウハウが蓄積されたと判断した後、三圃制に移行させている。

 今回の四圃制の発展に於いては、三圃制からの移行が主体になる。

 ノウハウについては、三領の実績があるので問題無い。

 問題なのは、四圃制に移行する為の関係法令の法整備などだ。

 三領については、私の身内や私個人の関係者だった為、トップダウンで物事が進められたが、他所の領地ではそうはいかなく、大義名分を用意、その為の関係法令の法整備なのだ。


「・・・」


『・・・・・・』


「・・・・・・・・・」


「はぁ・・・中々進まないわね」


『前例の無い事ですし仕方ありません』


「そうも言ってられない所が嫌な所」


『・・・マリアディア様。この推測の数値は充てに出来る物なのですか?』


 バベレヘムは、四圃制に移行した後の収穫高の見積りの数値を、疑問に思っている様だ。


「んー、その数値は三領の実績を元に算出した物よ。これでも少なく見積ってはいるのよ」


 そんな数値でも、三圃制の時と比べても凡そ2倍近くは有るのだから、疑問に思うのも無理からぬ事だ。

 只単に降水量が三領とは比べるべくも無く多いのだ。

 平均すると乾燥限界の1.44倍。

 低い所でも1.19倍も有るのだ

 当然、三領の平均0.69倍を大きく上回る。

 まぁ、主にギッテリアが思い切り足を引っ張っているのだが・・・

 それでも、マウガン領が1.04倍、クッカル領が0.92倍しか無いのだけどね。

 しかも、施設等の状態が現状ではなく各所に貯水池等の灌漑施設を十全に施した上での数値ではあるのだから。


 乾燥限界を東京を例に上げるならば


 年平均気温が15.4℃

 一年を通した気温の関係から分類された係数は7

 そこから求められた乾燥限界が448mm

 年間降水量が1528.8mm


 乾燥限界の約3.4倍

 まぁ、内陸国と海洋国との差と言ってしまえばそれまでだけど、日本って結構雨が降る国なのだ。


 おっと話が(閑話)れました(休題)

 

 つまりは、農業より酪農に適している様なティベリアで四圃制をやろうと言う事で、結構チート染みているのではある。






『金属製の旋盤が開発が終わった様ですね』


 勢い良く宣戦布告して、港町パホロセスを攻略するも、どうしても懐事情等が追い付かず、さりとて直近に発生したクーデターに因り強硬派が実権を握ってしまい一時休戦すら出来ず、這う這うの体で領都アルカーラルに帰って来て七ヵ月。

 漸くティベリアの金属加工技術が木製旋盤から金属製旋盤に進歩した。


「ようやくかしら?」


『ええ、ようやくです。これでより強力な火器の生産が出来ますね』


「野戦砲とミニエー銃の開発を始めて頂戴」


『承知致しました・・・軍備はいかがなさいますか?』


「歩兵を1個師団は増やしたいわね。あと、パホロセスを盗ったのだから海軍の創設ね。それらしい人材を探して於いて頂戴」


『承知・・・致しましたが、人を見付けても物は半年は掛かると思いますよ』


「それなら、ある程度訓練出来る様、小型船を多数建造して頂戴。可能なら現在従事している者の登用も視野に入れて頂戴」


『パホロセスで募集すればある程度集まりそうですね。あと、船は中古の物を購入すれば問題無いかと』


「そうね。確かにその方が早そうね・・・それから、大型船が建造出来る様に、造船所を拡張して頂戴」


『ハイ、承知致しました』




















マリー「ここまでお読み頂きましてありがとうございます。誤字脱字等ございましたら感想等でご報告頂けましたら幸いです」


ベリアル「HAHAHA!元々領土的野心は少なからずあったから、相手の無茶苦茶な物言いに対しておっ始めた結果、相手国の政変で終わりが見えなくなった件」


マリー「内陸国であるウチとしては、沿岸部含む2、3都市を盗れれば、一旦手仕舞いする積もりだったんだけど」


ベリアル「相手国とのチャンネルは穏健派としか構築して無かった件」


マリー「強硬派は使者もそうだけど、みんなあんな感じらしいからウザくって、選択肢自体無かったのよね。尤も、事ここに至っては、強硬派と停戦すらする積もりは無いのよね」


ベリアル「停戦したら最低限を除いて軍縮する積もりだったんだけどねぇ。出来なくなった処か増強しないといけなくなったから、重く載し掛かる軍事費」


マリー「沿岸都市のパホロセス以外の占領都市は、放漫経営で酷い有り様だったんだけど、そのせいで今のところこの戦役は赤字なんですけど」


ベリアル「結局マリーはどうするの?」


マリー「事ここに至っては、全土併合を視野には入れるけど、今のところ現状維持するしかない所」


ベリアル「長くなりそうだねぇ」


マリー「そうねぇ」


ベリアル「それでは今後ともガルダフェリナ年代記をよろしくお願い致します」


マリー「次回更新は半年以内に出来ればと思っています」





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