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誰も知らない勇者紀行。  作者: c/1-0@斜の廃塔。
4:対魔族戦争勃発。
36/40

4-3:予測可能回避不要。

 またまた遅れたけどまたまた文字数増加だよ!

 

 それはそうと[がっこうぐらし!]面白いことになって来ましたねぇ(震え


=2017字=

 視点変更[対魔族戦争最前線]→[アリア、カエデ]

□□□




 宣戦布告の知らせから丸1日が経った。

 アリア達にあった影響と言えば警備兵が増え、妙な緊張感が街中に広がっている事くらいだ。

 国境に近い街ではあるが、魔族領ラータン王国と隣接している訳ではない。

 先に広がるのは只々広大な森、それも人々が開墾する事の叶っていない危険な土地だ。

 その森に入る者と言えば、冒険者か、探検家か、はたまた自殺志願者か。

 とは言えそれは森の本当に奥深くのみ、草原に近い辺りでは薪を拾う者も居るし、資源豊富で土地も豊かなのを理由に村を興した者も居る。

 実際、この要塞都市オルディカーブに続く街道は森のすぐ側を通っているし、その街道沿いには村もあるのだ。

 過去には各村に1人、できれば3、4人の戦闘熟練者が必要な危険な土地ではあった。

 それが国の防壁でもあったのだ、仕方のないことだろう。

 今では近隣の街から兵士が巡回しているのもあって被害は少なくなっている。


 因みにこの防壁が、オルディカーブが要塞都市でありつつも戦禍に巻き込まれない所以である。



(…………そう言う事になっているのか。通りで誰も焦らない…………と。)


 アリアは図書館に来ていた。

 国立であるだけあって、そこそこの広さはある、…………とは言え日本の物とは比べるまでもない程度だが。

 しかし内容はアリアにとって未知の物が多く、一見の価値がある。

 因みにカエデとは別行動だ。 


(個々の地図には見覚えがある。

 しかし、世界全体の配置は完全に未知だな。)


 伊能忠敬の域に達するほどの地図ではあるが、地図のほぼ全域が陸地であった為に、情報の多くが都市の場所もしくは街道、国境など、且つ調べ切れていない範囲が空白になっているので、未完成としか思えない。


 しかし今回の論点は其処ではない。


(国境を見るに、『エルト帝国』と『ラータン王国』が接触しているとするなら此処が妥当だな。

 広大な草原、……『オリシム平原』と言うのか。此処なら大軍がぶつかるのに丁度良い。)


 アリアは机の上に地図を広げ、戦況の推移を予想している。

 話に出てきた『オリシム平原』と言うのは、此処オルディカーブからかなり南方に進んだ先にある、安全区内では最大の草原である。

 且つ此処は帝国と王国の国境。実際に現在、戦争の最前線は此処となっている。

 

(文献を鵜呑みにするなら、此処が王国から帝国に侵攻できる唯一の進路。

 オルディカーブが襲われるのは帝都陥落後になっても可笑しくない配置だ。)


 オルディカーブは開拓区最前線ではあるが、それはつまり辺境だと言う事。

 此処に繋がっている街道は南西へと西への2本のみ。

 王国から最短でオルディカーブを目指すならその進路上には帝都がある。

 態々(ワザワザ)辺境まで来る事もあるまい。


(……此処に留まる事が一番の安全策か。)


 そう結論付け、アリアは地図を畳み始めた。


 すると其処に1人、特徴的な赤髪をたなびかせ駆け寄ってくる者が居る。

 

「……そっちは情報収集終わったかカエデ。

 此方は今完了した所だ。」

「こっちも完了!

 大体今の戦況は判ったよ!」


 そう言うとカエデは鞄から水筒を取りだし、水を飲み始めた。


「……で、どうだったんだ。」

「んー、特に危険性はないみたいだったよ。」


 水筒から口を離し、聞いてきた情報を話す。


「今戦場になってるのはもっと南の方だし、例えオルディカーブが主戦場になる事があったとしてもその時は完全にこの国敗北してるみたいだから。

 そっちは?」

「似たようなもの、書いてある事が正しいなら此処は比較的安全だ。」

「じゃあ現状維持で決まり?」

「ん。」




□□□




 コレからの指標が決まった二人は、狩にでも行こうかと街を出る為に城門まで来ていた。

 しかし此処で少しトラブルに見舞われる。


「駄目なモンは駄目だ!

 危険だから外に出す訳にはいかないんだ!」

「だから私達だった自分の身は守れるって!

 そもそもまだ此処なんて戦場から数百kmも離れるし!

 何で城壁の外に出ちゃ駄目なんですか!」

「まだ成人したてで冒険者にもなってない候補生が1番そう言いつつも帰ってこないんだ!

 戦場がドウコウなんて関係なく毎年な!」

「……もういいっ! 帰るよアリア!」


 狩の為に外に出ようとしたら門番に止められたのだ。

 曰く『冒険者などの戦闘可能な者、又は商人に該当する者以外の外出を禁じる』お達しが出たらしい。

 先程まではカエデも自分が『戦闘可能な者』だと主張して通ろうとしていたが、口論の末諦めたらしい。

 アリアを残してそのまま帰っていってしまった。


「……なんだか済みません。」


 仕事の迷惑だったろうと、門番に謝るアリア。


「いや、いい、俺も言い過ぎたからな。

 しかし自信過剰な新人が最も危険なのは事実、呉々(クレグレ)も隠れて出ようなどと考えないように。」

「そう伝えておきます。」


 アリアは笑いながらそう答えた。

 先に行ってしまったカエデに追い付く為、一礼して走り始めた。


 そんな時だった、聞き覚えのある警報が響き渡ったのは。


 1週間後8/28(金)[4-4]投稿予定。

 英単語1日800語流し読みを1週間続けると宣言してみる。



 追記8/29(土)

 若干のスランプと内容熟考の為、1週間休みます。

 今は読み返して資料(適当)を作ってます。

 尚、英単語達成率は70%程度でした、なのでこれからも続けます。


 1週間後9/4(金)[4-4]投稿予定。

 休んだ分、増量を目指します。

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