十一話 観スポ開発をする筈なのだが・・・そのに
バセレイル「いつもありがとうございます。前回の更新の翌日という事も有り、前回の半分程の長さになっています事を、悪しからずご了承下さい。さて、今回は、前回の続きでして、レバケト街道(仮)の整備が終わり、いよいよプーケットの観光開発に取り掛かる・・・という事になります。それでは第十一話をどうぞ」
「ナリア。これが今回分のだが、今回は至急で頼む」
「ハイハイわかったよ。バセレイルの姉ちゃんには渡しとくからな・・・まったくヘボ国王の癖して竜使いが荒いやねぇ」
それはこっちの台詞だ駄竜め。
『それは良いのだがのぅ主様よ。儂の出番はまだかのぅ』
緑色の長髪に褐色の肌、身の丈8デルセル半。
如何にも南国な女性がオレの隣に居る。
こいつは先日契約した土精霊のマーシェリアだ。
当然、土精霊なので土木作業もお手の物。
正直もっと早く契約出来てれば・・・ホロリ。
リアとの出会いは半月程遡る。
オレはその日、資材輸送の為の簡易桟橋しか無いプーケットに、ちゃんとした桟橋を備えた港、【観光港】を整備する為の視察(海水浴)に来ていた。
一通り楽し・・・視察が終わり、砂浜との境に立てられた海のい・・・休憩所で一休みしていたら、3セル程沖に在る岩場から、妙な気配を感じたのだ。
それで、ボー・・・小船を用意しそれに乗り、遊ら・・・その岩場に近付くと、女性・・・力を消耗し過ぎてたおれているリアがそこに居たのだ。
何故だか分からないが、オレはリアの事を精霊だと分かってしまった。
それにオレは自身の魔力を分け与える。
そうすると、それは眩く光り始め、四半刻の更に半分の時間は経ったであろうか、それが収まり、オレの前にリアが土下座をしていた。
『この度は、わたくしめの様な者にお力の一端を分け与え頂き有り難き幸せにございます。わたくしはマーシェリアと申す土精霊にございまして、この上は、貴方様に粉骨砕身お仕えする所存にございますが宜しいでしょうか?』
まぁ正直驚いたさ。
MMOSRPGガルダフェリナ年代記にはそんな設定チミッとも無かったんだからさ。
ここがゲームではない異世界である事を、否が応にも再認識させられた。
その後、オレはリアを契約精霊として今に至る。
何でもリアが言うには、不慮の事故に因り精霊達が住まう精霊界から、このガルダフェリナに弾き飛ばされたという事だ。
本来は、それだけの力を有する者が、召喚に依り精霊を喚び出して、契約する事に因り、精霊は精霊界以外でも存在出来るらしい。
それが、リアの場合、強制的に精霊界から弾き飛ばされた為、ガルダフェリナでは存在する為の力の要素が無く、急速にその存在を損耗させられていたのだ。
オレが気付き、リアの所に向かい、リアに力を分け与えなければ、リアの存在は、あと数日も無かったらしい。
今でこそ気の置けない間柄だが、当初リアはオレにべったりで、何が有っても離れませんオーラ全開で、タチアナも色々苦慮したらしい。
それで、何がきっかけだったか忘れてしまったが、現在の口調等がリアの素らしい。
「まぁ、焦っても仕方がない。急いては事を仕損じるというしな」
『ウム。それは主様の世界の言葉かぇ?中々良い言えて妙よのぅ。して、この書類を見るに、ガバリアからの資材待ちという所かの?これ位なら儂の力で直ぐに出来るが・・・』
ガバリアというのは、シェラベリエの南に位置する漁村だった。
そこを、シェラベリエで生産された物資を、海路で輸出する為に貿易港として整備し、数百人だった漁村が、今では人口四万人を抱える、国内最大の貿易港として発展した。
そのガバリアから、プーケットの観光開発の為の資材を輸送している。
シェラベリエを経由するルートの存在にもっと早く気付けば、レバオラープーケット間の街道の整備拡張工事を強行せずに済んだのに・・・ホロリ
「ああ、それは大丈夫だ。リアには人の力では到底及ばぬ工事を受け持って貰いたいが、差し当たり全て人力で可能だから、出番は・・・無いな」
訂正だ。今もべったりだ。
事有る毎に、そのはち切れんばかりの胸を、オレに押し付けて来る。
現在開発の状況は、浜から少し離れた小高い丘に宿泊施設と、その付帯設備の建設を行っている。
宿泊施設は木造二階建てで、その外壁は白を基調として、屋根に青・・・マリンブルーの塗料を使い、外見は落ち着いた感じに仕上がっている。
内装は・・・・・・まだ工事中なのだが、床は木材の木目を際立たせた加工をした物を使い、内壁は・・・殆どこれからみたいだが、内壁も白を基調とした色で統一する予定らしい。
一階には、食堂、浴場(男女別)、娯楽室等があり、二階は全て客室になっていて、部屋数は35、シングル10にダブルが25となっている。
この様な物をひと棟建て、将来的には、三棟になる予定だ。
付帯設備というのは、砂浜から宿泊施設に繋がる道や馬車の為の操車場等になる。
操車場は、駐車スペース別で、中規模の球場位の広さが有り、駐車スペースは馬車100両に、馬が250頭繋げておける厩舎を備えた物になっている。
雨期・・・そうか雨期かぁ・・・
雨期はオフシーズンとして観光客を期待すべきではないな。
何せ、月に三日の晴れ間も無い・・・いや、雨が降っていない日が三日有るかどうかしか無いのに、どうして来るのだ。
オレなら来ないな。
ってか、雨期以外でも、月の半分は雨が降るから、観光客の入りは天気次第・・・いや、天気予報も無いのに、雨が降っていない日を狙って来れる筈が無い。
良い案だとは思ったのだが、これは生半可な気持ちでは、早々に頓挫するな。
雨でも来たい。
という位のインパクトの有る【何か】が無いといけないな。
・・・やはり料理か。
冷蔵技術が確立されていない以上、新鮮な魚介類を食べるには、現地に行くしかないので、このプーケットでしか食べれない料理が有れば、それ目当てで来る観光客が期待出来る。
折角、白い砂浜が有るのに、天候のせいで有効活用出来ないとは、痛恨の極みとしか言い様が無い。
ってか一年間の内、六、七割りが雨とか降り過ぎだろう。
という事は、今でも南部地区が貧困に喘いでいるのは、この天候が主原因という訳か。
殆ど思い付きで始めたプーケットの観スポ開発が、南部地区の将来の鍵を握る事になろうとは、オレはその時初めて思い知った。
バセレイル「ここまでありがとうございます。誤字、脱字などありましたらよろしくお願いします。さて何やら少し重い展開になって来ましたね。まさか陛下の思い付きで始めた観光開発が、南部地区の将来の鍵を握る事になろうとは、わたくしめも思いにもよりません・・・次回はどのような展開になるか、ヘボ作者すら分かりません(苦笑)。それでは今後とも、ガルダフェリナ年代記をよろしくお願いします。ブクマや評価を頂けましたら幸いにございます」




