一話 弱小国の国王に転生した様だが・・・
セフェラ「はい、ガルダフェリナ年代記がスタートしました」
ベル「リルーエット嬢の方は大丈夫なのか?」
セフェラ「・・・ダイジョウブダヨ」
ベル「何故片言!?って言うか、この話しも大丈夫なのか、そこは心配であるが仕方ない。兎に角、第一話だ」
「陛下。これが国内の現況にございます」
そう言うと男は、目の前の上司に、数枚の紙束を渡す。
「フム。ご苦労、下がってよいぞ」
そして、その上司は尊大な態度で言い放つ。
さて、その上司こと、オレなのだが、確かアフター5で仕事が終わり、勤め先の工場からバイクで10分の我が家に帰宅して、SRPGガルダフェリナ年代記オンラインをプレイを再開した所迄は覚えているのだが・・・
うたた寝していたのだろうか、気付けば領主だろう身分に転生している様で、右も左も分からないので、その日に家宰と思われる人物を呼んで、現況について調べさせたのが二日前。
で、先ほどの会話に戻るのだが・・・今、陛下って言ってたよな?
・・・・・・兎も角、調べて貰った物を見てみよう。
「な、なんだとぉ」
・・・どうやらオレは、ゲームで言う所の難易度very herdの魔王国エルベリアの国王に転生したらしい。
このエルベリアは、国土は大体四国くらいの広さなのだが、特色つまり他国に強みの有る産業が無く、自給自足とは聞こえは良いが、早い話し貧乏国なのである。
周辺国も大した事が無いのなら良いのだが、この国が接している四ヵ国全てこの国より豊かでエルベリアから見れば大国な訳だ。
つまりは、ゲームで言えば廃人さん位しかプレイしない、超が幾つ付くか分からない位難しい国だ。
オレだって、トップ10に入った事も有るので、何度かやってはみたが、最長三年弱保ったのだが、いかんせん周辺国が周辺国だから、不戦条約切れと同時に攻め込まれThe endである。
つまりこの国のをプレイする肝は、外交能力の高い人材を何人も引っ張って来て、外交に因る独立を維持しないと早晩に詰むのだ。
何でそんな弱小国を攻めるかと言うと、地下資源が豊富なのだ。
なので、周辺国は駆引きをしながら、このエルベリアを攻める機会を虎視眈々とうかがっているのだ。
さて・・・我がエルベリアの現況だが・・・
総人口が6千人弱に軍が三百人一寸だとぉ!
まぁ歳出入は人口が人口だから言わずもがな
オレはあまりの内容にガックリする。
国とは名ばかり、町とも呼べない悲惨な現状がそこにはあった。
先ずは何をするか・・・エルベリアは海に面しているなぁ。
そうだ!製塩から手を着けるべきだな。
人は生きる上で塩は欠かせ無いし、製塩自体もそこまで難しい物じゃない。
それに、隣接している四ヵ国の内、二ヵ国は海に面していないから、塩は重要な交易品と成り得る。
国民に製塩を奨励しよう。
「おい、誰か居ないか?」
「ハイ陛下、私めがここに」
オレが声を掛けると、家宰が返事を返す
「おお!お前か、これから国内の沿岸の村々に製塩を奨励する布告を出せ。作り片はオレが実地で住民共に見せる」
「承知致しました。早速布告の準備を始めます」
「頼んだぞ」
製塩を奨励してから一ヵ月が経つと、塩の生産量が増加するに従い、買い付けに来る商人が増え活気が出始めた。
奨励と言っても、そこは、取り引きの時の売却益の10%を取り引き税という形で納めさせているが。
500グラムの塩が300ディルハム位で、商人に買い取られているのを見て、ゲームでこの辺の事は数字で完結してしまう為、塩は日本と違ってかなり貴重品なのだなと思い改めて色々実感した。
そう、今オレは沿岸部のドゥラという名の漁村に視察に来ている。
視察だぞ、気晴らしに来たのでは無いからな、ここ重要。
「おう。みんな頑張ってるか?」
オレは村人にフランクな感じで声を掛けてみると。
「陛下におきましては、この度の・・・」
村人はめっちゃ恐縮しまくりだった。
村長に聞いたのだが、この製塩事業のお陰で、この村だけで無く沿岸部の村々は、暮らし向きが良くなったらしい。
そうそう、我が国の通貨単位は、エルベリアディナールで略字にするとEDとなる・・・そこ、変な想像はしない様に。
1EDは、日本円にして約12,000円程だ。
一応造幣所は有るのだが、経済基盤がこんなんだから、現在は銅貨の製造のみで、金貨はおろか銀貨も製造していない。
下世話な話し、国庫にお金が無いから、原料の金と銀が購入出来ないだけだ。
銅自体は細々ながら、国内で生産されている為、銅貨は製造出来るという訳だ。
しかし、生産量は大した事が無いので、輸出にはとてもじゃないが回せない。
一般的な庶民の年収は、大体1EDである。
庶民には、オレが大凡の価値を推測するに至った、この焼き菓子の値段は10EDMと、とても高価で気軽に買えない物なのだ。
庶民の食生活というと、一日一食であり。メニュー自体も大した内容でなく、一目で貧しさが分かる内容だ。
先ほどの漁村の場合だが、製塩事業のお陰で、一日二食食べれる様になり、食事の内容も多少豪華になった様だ。
兎に角、庶民にはお金が無いのだ。
だから、物の売買が少なく、お金が回らない。
お金が回らなければ、新たな品物も入って来づらい。
そうして、お金の流れが細く、淀んでいるせいで、この国の経済は低迷したままとなっている。
その所為で、国が貧しく、国民も貧しい。
もっとお金が回る様にしないと・・・
それには先ずはどうするか
ベル「ここまでありがとう。誤字・脱字等有れば気軽に報告よろしく。でだ、大丈夫なのか?この国は」
セフェラ「そこは、ベルっちのやり方次第」
ベル「オレは元々技術工なんだぞ。それが魔族の国王とか、しかも最弱国とか、どうしろと言うんだ!」
セフェラ「そこは、ベルっちの工夫次第」
ベル「結局は丸投げか・・・今後とも、このガルダフェリナ年代記をよろしくお願いする。ブクマや評価を頂けたら幸いだ」




