一話 転生した様ね
べリアル「いつもありがとうございます。えー、この回からは新章 ティべリア王国編 一章 マリーの内政 となります」
マリー「皆さま。ご紹介にあずかりました、マリアディア・マウガンです。以後お見知り置きください。えーと、貴女は?」
べリアル「ボク?ボクは、リゼルア王国って国で外務大臣を務めている、べリアルと言う名だよ。この、ガルダフェリナ年代記で司会進行役をやらさせられているよ。ってか、まだボクが言う前に自己紹介するしw」
マリー「細かい事はいいじゃない。それより、リゼルア何て国、ゲームにはなかったわよ」
べリアル「そりゃ、ゲームとは似て非なる物だし、マリーのゲーム知識も役立たずになるんじゃない?」
マリー「何それ。それなりに地位のある立場だから、ゲーム知識で無双する気満々だったのに・・・」
べリアル「御愁傷様w・・・あっ!そうそう、一応、マリーが何かしら考えていても、前書きと後書きでは、言っちゃダメだよ」
マリー「あー、ネタバレね。分かったわ。それより、リゼルアってどこよ」
べリアル「んー、ザルヘルバは分かる?」
マリー「えーと、クレメ何とかって人が治める国でしょ?」
べリアル「クレメザール三世だね。で、その人が崩御しちゃって、その後釜に座ったのが、リルーエット・リネルメって女性で、その人が国名をリゼルアに変更したんだよ」
マリー「ああ、超貧乏辺境領リネルメね。エルベリアに次ぐ難易度が高い、マゾ御用達の領地ね」
べリアル「ボロクソに言うねぇ。まぁ、その通りだったけどね」
マリー「え?何故に過去形?」
べリアル「中に人が入っていると言えば?」
マリー「ああ、ゲーム知識で無双して、女王にまで上り詰めたのね・・・羨ましいわねぇ」
べリアル「そうでもないよ。リルはガルダフェリナ年代記やった事無いよ」
マリー「え?マヂで?・・・べリアルって、あのべリアル?」
べリアル「あの、の定義が分からないけど、話術が巧くて美少女悪魔という事なら、その通りだけど?」
マリー「確かに美人だけど、自分で言うかなぁ・・・という事は、貴女が国を裏で回してるの?」
べリアル「ボクが?まさかぁ。冗談よしこさん。それで、マリーはメアラって名前に聞き覚えある?」
マリー「え?ひょっとして、某国の首相を務めた?」
べリアル「その当人が転移して来たって言ったら?」
マリー「ああ・・・妙に納得したわ。でもリゼルアかぁ、ここからだと、東京とニューヨーク位の距離があるじゃない。遠いいわね・・・それより、あまり話しても不味いんじゃないの?」
べリアル「ああ、確かに。じゃあ、一旦区切るけど、読者の皆さまは頑張って読んでね」
マリー「それではどうぞ」
・・・ここはどこかしら?
わたしは、確か会社帰りに、自宅近くのコンビニで買い回っていた筈だけど・・・そうだ!雑誌コーナーで物色していたら、その正面から2トンダンプが突っ込んで来たんだわ。
・・・という事はここは病室かしら?
わたしは、辺りを見回すが、どう見ても病院の病室には見えない。
わたしが寝ていた場所は天蓋付きのベッドであった。
周りは、お金が掛かっているであろう装飾が、壁一面に施されていて、絨毯もホームセンター等で販売している様な一般的な絨毯ではなく、素人目に見ても高級な絨毯である事が分かる。
思案に暮れていると、腹の虫が「クー」と鳴く。
その刹那、ドアをノックする音がする。
「お嬢様。失礼します」
こちらが返事する間もなく、ドアは開かれ、メイド服を着た女性が入って来た。
この感じだと、わたしが気が付いている事を想定しておらず、そもそも、わたしは「お嬢様」と呼ばれる程、裕福でもなければ、由緒有る家柄という訳でも無い。
父はサラリーマン、母はパートタイマーというごく普通の庶民で、メイドも居なければ「お嬢様」と呼ばれる謂れは無い。
「!!マリーお嬢様。お気付きになられたのですね」
わたしがお嬢様であるとするならば、わたしが気が付いていないと思っていない以上、メイドが驚くのは当たり前〇のクラッカーという物。
・・・ジェネレーションギャップを感じたわ。
・・・・・・・・・どうやら一般的なラノベよろしく転生したっぽい様ね。
ともすると、この体の本人と思われる記憶が入って来る。
・・・大体事情は把握したわ。
この身が公爵家令嬢とか、そもそもわたしが今居る所は、ティべリア王国という国であり、それは、わたしがハマっていたSRPGガルダフェリナ年代記オンラインというオンラインゲームに登場する国が有ったからにほかならない。
まぁ、隣国の国名や、この国の国王の名まで全て一致したのは余談だけど、とりもなおさずわたしが知識無双出来るという事よ。
「お嬢様。大丈夫ですか?」
・・・おっと忘れていたわ。
わたし付きのメイドのルチアがこちらを凝視しているわね。
「ルチア。大丈夫よ。それよりわたくしはどれ位臥せっていたのかしら?」
「3日もです」
ああ、3日も臥せったらそりゃ気が気でないわね。
「そう。心配掛けたわね」
「いえ、私程度の心配なんて、奥様や旦那様の心労に比べれば高が知れています」
まぁ、ルチアもルチアで、当家の寄り子のクッカル男爵のご令嬢なんだけどね。
クッカル男爵は男爵で跡取りは居るから、ウチにルチアを預けて人脈作り兼婿探しというのもあるわよね。
「ルチア。急で悪いのだけど、わたくしは少し食事を摂りたいの。用意して下さる?」
「あ、はい。申し訳ありません気付かず。直ちにスープでも用意して貰います」
「お願いするわね」
しばらくすると、ドアをノックする音がする。
ルチアがノックした時とは違い、ノックした時の音が少し重い感じがしたので、別人であろう。
「マリアディア入るぞ」
野太い男性の声がすると、有無を言わせずドアが開く。
入って来たのは、父であるマウガン公爵その人と、母であり公爵夫人であるクレアが入って来た。
父は、背丈は180cm位な感じで、髪は茶色の短髪、一部の婦女子が黄色い声を上げそうな位筋骨隆々な体躯をしていて、腰には剣を帯いていた。
母は、背丈は160弱位な感じで、プラチナブロンドの腰まで有る長い髪を腰の上辺りで纏めている。
「ああ、マリー。気付いて良かったわ」
母は、わたしを抱き締めた。
「母上。ご心配をお掛けして申し訳ありません」
「いいのよ。あれは仕方の無い事なのだから」
というのも、わたし・・・マリーは3日前に、隣町から馬車で帰って来る途中に、野盗に襲われたのよ。
結果から言えば、こちらは然したる被害は無く、野盗は全員死亡という形になったのだけど、マリーは魔力を使い果たし昏倒するという事になってしまった。
・・・魔力・・・【魔法が有る】という事よね?
やっぱり、ガルダフェリナ年代記オンラインとは違う様ね。
・・・という事は、念じればステータス画面が出て来たりして・・・無いわね。あり得ないわ。
というわたしの思いを余所に、タブレット程の大きさの画面が眼前から15cm程の所に浮き出る。
名前/マリアディア・マウガン
年齢/18
種族/人間
レベル/3
HP/41
MP/107
攻撃/10 魔法攻撃/48
防御力/9 魔法防御/36
筋力/7 体力/7 知力/82 器用/27 素早さ/10 運/24
B.P/11
属性相性
水/52% 火/13% 土/31% 風/0% 闇/91% 光/7%
ジョブ/領主令嬢
爵位/無し
スキル
言語/
ティべリア王国語/19 大陸北部共通語/11 エハレニア諸国語/17
算術/21
馬術/5
礼儀作法/16
紋章学/1
宗教学
エハレニア教/3 リヴォイ教/2 ラーナ教/8 自然崇拝/19
歴史/7
書類作成/11
商才/13
剣術/3
魔法
火属性/8 土属性/2
という様な感じ。
レベルに関して言うと
レベル10までは趣味の域を越えない程度
レベル25までは小遣い稼ぎが出来る程度
レベル40まではそれで生計を立てられる程度
それ以上は、その道で有名人と言われてもおかしくない程度
言語に関しては別枠で
日常会話がそつなく出来てレベル5
ある程度読み書きが出来てレベル10
それ以上は習熟度に因りレベルが上がる
と、言われているらしい。
わたしとしては、日商の珠算で初段を何とか合格しているので、ガルダフェリナの低い識字率の中で、今の算術のレベルにはちょっと納得していない。
ティべリア語は言わずもがな母国語であり、大陸北部共通語はティべリアを含めたガルダフェリナの大陸北部でわ複数国行き来している者の間で通用する言語、エハレニア諸国語は、エハレニア教を国教と定めている国で通用する言語である。
エハレニア教とは、我がティべリアのエハレニアで興った宗教で、政教分離が進んでいるこの国の影響もあり、宗教的な影響力は有るけど、政治的な影響力は法律で禁止されている。
抵触すると、教皇でも捕まる。
だけど、蔑ろにすると国民の反感を買う・・・というか・・・嫌われると言った感じかな?
だから、我が国はエハレニア教を国教と定めていないが、王家がそれを保護しているスタンスと取っている。
リヴォイ教とラーナ教はどちらも他国に総本山が在る宗教で割合で言えば、エハレニア9に対して両宗教は0.5位らしい。
他領の人と交流する際、その宗教で有名な文句だけでも覚えておけば、相手の態度は軟化し易いので、話し易くなる。
一応、父の名代で他領に出向く事もあるので、いるのといないのとでは相手の対応に雲泥の差があったりするので、押さえる所はしっかり押さえている。
そうそう、我がティべリアでは満15才以上は成人と法律に記載されているので、15才になると、何らかの仕事に就く事が慣わしとなっていて、わたしは公爵令嬢という事で、父の仕事の補佐をしている。
今回の事も、隣町からの陳情に関して、父の代理としての視察の帰り道で起きたアクシデントだ。
国内の、ほかの領地は分からないが、ウチの領地は、領軍が定期的に巡回している事もあり、かなり治安が良く、街道の往来は多い。
にも拘らず、わたしは野盗の襲撃にあった。
今回の野盗は、どうやら隣接の領地からではなく、我が領地と隣接している国から流れて来た様だ。
さてさて、今回の事は一旦棚上げして、先ずは領地の現状を把握しないとね。
農業はゲームでの設定通り、未だ二圃制は始まっていない状態であり、二圃制⇒三圃制⇒四圃制(輪栽式とも)などとやっていては、時間が掛かり過ぎるし、いきなり四圃制を導入しようとしても、こちらは、関連した法を整備してからでないと、色々不具合があるらしい。
四圃制の発祥と言われるイギリスでも、強権を発動して義務化したらしい。
やっぱり、土地の所有権絡みで色々揉めたのだろう。
四圃制の運用が軌道に乗れば、今までの三圃制とは、比べ物にならない税収が期待出来る事になる訳だから、それは強権を発動してまで導入しようとするのは、領主などの支配者階級から見れば、当たり前なのかも知れない。
という事で、我が領地では間を取って、三圃制を導入するとしよう。
先ず、三圃制とは、春蒔きの春穀物(主に小麦)、秋蒔きの冬穀物(主に大麦)、休耕地の3つを3年で一巡させる農法だ。
これにより、二圃制より休耕地が少なくなるほか、穀物の種を蒔く時期をわざとずらしてもいる事で、生産性が飛躍的に向上したのだ。
今回は、この三圃制のスタンダードな物の休耕地の部分に、レンズ豆や大豆などの豆科の植物を栽培する事で、休耕地をなくすが、三圃制特有の小麦の高い生産性を維持したまま、豆科の植物で副次的な農産物が発生する事になる。
どうして、豆科の植物は、休耕させる事に勝るとも劣らない効果があるのかと言えば、それは、豆科の植物の根に原因がある。
豆科の植物の根には、根粒菌(若しくは根粒細菌)という菌が存在し、豆科の植物と共生している。
この、根粒菌は、大気中の窒素を大地に固定する働きがある。
これに因り、実を採取した後のを漉き込む事で、窒素肥料を撒いたのと勝るとも劣らない効果が期待出来る。
我が領地では、農民への租税は、小麦等の麦の当該年の収穫量の35%だけと明記されているので、豆については税の対象外当たり、まるごと農民の収入になる事で、新たな購買力が創生される事になり、それに因り、商業が活発になる事で、商人などからの税収が増える。
わたしのこれからは、始まったばかりよ。
マリー「ここまでありがとうございます。誤字、脱字が(後略)。さて、何をしようかな?」
べリアル「マリー。次話は、2年程飛びます」
マリー「何でよ」
べリアル「三圃制」
マリー「ああ、納得だわ」
べリアル「細かい事を言うと、ネタバレになるから言わないけどね」
マリー「・・・ネタバレしそうだから、あまり言えないわね」
べリアル「そうだね。ボクも前科があるから気を付けないと」
マリー「それでは今後とも、ガルダフェリナ年代記をよろしくお願いします。今月中に更新出来そう?」
べリアル「さあねぇw」




