3ー1:女子寮の二人部屋。
虹蠍怖い、EXー1すらクリアできない。(大地2個貰ったけど。)
同業者には良く判って貰えるかと。
=1792字=
アリアとカエデの二人は、説明会を終え、宿に戻ってきていた。
「じゃあ、寮には入るって事でいいな?」
「うん。」
二人とも意見は一致していたので、決定はスムーズに進んだ。
「この宿に泊まるのも今夜が最後なんだな。」
「登録して即日住めるとか素晴らしいよね。」
「持ち物も余り無いから、引越しって言う程でもないから、明日は向こうでゆっくり寝られそうだ。」
移り住む時に大変な事は、
・場所を探す。
・契約を行う。
・荷物を運ぶ。
宿泊まり、学校経営の寮、荷物の少なさ、これらによって全て解決済み。
「でもアリアは寮、見学しなくて良かったの?
と言うかどこ行ってたの?」
「定住できるなら日用品を買いに行こうかと思ってな。」
「あー、で、何買ってきたの?」
「歯ブラシ。」
「…………え?」
「歯ブラシ。」
「…………それだけ?」
「それだけ。」
「…………ドライヤーとか想像してたんだけど。」
「ああ、電化製品か、『魔導レンジ』とか言うのはあったな。
何が要るか判らなかったから買ってない。」
「やっぱり一緒に見学した方が良かったんじゃないか。」
「寮はカエデ、日用品は私、役割分担だ。」
「そう…………なのかなぁ?」
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二人は女子寮に来ていた。
寮の登録は簡単だ。
教師テレスに用紙を提出、サインを貰い、それを寮の管理者に見せれば良い。
「えー、はい、大丈夫そうですね。
二人部屋なので鍵は一本ずつ渡しておきますね。
部屋番号は『2』です。」
「あの、10人分部屋があると聞いてます。
女子の人数から考えて空き部屋がある筈ですが、そこに一人ずつでは駄目なんですか?」
「済みません、管理上それは出来ないことになっているので。」
「そうですか…………。」
質問したカエデは若干顔が暗い。
階段を上り、廊下を歩き、部屋に入る。
「ほぉ、中々広いじゃないか、それに清潔だ。
これなら二人でも大丈夫か。」
「…………そうだね、いい部屋だと思うよ。」
「…………なんだ、さっきから何か落ち込んでいるようだが。
そんなに私と同室が嫌なのか?」
今度は落ち込んだような顔を見せる。
「え、あ、いや! ただ着替えとかは見られたくないしってだけで別にアリアが嫌いとかそういうんじゃないから!」
「私を勝手に着替えさせたりして、そっちは見てるくせに。」
「い、いや、私が女の子の裸見るのは問題ないでしょ!」
「そんな…………父さんにだって見られたこと無いのに。」
「そりゃそうだ! 大きくなってからは私だって見られたこと無いよ!」
「実は影からムフフしてたかもよ?」
「まっまさか、中学の時、パンツが洗濯機横の隙間に落ちてたのはお父さんが…………!」
「それはお前が纏めて投げ入れるからだ。一つ位落ちても可笑しくない。」
「そうだったのか。長年の謎が遂に解けた。
…………まて、なぜ私が纏めてポイするのを知っている?
ま、まさか、真犯人はアリア、貴女だったのね……!」
「昔は互いの家に泊まったりしていただろうが、それ位は知っている。
どうした、貴様の推理はこの程度か。」
「く、くそぅ……。」
「…………何の話してたか判らなくなった。」
「私的には目論見通りだな。」
「え?」
「気分転換にはなっただろ、同室と言う現実は変わらないが。」
「…………まぁ、着替え位ならカーテンでも付ければいいだけだし、大丈夫だよ。」
「そうか? なら良かった。」
仲の良い幼馴染み同士らしい会話をする二人である。
「にしても、二人部屋と言うから二段ベッドなのかと思ったんだが、左右一つずつなんだな。」
「そういえばそうだね、いっそ2部屋にしたらいいのに。」
「なんでだろうな。」
女子寮の部屋には備品が元々付属している。
ベッドは言わずもなが、他には勉強用の机や、中央に円卓、など、家具は多く取り揃えている。
しかし、消耗品などはタオル位しかなく、他は自分で買わなければならない。
二人での相談の結果、ドアより右側がカエデ、左側がアリアの場所となった。
カーテンは無いため明日買ってくる予定だ。
壁や天井に穴を開けることは禁止されているので接着系の予定だ。
今日初めて寮を見たアリアと共に必要な日用品などを考え、ピックアップしておく。
明日行く買い物の予定をたてる為だ。
女性の生活自体を知らないアリアに、カエデがたしなみを教えていく。
何時もと逆の立場にドヤ顔するカエデ。
しかし、途中から法則性に気付き、反対に質問をしてくるアリアに、、カエデのドヤ顔は徐々に収まっていった。
一週間後6/19[3-2]投稿予定。
中間テスト中だからなんだってんだ。(こんな奴が前回前々回連続で物理校内1位の模様。)
 




