表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガルダフェリナ年代記  作者: 常世神命
ティべリア王国編 一章 マリーの内政
27/32

十話 人材の確保は難しいわよ

ベリアル「いつもありがとうございます・・・メリークリスマス!!読者諸兄の皆様は今日如何お過ごしでしたか?・・・いや、まぁ・・・」


マリー「シングルベルでクルシミマス」(グスッ)


ベリアル「この娘の事はそっとしておいて頂ければと・・・」


マリー「ベリアルぅ~」


ベリアル「何、マリー」


マリー「今年も一人ィ~。転生してもダメとか無いわ」(泣)


ベリアル「えー、今話は、隆盛極め様とするギッテリアに暗雲が!!」


マリー「(グスッ)え?そう言う話しだっけ?」


ベリアル「違うけど。何か辺境領程人気無いからアジってみた」


マリー「アジテーションね。口八丁で相手を騙すのが特技だものね」


ベリアル「騙すとは人聞きの悪い。説得と言ってよ説得って。まぁ、人間より弁舌が長けているのは確かだけど」


マリー「何度丸め込まれた事か・・・」


ベリアル「イヤ、イヤ、イヤ、マリーとはここ(前書き)あっち(後書き)でしか絡み無いじゃん」


マリー「話し半分、話し半分」


ベリアル「まぁ、隆盛を極め様としているギッテリアに水を差すのは確かだけどね」


マリー「それではどうぞ」












 とは言うものの、今のところルチア以外には重要な事を任せられる者が居ない上に、これ以上仕事を回す事は無理だし、わたし自身も現時点ではいっぱいいっぱいな上、スカアハもスカアハで、わたし達が軍事方面が不得手な以上、そちら方面は全て担当させねばならず、これ以上新たな案件が増やせないのは痛い。

 なので有用な人材の確保が必要になって来るわ。

 ただ、機密事項もたくさん有るから、おいそれと雇用して技術が流出したら大問題だし。

 ちなみに、一例を挙げれば、三圃制、四圃制、暦の確立、灌漑法、建設技術、採掘技術、木工旋盤、製鉄法・・・・・・気象観測も有るわね。

 気象観測のお蔭でこのガルダフェリナの気象がゲームと差違があまり無い事が分かったわ。

 未だ、ほかでは風力を動力源として利用していない筈だから風車もそうね。

 あとは、鐙に回回砲、コンポジットボウ、機動戦と塹壕戦。

 兵科として、重装歩兵、軽歩兵、槍騎兵、軽弓騎兵、重装騎兵、輜重隊(輜重と言う概念は未だ無いらしいわ)。


 三圃制は、春蒔きの【春小麦】、秋蒔きの【冬小麦】、【休耕地】を3年で一巡させる農法。

 四圃制は、輪栽式、発祥地とされている地名からノーフォーク農法とも呼ばれ、三圃制の休耕地を【クローバー等の豆科の植物】、【カブ】に替えて無くし、春小麦、冬小麦と四等分して4年で一巡させる農法で、所謂農業革命とも比喩されている農法で、わたしの所ではマウガン領の気候特性を加味して、春小麦、カラス豆、冬小麦、レンズ豆を作付するアレンジをしている。

 ギッテリア領は、北東部にステップ気候が申し訳程度に有るだけで、大半は沙漠気候な為にこれらの農法の活用が出来ない。

 あと、この四圃制は結構曲者で、三圃制と違い農地の整頓が必須になって来る。

 発祥とされている国では、法律を新たに制定して農地の整頓を強制させたらしい。

 マウガン領では、領主の強権発動で農地の整頓を断行、擬似四圃制を開始出来た。




「ギッテリア領での収穫高はどうなってるかしら?」


「領内の収穫見込みは、ギッテが5,600ディナール、アルカーラルでは100ディナール、セジュレクトは12,080ディナール、カボベベルは7,300ディナールで、合計25,100ディナール程を見込んでおります」


 と、ルチアから今年の農業収穫高見込みの報告を受ける。

 以前はギッテだけしか農作物を生産しておらず、その金額も600ディナール程と、他領にして見れば雀の涙程度の生産しか無かった。




 暦は農業を行う上で、何時蒔いて、何時収穫する、の()()を感覚に頼らず正確に知る事が出来る物だ。

 感覚に頼っていた時は、蒔く時期が遅かったり、収穫する時期が早すぎたりする事がよく有り、その為に収穫量は安定する事は難しかった。

 暦が利用される様になってから、1、2日程度のズレはあるものの、暦が無かった時に比べて10日、20日ズレるなどという事は無くなった。

 そのため、作物の生育が安定し、それが、収穫量の安定にも繋がる事になった。


 灌漑法と一概に言っても様々だが、ここではギッテリアでの灌漑法をご紹介しよう。

 前述にもあるが、ギッテリアの殆どは沙漠である。

 尤も、エジプトのカイロの様に殆ど雨が降らない、という事は無く、雨期と乾期の有り、雨期には早生(わせ)種の野菜が育生出来る程度には雨が降る。

 わたしが新たな灌漑法を導入する以前は、この特殊な気候に因る特殊な農業が行われていた。

 わたしが導入した灌漑法とは、風車に依って地下水を揚水して、それを用水路に送って灌漑する方法だ。


 何が新しいかと言うと風力の利用にある。


 ゲームの時は、風力以外の動力が安価で利用出来たので、結構時代が下がってからでないと風力を利用し出す者が居なく、このガルダフェリナの世界でも、現時点で風力を何らかの形で利用している勢力は皆無であり、故にこのシステムは最先端の技術と言える。

 この灌漑法に因りギッテリア領内の凡そ0.2%の面積で、小麦・豆類・葉物野菜・豆類の四圃制が行われている。

 因みに、このギッテリアは太古の昔、海だった。

 というのはゲームの裏設定ではあるが・・・




「フム。ほかから見ればまだまだだけど、この沙漠全体を農地に出来たら途轍もない事になるわね」


「・・・どれだけ財を注ぎ込むのですか?」


 わたしの言葉にルチアは呆れ顔になる。

 それもそう、この農業事業には今までに10万ディナールは掛けている。

 ギッテリア沙漠は、北ギッテリア沙漠、中央ギッテリア沙漠、南ギッテリア沙漠、東ギッテリア沙漠に分かれていて、総面積は82万平方セル(約328万km²)もある広大な沙漠で、ギッテリア領の大部分は北ギッテリア沙漠総面積は北海道の約2.2倍の52,300平方セル(約209,200㎞²)と言われており、現在その0.2%105平方セル(約420km²)しか農地に出来ていないので、全体を農地として開発するには途方もない金額が掛かる事が容易に見て取れる。

 だからルチアは呆れ顔になったのだ。

 ちなみに、ギッテリア領=ギッテリア沙漠としているのは、ギッテリア沙漠を開発している所が、わたしの所しか無いからだ。

 尤も、わたしの所以外に沙漠を開発して、その上、初年度から黒字に出来るノウハウがあるとは思えないけどね。

 また、中央ギッテリア沙漠には金、東ギッテリア沙漠には天然ガス、南ギッテリア沙漠にはアルミの原料ボーキサイトのそれぞれの鉱脈がある。


「やっぱり食料の自給率をもう少し上げたいわね」


「ですが、資金の投資先は決まっているので、来年まではこちらに投資する余裕はありませんよ」


「そうなのよね。あと3万位は使いたいけど、これはこれで決まっているのよね」




 建設技術は、土木技術と建築技術の総称で、ここでは、コンクリートを使った物を指す。

 コンクリートとひとえに言っても、古代コンクリートと言われるローマンコンクリートと、産業革命以降に発明されたポルトランドセメントを使ったコンクリートが有る。

 ローマンコンクリートは、石灰石に火山灰等を混合したジオポリマー(土壌重合体)セメントに、更に砂利等の骨材を混合したコンクリートで、堆積岩の生成過程に似た物になるので、耐用年数は千年以上ともされている。

 これに対し、産業革命以降に登場したポルトランドセメントは石灰石や粘土等を混合した物を焼成した後、粉末にした物で、それを用いたコンクリートはアルカリ性が強いために酸性化に弱く、耐用年数もローマンコンクリートに遠く及ばず、50年から100年程度とされている。

 何故ティリスが居るのにコンクリートかと言うと、ゲーム時には無かった石灰石の鉱床がギッテリア領の北西部で発見されたためだ。

 発見当初は、石灰石に混ぜる接合材(バインダー)が見付からず難儀したが、クッカル男爵領で陶芸が始まった事をルチアから聞き、使っている粘土を融通して貰う事で解決した。

 所謂ポルトランドセメントである。

 これに、製鉄の際に出る所謂高炉スラグを混ぜたスラグ(粉炭)セメントを、街道整備事業や街壁建設等の大型建造物に使う事になった。

 当然未だどこも使っていないので、これも最先端技術である。




「ええ、領庁の新築に領営ギッテリア鉱山の拡充、あとアルド領の炭鉱への投資と、製鉄所の利益が確定しても余力はこれらに向けますので、本当に無理です」


 ルチアにすげなく却下される。

 正に、取り付く島も無いとはこの事だ。

 それに、騎士団の増員もしなければならない。

 金、金、金・・・転生しても世知辛世の中だ。




 採掘技術は、前述の建設技術を用いた坑道の削坑技術と、螺旋のドリル状の物を使った揚水である。

 前者は、坑道の落盤事故を防ぎ、より深い場所を削坑出来る様になった事。

 後者は、より深い場所まで掘れる様になった為に発生した出水に対しての解決法。

 これを総じて採掘技術とした。

 この技術に拠り、以前は深さ25セル程度までしか掘れなかった物が、100セルよりも深い場所へ到達出来る様になった。




「これが領内の鉱山の採掘高を金額で換算した物です」


 そしてルチアは机の上に薄い冊子を置く。

 中身は、領内公営の鉱山の産出量をお金に置き換えた物だ。

 技術の導入前と比べて、金額が2.4倍程にはね上がっている。

 それだけ採掘量が増えているという事だ。

 数字にして46,000ディナール。

 かといって、アルド領からの石炭の搬入は、道路や輸送手段の関係でそんなに増えていない。

 現在、増加分の大体は、在庫として製鉄所に積み上がる事になる。




「こちらは、今四半期分の木製品の売り上げになります」


 そう言うとルチアは、数枚の書類を置く。

 それには、木材をマウガン領やクッカル領等から仕入れ、ギッテリアで食器等に加工した物の一部を隣国に輸出した量が金額で記されている。


 木工旋盤。

 旋盤と言ってもその起源は古く、古代ギリシャ文明の時代にまで遡る事が出来る。

 これほど経緯が有るのに、現代に繋がる機械旋盤が登場するのは、産業革命以降の18世紀末まで待たねばならない。

 産業革命以前の中世は、というと、動力が人力や水力で、木工加工や時計の部品を細工する程度には旋盤は発展していた。

 これが所謂木工旋盤である。

 現在の木工旋盤とは似て非なる物で、当然、動力からして違うし、加工するにしても、それなりの腕が要求され、今とは違い素人が扱える様な代物ではなかった。

 ゲームであるガルダフェリナ年代記での扱いは、旋盤自体無い技術として、新規に木工旋盤から開発せねばならなく、前提条件も一定水準の工業力等結構シビアであるが、木工旋盤を開発しないと、産業革命の根幹である蒸気機関への道筋が見えない。

 尤も、産業革命を起こす為の前提条件はそれだけでは無いが、ゲームでは木工旋盤が開発されると工業力に+5%の補正が入る。


 その効果は、ゲームであるガルダフェリナ年代記とは似て非なる物ではあるが、木工旋盤を開発した事に因り、ギッテリア領での木工製品特に食器の価格が3分の1に急落する位には生産量が増大し、余剰分は輸出する事に因り、ギッテリア領での外貨の稼ぎ頭となっている。


「先月の輸出額は、先々月比で8割増加して凡そ2,000ディナールとなっております」


「中々順調の様ね」


「ハイ。国内販売に占める割合も、略半数がギッテリア領で生産された製品になります」


「競合している他領の具合は?」


「買収にて引き込みを掛けています」


 アルドのおじ様の所は、アルド木材を使用した一級品であり、木製製品の原料価格からして桁が違うので、棲み分けが出来ていると思っている。

 ただ、同程度の木材原料を使っている所は、ギッテリア領に近い所から、軒並み廃業に追い込まれている。

 そこを、人員を含め二束三文まではいかないが、捨て値に近い金額で買収している。

 前世みたいに独占禁止法の様な法律が無いので、そこはやった者勝ちである。

 買収した所と言えば、木工旋盤が導入され、しかも余剰分はこちらが規定価格で買い取り輸出する。

 というシステムが確立しているので、前より金回りが良くなった所がほとんどだ。


「いやー、最初はギッテリア卿の事を苦々しく思っていましたけど、今は、以前と比べささやかながら贅沢も出来るし、随分暮らし向きが良くなったので、正にギッテリア卿様々ですよ」


 と、買収された木工所の親方はにこやかに言う。


 この木工製品の大量生産、大量消費に因り、ティベリア王国は好景気の走りとなっていた。









 製鉄法は言うまでも無く現時点に於いて秘匿技術である。

 

 製鉄は、紀元前にオリエント(今のトルコやシリアの辺り)で始まったとされている。

 そこから、製鉄法を独占していたヒッタイトが滅亡し、製鉄法が広まりかなり時代を下がるも、製鉄する際に使用するのは木炭だった。

 それが何時コークスに変わったかというと、産業革命の前にまで来ないとならない。

 当時はコークスが誕生する前なので、当然ながら木炭が主流の製鉄であった。

 しかしながら森林資源は有限であり、森林資源の少ないイギリスの製鉄業は危機をむかえていた。

 そこである者は、石炭は炭素の塊みたいな物だし木炭の代わりになるのでは?

 と、したが、そのまま使うには問題点があった。

 石炭には硫黄などの不純物が多分に含まれていた為、そのまま使ったら、硫黄などに因り脆くて使い物にならない鉄が出来てしまうからだ。

 そこで、また別の者は、なら木炭を作るみたいに蒸し焼きにしてしまえばいいのでは?

 と、考えた。

 コークスの誕生だ。

 当時のイギリスは石炭の一大産地。

 掘って、掘ってまた掘って。

 ガンガン石炭を掘りまくった。


「ああ、森林資源が無い辺りが、今のギッテリアに似通っていますね」


「尤も、ギッテリアはイギリスと違いほとんど沙漠だけどね」


「で、コークス炉を作って今に備えた訳ですね」


「そうよ」


 製鉄を森林資源を消費せず、大量に行える様になったが、問題が発生した。

 輸送の限界が早々に訪れたのだ。


 当時、鉄と言えば、銑鉄か錬鉄の事であり、鋼鉄は無かった。

 輸送量の増大を図るも、鉄道での輸送は出来なかった。

 銑鉄は硬いが脆くレールとして利用出来ず、錬鉄は技術が要る上にパドル法に依る生産法でも大量に生産出来ない為、割と高価であったので、エッフェル塔みたいな構造物や鉄道のレールの敷設など大量の鉄を生産する資金は、製鉄業を営んでいるとはいえ高々一領主に捻出できるものではなかった。


「とすると、現在製鉄所で生産されているのはどちらで?やはり主流である錬鉄ですか?」


「どちらでも無いわ。製鉄所で生産されているのは鋼鉄よ」


「しかし、高炉では鋼鉄は生産出来ない物だと伺いましたが」


 そう、ルチアの言う通り、高炉で生産出来るのは銑鉄であり、鋼鉄を大量に生産するには、転炉や平炉の登場を待つ必要があった。

 

「ええ、その認識で間違って無いわ」


「では、どうして高炉で鋼鉄が生産出来るのですか?」


「ウチにはバベレヘムが居るじゃない」


「なるほど、ですからバベレヘム殿に依頼して、火の精霊族と精霊の斡旋契約をしたのですね?」


「そう言う事よ」


 高炉で鋼鉄を生産出来るのは、ただ単に火の精霊族の精霊に火力管理をして貰っているだけである。

 人と同じ様に金銭で雇用しているのだ。

 だから、転炉が無くても、平炉が無くても、電気炉が無くても鋼鉄が生産出来る。

 そこはファンタジー様々である。

 高炉に使っている耐火物も、ティリス率いる土の精霊族の精霊に作成して貰っている。

 さすがに武器の作成は人手で作っている。

 1日の粗鋼の生産高は2トン。




「風車の利用に因り、領内の作付け面積が拡大していますね」


「どれくらいかしら?」


「前年9月比で言いますと約4割増となっております」


「まだまだ増やせそうね」


「そうも行きません」


「なぜかしら?」


「単純に人手が足りません。それでも、来年の見込みとしては5%増を想定しています」


 風車は・・・まぁあまり記述する事は無いわね。

 主に地下水の揚水と、製鉄に使っているわ。

 揚水の動力としては、手押しポンプと連動させて、自動で水を汲み上げるのに風車を使っているわ。

 製鉄には、高炉に送風する(ふいご)を動かす動力として使っているわね。


「・・・まさか!」


「お察しの通り、製鉄所に回す技術者が居ませんので、石炭の輸送量が増大したとしても、商用高炉の稼働が出来なくなりました。求人は出しておりますが、効果ありませんね」


 ギッテリアの人口は、ギッテ村だけの頃から比べれば確かに増えたが、それでもギッテリア領の総人口は5万に満たなく、その大半は、この1、2年内にギッテリアに移住して来た者で占められている。

 出身地はバラバラ、種族もバラバラ、老いも若きも皆がギッテリアならばと思い、遠くは500千セル(約1,000km)離れた場所から来た者も居た。

 総じて皆貧しく字の読み書きが出来ない者ばかりだ。

 ギッテリア領南部のカボベヘルはそんな中生まれた町だ。

 人口は7,000人程、その内6,900人以上は貧困層、残りはこの人達にギッテリア農業のノウハウを教えたり、治安維持の為に派遣された者だ。

 

 最初は、余りの多さに排斥しようとしたが、スカアハが「何言っているんだ。追い出すなんてとんでもない。皆、我が君を頼って死ぬ思いで、このギッテリアに来た者ばかりだ。全て受け入ろ。何、間者が居れば私が分かるし、天は我が君ならばと、皆を我が君の元へ向かわせて居るのだ。これも天命と思い成し遂げなさい」

 そう諭されて、はたと思い排斥する事を思い留まった。


「移民方は順調かしら?」


「ええ、お嬢様が発案した学校給食のお陰で、12才以下で働いている者は居ません」


 先ず初めに、領内各地に学校を作り、勉強しに来る子供に対して昼食を食べさせる。

 という学校給食の制度を始めた。

 最初の頃は、ポツリポツリとしか来なかったが、今では稼ぎになるかどうか分からない子供の食い扶持が昼食だけでも減る。

 という事で、大人はこぞって子供を学校に向かわせる様になった。

 早い話しが、未だ製鉄所で従事出来るレベルの者が極少数しか居ないのだ。


「これから増産しようにも、この技術者不足では、この先厳しい物があるわよ」


「ですが、夜間学校を開設した事に因り、時間が経てば技術者不足も解消するでしょう」


 学校給食の開始と同時に、大人向けに九つ刻から、各種技術や読み書きを教える、夜間学校を開設、こちらも当初は受講する者は少なかったが、子供が読み書き出来るのに親が出来ないのはちょっと外聞が悪い。

 なので、こちらも夕食が終わった後、夫婦揃って受講しに来るのが、一種の流行ともされる様になった。

 この様な事が出来るのも、ギッテリア領内の治安が、ほかの領地より格段に良い事の証左でもある。


 しばらくして、製鉄所の技術者不足は改善し、更なる鉄鋼の増産が可能になった。

 








マリー「ここまでありがとうございます。誤字、脱字などございましたらよろしくお願い致します。ベリアル。どう?」


ベリアル「どうと言っても、今章マリーの内政も次で終了だけど?」


マリー「えっ!?それ聞いて無いんだけど」


ベリアル「えー!それこそ準主役のくせに何で知らんの?って言いたいけど」


マリー「知らなくて悪かったわね(怒)」


ベリアル「・・・兎に角、次章はマリーの軍政(仮)だから、嫌でも協力して貰うよ」


マリー「えっ!?まだわたしのターン?」


ベリアル「ま、そう言う事。それでは今後ともガルダフェリナ年代記をよろしくお願いします」


マリー「年内はあと一回更新予定です」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ