2-8:二次試験②
PSVITAの恐ろしい能力に気づいてしまった。
こいつ、L+□で一括削除しやがる! 1000文字くらい犠牲になったぜorz
=1387字=
みじかいのはきりがいいからだよーほんとだよー。
よく見れば、ルガートの姿勢が先程までの戦闘とは異なる事に気付いただろうが、生憎彼ら受験者の中にそれを見抜けた者は居なかった。
唯二人を除いては。
「受けの構えの様だな。では此方から行くぞ!」
先程とはうって変わって、ルガートが攻める戦闘形式となる。
その巨体からは想像出来ない俊敏な1歩からの、更なる加速。
数瞬の内にアリアの眼前へと迫り、右の豪腕が躊躇無く顔面に向けて放たれる。
その動きに反応して、アリアは背を曲げ後ろに仰け反る。
そしてそのまま地面に手を付き、湾曲した反動を用いてルガートの顎を蹴り上げんとする。
ルガートは下から襲いかかる脚を素早く戻した右腕でいなす。
直撃はしないだろうと踏んでいたアリアは、反動で後方に回転しながら距離をとる。
「おお、なんだ今の!」
「今までの比じゃないスピードにも関わらず避けやがった!」
「……あー、心配だなぁ。」
一瞬の攻防、その後の一秒ほどの静けさの後、観客席から歓声が起こる。
最後のはカエデである。
「思ったより早いんですね、驚きです。」
「徒党を組まない冒険者には必須なものだ。
お前も同類ではないのか?」
「……いえ、今は一人仲間がいます。」
「そうか、それは実に良いことだ。」
均衡状態のなか、二人は一度目の攻防での感想を述べる。
一見余裕そうだが、実際は二人とも隙を探りあっている所であり、一切気は抜いていない。
しかし、このまま不動と言う訳にもいかない。
今度はアリアが先攻する。
素早く移動し接近するが、先程のルガートほどではない。
ルガートもしっかりと目視している。
「……いち。」
ダッシュの加速を乗せ右手を振るう。
ルガートはしっかりと反応し、右足を引くことによってその華奢な拳を避ける。
「……に。」
アリアはぶつぶつと呟きながら左で掌底を打つ。
ルガートは避けきれないと判断したか、左手で受け止める。
「……これで本気か?」
「ええ、勿論。」
ルガートはその手にあまりにも力が籠っていないことに気付く。
そしてアリアの手を受け止めたまま、小康状態に入る。
「……さん。」
アリアが脚で蹴り上げる。
しかしそれはルガートの空いていた手により止められた。
そしてルガートはその両の手を振り上げ、アリアを頭上高くに飛ばす。
しかしアリアはなんとも身軽にくるくると回りながらしっかり着地する。
「身のこなしは一級だが、拳の威力はマダマダだな。
その程度では俺は倒れんぞ!」
「……では三回分いきましょう。」
「ほう……?」
アリアはその場で両の拳を開き、目を閉じる。
途端、アリアの姿が失せる。
観客の目には一切その姿を映さず、誰もが消えたかのように錯覚した。
しかしルガートは確認できていた。
眼前に迫り、両の掌を己の腹に打ち付けんとするアリアが。
「んぬぅ!」
必死に両腕で防ごうとするが既に遅い。
ルガートに迫る掌が当たるかに思われた瞬間、
「試合終了! 受験番号14番アリアさんは15番カエデさんと交代してください。」
係りの者の呼び掛けにより、両者共に動きを止め、腕を下ろす。
「……ふぅ、最後の一撃は不味かったな、油断した。」
「いえ、あれに反応出来るとは予想外でした。」
「先輩冒険者としての沽券に関わるからな。」
[ふ……]と笑ったかと思うと、
「さあ次の受験者の番だ、客席に戻れ。」
と言いながら、入場してきたカエデを指差して退場を促す。
「ええ、そうします。…………次も強いですよ?」
「そりゃあ楽しみだ。」
一週間後5/8[2-9]投稿予定。
遅れたら罰として学校休みます(あー学校休んでゲームしてー)
因みにもう片方は遅刻確定しました…………(現在23:50)
一つ質問。
戦闘描写苦手なので、参考になる作品かなにかを教えてほしいです。
もしくは私の作品を分析してくれると有り難いです。
感想の方にでも、どうか宜しくお願いしますm(__)m
 




