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誰もが昨日と同じ今日だと思っていた
今日と同じ明日が来るのだと疑わなかった
けれど違うのだ
何年に前の昨日と今、そして何年も後の明日は
決して同じでは無かった
隠されている事を知る者は、少ない
ただいま求職中の中年女性は今日も吠える「仕事寄越せぇぇぇぇぇぇっ!」
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世界とは、何で出来ているのだろうか?
誰かは「知らない」と言うだろう。
誰かは「空気と土と水」と言うかも知れない。
誰かは「ちょっと調べてみるわ」と言いながら作業を始めるとして。
誰かは「これ見て」と言って情報媒体を渡す事もあるだろう。
物理的には、あるいは間違いではないのかも知れない。
生命と言う「意識」が、存在していると言う現実。
生命と言う「動物」が、生きると言う行動。
生命と言う「認識」が、そこにあって。
生命は、動く。
古い情報を紐解いて行くと、不思議なものがあるのを誰かが一度は感じただろう。
そう、かつて地球には「魔法」やそれに類似した法則……例えば、それは陰陽師と呼ばれたり錬金術と呼ばれたり「法術」と呼ばれたり「儀式」などを行っていたと言う事。
例え、それが人の命や肉体を代替に行っていたとしても。
それでは、何故歴史から消えたのだろうか?
台頭してきたもの「科学」が人の目に映り認識されたからだと、そう言う者もある。
身近な所で言えば、現代医学だ。
東洋医学とは、簡単に言えば体質改善を含めたものであるが故に実感も沸かないし結果として認識出来る様になるまでには非常に時間がかかる。その上、結構高価で医者からはあまり勧められる事は多くない。
逆に西洋医学とは、種類にもよるが一時的に効果を発揮する為に認識しやすく効果も出やすいので病状は治療方向に向かうものの、完治したと思い込んで止めてしまい結果的に余計時間がかかる事もある。
そう言う意味からすれば、時々は見直されているとは思われるし専門店もあるが東洋医学は西洋医学に比べるとマイナーなイメージがないわけではないだろう。
つまり、どういう事かと言えば。
歴史の中で埋もれて姿が薄れて行った「技術」は、全て消え失せたわけではないものの。
目に見えて明らかに認められる「変化」を求める人にとって、それらは「起きていない」と言う現象と認識されて行ったとも言えなくはないのだ。
ここで、断言しない事ついて理由がある。
例えば占い、これは必ずしも当たっているとは限らないのは「まだ起きてない未来を現代に呼び寄せているからだと言われている。
判りやすく言うと夢もそこに該当するのだが、見るとも限らないし見たものが現実になったり逆さまになったり、意味を読み取ったりと色々ある。しかも、人に寄って千差万別だ。比較しにくいとも言える。
一部の人種の中で時々大流行する「おまじい」や「こっくりさん」と呼ばれるのもそうだ。
おまじないとは、御呪いと書く。つまりは呪いで、呪いと言えば色々と面倒な儀式を連想するがおまじないだと思うと簡単に済ませると思いがちだ。
こっくりさんとて、狐狗狸さんと本来は書く。西洋の「テーブル・ターニング」に起源を持つ占いの一種で術者(使用者と言っても良いかも知れない)を使い、現象としては「力を入れていないのに勝手に紙の上の貨幣(盤上のコマ)が動く」と言われている。実際には筋肉の反応に対しての摩擦とか、思い込みとかならまだ良いが、本来なら現れるのは狐の霊だと言われているが必ずしも狐とは限らないし、場合によっては「人が人である限り関わってはならぬ何か」が現れないとも限らない。
おかしな事に、人は目に見えて結果を出す「科学」を生活の中に取り込む道を選んだと言うのに。
人生の僅かな隙間に「おまじない」や「ジンクス」に「縁起担ぎ」等と言った「一見無害に思える何か」を捨て去る事が出来ない、それが人と言うものなのだ。
加えておかしな事に、割とどんな分野に置いても「等価交換の原則」が見受けられる事がある。
もし、「おまじないで願いが叶った」とか「正夢を見た」とか言う事が起きたら、少し周囲を見回して貰えるだろうか?
万が一と言う事もあるが、貴方はとても疲れているかも知れない。
または、周りで何かが無くなったり傷ついていたりするかも知れない。
汚れがついていたり、怪我をしているかも知れない。
気が付かないかも知れないが、そう言う事はないわけではない。
世界から「科学では説明しにくい事」は消え失せたのだろうか?
小説の世界では「この世界には魔法を実体化させる為のエネルギーがない」とか「ほとんどない」から「魔法としての現象」が肉眼で見る事が出来ないのだと言う法則を打ち出す事がある。
なるほど、それも一つの言い分だろう。
地球は常に動いていて、大地も草も動物も変化し続けている。だから、魔法が魔法としての姿や力を保てなくなったのだとしても不思議でもなんでもない話だ。
では、もう科学以外の「現象」は起きる事はないのだろうか?
その答えは……。
続きます