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誰も知らない勇者紀行。  作者: c/1-0@斜の廃塔。
2:要塞都市オルディカーブ。
18/40

2-7:二次試験①

 現在4/23木曜21:45

 まだもう一つの書けてぬぇ…………。

 時間が足りないから書けない、と言うよりやる気の問題だから救いの余地はある()


 =1956字=


 

 追記

 急いでたら投稿時間指定間違えたぁorz




「では受験番号1番の方からアチラにお願いします。

 他の方は観戦するなり準備運動するなり好きにしていていいですが、武闘場内にはいるように。」


 武闘場は観客席に囲まれて戦う場所が設けられている。

 コロッセオを思い浮かべれば良い。

 公共施設であるので、学校関係者以外でも使用できるが、優先的に学校が使用できるようにはなっている。

 国主催の式典などを行う事もある為、かなり大きい。

 そんな訳もあり、色彩が綺麗な一級赤煉瓦で全てが造られているのだ。


 武闘場に設置されている結界は非常に強力だが、移動ができない。

 『地下魔性水』、一般には『龍脈』『大地の血管』と呼ばれるものがこの都市の地下を通っており、そこから『魔性水』を汲み上げ動力として使用していることが主な要因だ。

 膨大な魔力を含む『魔性水』があるからこその強力な結界なのである。



 受験番号1番なのであろう少年がウキウキと頬を上気させながら、武闘場中央舞台に立つ相手の教師にむかって駆ける。


「受験番号1番アルトです! よろしくお願いします!」


 教師の近くまで駆け寄るとアリア達の所まで聞こえる程大きな声を出しながら一礼している。

 余程今日という日を待ち望んでいたのだろう。


 教師の方も、

「元気がいいな! その心意気や良し!

 私はルガートだ、準備はいいな!」

「はい!」


(おー元気だな。15歳程だろうか……?)


 アリア達は近くにあった階段で観客席に登り、武闘場全体を眺めていた。

 他に居る観客も疎らであるので、一番中央舞台に近い特等席に座っていた。


 中央舞台には現在、教師ルガートと先程の少年アルトが対峙しているのみで、他には誰一人居ない。

 戦闘に参加していない者は観客席から観戦しているか、観客席下部に造られたちょっとした体育館の様な広間で準備運動をしているかに分かれていた。

 


 距離を取り互いに一礼してから、中央舞台の二人は戦いの構えを取る。

 アルトは好戦的に攻撃型の構えを取り、対してルガートは受験者を見る為か、受けの構えだ。

 

「では、戦闘開始!」


 係りの者の声の後、一拍して、アルトが駆け出す。

 (いい所を見せるんだ!)と、短期決戦で全力を出し切るつもりだ。

 最短距離を一直線で接近する。


 ルガートは敢えて避けず、腕でいなそうと構えを若干変える。


 急接近したアルトは、左足を踏み込み、腰溜めの拳をルガートの腹めがけて放つ。

 年齢の割にキレがいい。相応の鍛錬をしてきたのだろう。


 しかしルガートはその拳を左の掌で受け止め、左上に弾く。

 合わせて若干体勢を崩したアルトを右の拳で狙い打つ。


 体勢を崩しつつも後ろに仰け反ることでその拳を避ける。

 しかし重心が右足一本に集中し、その場から動けない。


 そんな状態を空振りした拳を戻しながら確認したルガートは、追撃はやめ、後ろに一歩下がり距離をとる。



「く、やっぱり強い…………! でも俺は!」


 挫けず再度突撃する。




 その後、何度も弾かれては建て直し、突撃してはいなされる。

 5分程だろうか、アルトは何度転んでも立ち上がり、ルガートに食いつく様にかかっていたが、


「時間経過により戦闘終了!

 受験番号1番、アルトさんは次の人、受験番号2番ケイトさんと交代してください。」


 制限時間の6分が過ぎたようだ、観客席に座っていた係りの女性がマイクで宣告する。


「…………ふぅ、中々筋がいいな、期待しているぞ!」

「ふぅ…………はぁ…………ん、でも一度も攻撃が届かなかった…………。」

「そりゃあまぁ年季が違うからな。

 だが、お前なら何時か俺を超えられるさ。

 素質は十分だ、へこたれず頑張れよ。」

「…………はい!」




□□□




 13人目の受験者の二次試験が終わり、漸くアリアの番が回ってきた。

 

「それじゃあ行ってくる。」

「手加減しなきゃダメだよ!」

「判ってる判ってる。」

「もお…………。」


 ひらひらと肩越しに手を振りながら、中央舞台に上る。


(にしても、あのルーガスとか言う教師、中々凄いな。

 あれだけの数相手をしても汗一つ掻いていない。)


 ずっと観客席から眺めていたアリアだったが、見ていたのは専らこれから相手になるルーガスの方であった。


(まぁ未来が有望な者は居たが、強い訳ではなかったからな。)


 中央まで歩きながら、先程まで考えていた考察を反復する。



「よし、受験番号14番アリアだな?」

「ええ、宜しくお願いします。」

「では始めようか。」


 数メートル距離を取り、互いに向き合う。



「…………構えを取らなくていいのか?」

「いえ、これが私の構えなだけですよ。」


 ルーガスは先程まで通りの防衛の構えを取っている。

 しかしアリアはどうだろうか、身体を相手に向け、全身を脱力して、まるでスキだらけの様に感じさせる立ち姿だ。


「じゃあ、戦いを始めましょうか、覚悟してくださいね?」

「…………期待してるぞ。」


 ルーガスは先程までとは異なる、嬉しそうな笑みを浮かべていた。




 一週間後5/1[2-8]投稿予定。

 眠いけど頑張t(スヤァ……

 

 嘘ですもう一つの書いてきますはい。

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